「はは、お前が一番乗りか。」
ゼーヴォルフの団長。いや、副団長。ヴェイスケートは赤毛のエレゼンを見る。
「女の子ばっかりでね。こんな野蛮な仕事は野郎共でこなすのが一番じゃねえです?」
「言うな。」
「いい子を見つけましたよ。」
「お前の評価、で言うイイは。女だろ?」隻眼のルガディンは呆れ返ったように。
「ダンナ。分かってないね。だから未だにあの子から返事がもらえねえ。」
「言うな。」
「評判に昇る前に引っ付けよ。かの「剣聖」の姪っ子だろ?」
「今の剣聖は・・ミーランだ。」抵抗に。
「だから、ダセエ。」褐色のミコッテ。
「ヌン!」
「お!ヌンのダンナ!シャマニのぼっちゃんは、今んとこ剣聖サマの相手にイッパイさ!」陽気なエレゼン
「あいからずだ。お前は。」褐色のミコッテの男性は。手にワイングラスを。
そこに。
「オレ・・・モ。」
ゴブリンがグラスを要求してくる。
「おい。ビックリするじゃないか。こっちの場合だとな、まずは挨拶だ。何度言えばわかる?」
ヴェイスケートの苦言に。
「機転・・・ジャナイカ?・・オレ・・そのイミ・・ワカルゾ?」
「ああ。そうだったな。いや。俺が悪かった。」
「オッサン、もういいじゃねえか。そろそろ集まってくる時間だ。歓待は必要だぜ?」
赤毛のエレゼンと褐色のミコッテも。
ニヤニヤっと。
「うわ!一番最後と・・」真っ黒なメガネ、サングラスのララフェルが。
「まあ。あ。な。ナ」
各々の応えに。
「わかりました。彼女達のエスコート、させていただきます。」
「黒髪の子はオレがする。」「どうぞ。黒でも白でも。」
「で?シャマニ。あの成金をとっちめる策は出したんだろ?」ヴェイスケートが笑う。
ディルストヴェイツの店に。とっととやってくるであろう場所に駆け出したエレゼンを見送りながら。
「ふふ。内緒ですよー?ここ最近ですね、ポートで不思議なワインが出回ってるのです。」
「は?」
「ワインはですね、寝かす時間で味わいと香りを増していきます。数十年にも及ぶ熟成を・・」
「もういい。結論を完結に。」ウンザリとしながらヴェイスケートは。「おやっさん。いいネタをよろしくな。」ルガディンのシェフは「任せろ。」とだけ。
同じく盲目のララフェル。
「うまいの、ちゃんと準備させた。」とだけ。
「え?そのウマイ作り方、どうなってんだ?」
「完結に。うまい。以上。そして。教えてやんねー。」
「ったく。コイツが「心」か。」
「オッサンに言われたくない。」
「オレ・・コノ酒・・スキ・」ゴブリンの女性は遠慮なく。
「あのなあ。」苦虫を2,3匹噛み潰して。(もう何度目だ・・)
隻眼のルガディンは。
「乾杯は、皆が揃ってからだ。まったく。」
そして。
ハイランダーの姉妹、ユーニ、ユーリ。
「なかなかええな。」「お姉ちゃん。この後・・」「笑おうやんけ?」
「社長。」「ああ。セネリオ。こちらの方にも。」
腹心のミコッテが「先だっては、まともに挨拶できず、失礼いたしました。我らは、アリティア企業という名の下に、エオルゼアのために役立つ行動を。
説明が長引きましたが、そういうことで、よろしくお頼みしますね。」(せんちゃん・・さすが・・エリスを真似て「せねっちと呼んだ効果?」)
「社長。」にこやかな笑顔。(あー、バレてんなー)グラスを受け取ると、最後の4人。
「お待たせしましたー!」このあとの決戦を思わせない、豊かな笑顔の「剣聖」
それに釣られた格面々。
そこに。
「すんませんしたー!てっきり。ホント!てっきり!」
滑り込むように「土下座」という、謝罪では最上級クラスを・・
「あ、ゲゲルジュさん?」困惑顔のリガルド。
「新しい使用人と思ってましたー!ホント!すんません!」
土下座を繰り返すララフェルのおそらくは名士に。
「くわしいお話はわかりません。ですが、わたし達は「往くべき道」を示されたんです。その前途を祝っていただけるのでしょう?そこに謝罪はいりませんよ。」
剣聖の言葉に。
「お前達!」ついてきた踊り子達にハッパを。
「この者達に、武勲の・・・いや。」にこり。「素敵な踊りを披露しろ!」
「あいでうにゃ!」「とーぜん!」「うふ♪」
んじゃ。