424書き物。少女の剣5

冒険、というか、狩りから帰り。
金髪の少女はふわふわした髪をなでつけながら、どうしようかなあ?と。
「今日もいい一日だったな・・。あ。カチューシャ・・代わりになにがいいかな・・。」
LSメンバーと分かれて、エーテライトから露店の並ぶ区域に。
なんというか。つい?といえばいいのか?
兄からのプレゼントでもある、真っ赤なカチューシャを放り投げてしまったわけなのだが。
(うん、独り立ちできた、証だよね。)自分に言い聞かせる。
たしかに、何か吹っ切れたのは間違いない。

小さな露店があちこち並ぶ中、ふと目に留まった。
花飾りをメインに出している露店。
ここ、グリダニアでは園芸師ギルドがあるせいか、わりとこういった花や、果実が露店に並ぶ。
しかし。
生花かとおもいきや、なんらかの加工がされているらしく、枯れるということはないらしい。
それが看板にデカデカと書いてあるのも気になった理由か。
「あ、その花飾り、いくらですか?」

並べてある花飾りのうち、いくつかを見比べて。

この露店の主は、ララフェルの少女だったが(実年齢が分かりにくいので・・)軽快な口調でまくし立てる。
「よ、お客さん!いい目してるね!一輪挿しだと150ギル、髪飾り用の装飾付なら、500ギルだ。ちなみに。」と、後ろから何か取り出し。
「え!?」
「コイツなら、20000ギルだ。」
手の中にあったのは、豪華絢爛な花のクラウン。
いや・・さすがにそれは・・。
「おっと、さすがにビビったね?じゃあ、コレはどうかな?」
もう一つ、出されたのは、小さな白い花を無数にあしらったティアラ。
「う。」
ものすごくカワイイ。
「お、いいね。顔色かわったね。どうだい?試着するかい?」
「はい・・。」

鏡に映るふわふわした金髪と、それと見事にマッチしたかのような純白のティアラ。
「お、いいね。似合うよ。それならコイツもどうだい?」と
真っ赤な花の髪飾り。バラではなく、ユリだろう。加工の過程で染色したのか、鮮やかな赤。
「う。」
「セットで・・12000ギルでいいや。どうだい?ねーさん。」ララフェルの少女?は売り込みを仕掛けてくる。
(むう・・・今の手持ちだと、問題ないとは思うけど・・。ぼったくり、ってことも無いかなあ。この品質だと・・。うーん。迷った時には即断即決即実行。)
親友でもあり、義理の姉にもなった少女の行動方針に従ってみる。

「じゃあ、これ。頂くわ。でも。」
「でも?」
「もうちょっとまからない?」
「お客さん、いいますねー。」
「ダメならしょうがないわ。」
「いいでしょう、もってけ!10000だ。」
「成立ね。ありがと。みんなにも宣伝しておくわ。」
「まいどありー。宣伝、よろしくっすー。」

さて・・。
いったん宿に帰るべきだろうけど・・。
この露店街が少し気に入ってきた。
以前は胡散臭い店しかないと思っていたが、案外見るべきところがあるようだ。
買ったばかりのティアラをしげしげと眺める。
よく見ると・・・。
む。
精緻な細工と、白い小さな花。このバランスといい、生花みたいな花は枯れることなく飾られているのだろう。
先の露店での目玉商品だったのかもしれない。クラウンはいらないが。
そして、ユリの髪飾りだが、赤一色ではなく、よく見れば白から桃色に、そして赤、
深紅へとグラデーションに染色されていて、見ているだけで幸せになってきそうだ。
「いい買い物。」ご機嫌。

さあて・・・。
今の自分の格好に少し。
婚儀のパーティーでは、貸衣装のドレスがあったが。普段着はと言えば、地味なジャケットに、レギンスくらいか。
「うーん。ココで何かとオシャレに目覚めてみたい、かも・・。」
と。
「にゃっほー!これはこれは、マリーさんじゃありませんか!」
「え?」
「わっちの事は知りませんでしたっけ?」
「は?」
「あー、じゃあ改めまして。ショコラっていう者ですよ。」
茶色い髪、褐色の肌、蒼い瞳のミコッテ。
「はあ。」
「わっちは、しがない情報屋なんかしてましてね。何か面白い情報があれば買わせてもらいますので、今後ともよろしく。ね。」
「え?」
「例えば、アラミゴの情勢とか、先日のイシュガルドの件だとか。
そうそう、さっきのティアラ、あれはいい買い物だったと思いますよ?わっちは買えませんけどね。」
「・・・・。」
「まあ、こういう商売ですよ。今のティアラの鑑定はサービスです。お兄様にもよろしくね。」
「え?」
スタスタと歩いていくミコッテ。そしていきなり「お嬢様!」としがみつくエレゼンの女性。
「なにこれ?」ぽかーんと。
そして、他の露店で普段着、というかオシャレ用にいくつか服を買い込み。
腰の剣に手をあてる。

「ん。」くすぶる想いを胸に、宿に向かう。

「私は・・。剣士になりたいのかな?それとも・・。」親友の花嫁姿が目に浮かぶ。
マユちゃんは・・。
どうするのかな?
一室にて想いにふける・・・。

そっか。
答えはもうとっくに出ていたのに。

マユちゃんは、マユちゃんの答えを出して。
私は、同じく答えを出したはずだ。

カチューシャを夕焼け空の海岸に放り投げたとき。
「私は、これからも私だ!」そう叫んだ。
それでいいじゃないか。

「うん。」腰の剣に手を添える。
「これが、私の、私なりの答えなんだね。」
鏡に向かい、ガッツポーズを決める。



「あ。服のコーディネート考えなきゃ・・。」

考えてから買え、とは後日ルーから言われました。


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無茶ブリです。そろそろ怒られるかもだけど。オカルトって書くの難しいですかね…
Jouram Monde (Sargatanas) 2012年12月06日 14:06

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>ジョーラムさんwww
またキターwオカルト、というかホラーっぽいのなら・・w
Mayuri Rossana (Hyperion) 2012年12月07日 00:54

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ホラーで良いです。しかしゾンビ物は避けてください。なぜならば夢でうなされるからw
Jouram Monde (Sargatanas) 2012年12月07日 14:48

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>じょーらむさん、ゾンビ系ですね。
りょーかいしました!
φ(..)カキカキ
Mayuri Rossana (Hyperion) 2012年12月08日 12:54

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出来ればエロを絡めてください!!w
幽霊との一夜とかw
Sanshi Katsula (Hyperion) 2012年12月09日 18:26

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>師匠はソレばっかりだーwww
そんなの書いたら
BANされちゃいますかラ。
Mayuri Rossana (Hyperion) 2012年12月10日 12:35

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俺エロ小説シリーズで4~5話くらい書いたけど何もなかったよ?w
Sanshi Katsula (Hyperion) 2012年12月10日 17:17

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>師匠、精進してくださいw
あたしでは、ソコまではできませぬw
Mayuri Rossana (Hyperion) 2012年12月10日 17:18

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