カーラインカフェでの会話。
「ね、マユさんはどーおもいますかにゃ?」
「ん?マリーの事?」
テーブルを挟んで二人の少女。銀髪を後ろで束ねたミコッテ、ル・シュペヒト。
もう一人はブルーグレイの髪を短めに肩あたりで切りそろえた少女、マユ。
「で・・・?具体的に?」「んー。」
「お相手が居ない、とか・・?」「んー。」
「言ってくれなきゃ、わかんないわよ。」「んー。主に、その容姿、というかにゃ。」
「あら、マリーってば愛らしいと思うけど?スタイルも認めたくないけど、あたしよりも・・、その。」
「お胸は圧倒的にマリーの勝ちにゃ。」
向かいに座る少女の瞳に剣呑な光が灯る。
「ほぉ。」
「あ、あたしは、そ、そんなつもりじゃにゃいのー!」
「で?」
「いにゃ・・マリーのファッションについて・・。」
「うん?」いきなりの話題の転換に。正直戸惑う。
「マリーって、そんなにオシャレにぞんざいだったっけ?」
そして、何故いきなり・・。
「んー、先日のことにゃ。狩りの終わりに、お兄さんからもらったカチューシャを海に放り投げちゃったにゃ。」
「おおう。」「でにゃ、代わりに結構なお値段のカチューシャならぬ、ティアラなんか買っちゃったニャ。」「はぁ・・。思い切りはよくなったのね・・。」
二人して、ふぅ、と一息。
「で、その後にゃ。見せびらかしに来たんだけど、明らかに服と合ってないにゃ。
コーディネートを全く考えずに、気に入った服を適当に見繕ったとか言ってたニャ。
なので、考えてから買えと言ったんだけどにゃ。
あたしもそれほどオシャレには詳しくないから、マユちゃんに聞いて見ようかと。そう思ったのにゃ。」
むむむ。あたしだってそれほどオシャレじゃないけど・・。
それなら、このカフェに居るオシャレ番長こと、イーリスがいいんじゃないかなあ?
あたしも最近手ほどき受けてるくらいだし。
「それなら、イーリスとかに聞けば?」
「きいたにゃ。「ボツ」で終わったにゃ。」「あちゃあ・・・。」
「なので、最近オシャレなマユちゃんに相談にゃ。」
「んー、そう言われて悪い気はしないけど・・。いいアドバイスできるかなあ。」
「お願いにゃ。あの子をもう少しオシャレにしてあげたいにゃ。」
「ん・・まあ、がんばるわ。」
二人はカップに入った香茶を飲み干すと、カフェの給仕娘カナルに支払いを渡し、女主人に手を振りつつ、店を出て行った。
「あれ・・。これってどうかなあ?」そのころ宿に備え付きの鏡で自身のコーディネートを確認している金髪の少女。
「よーし。これならだいじょぶ。私もなかなかやるじゃないか。」ふふ。
このしばらく後、義理の姉を大変失望させたのは言うまでも無い・・。
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どうも。まゆりです。
今回で450回(雑記含む)到達ですw
年内に500回と行きたかったけど、さすがに忙しくて。
しかし、ここまで書けたのも読者様のおかげでございます。感謝!
今年もあとわずかですが、皆様風邪等召さないように、よい年をお越しくださいませw
あ。まだ年内は書くだけ書きますよ!(`・ω・´)ノ
では、次回作にて!
まゆり
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俺もおしゃれには疎くて夏にはTシャツ一枚とかだけど、
冬は必然的におしゃれが出来ていいね。
バイクに乗ってるんだけど、
箪笥の中から昔買った革ジャンが出てきた時は嬉しかった。
Sanshi Katsula (Hyperion) 2012年12月09日 06:53
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>三枝師匠w
秋冬はオサレになれるいい時期なのれすw
夏は、どっちかと言えば、露出重視か、ワンピあたりが定番だけどねえwお肌のためにも、露出は控えめでw
タンスのなかからボタモチw
Mayuri Rossana (Hyperion) 2012年12月10日 03:34