「ん・・。」薄明るい光の下、少女は目を覚ます。
洞窟内はヒンヤリとしていたが、ここは天然のお湯が湧くだけあって、地面は暖かい。
「ふぅ・・・。」
もう一度眼を瞑る。
リトルアラミゴ。帝国に進攻され、難を逃れた人々のコミュニティ。
ザナラーン地方の東にある岩山群のひとつに拠を構える。
誰かが頬をつつく。
もう一度目を開けると、ミコッテの少女と、金髪の少女が左右からニヤニヤと見下ろしている。
「おねむさんだにゃ。」「朝はよわいのか?」
「うぇっ!」と毛布を跳ね除けて起き上がる。
二人は既に鎧を身につけていて・・。
自身はまだ下着姿のままだ。
「あ、おはよう・・。」ブルーグレイの髪の少女マユはとりあえず挨拶をしてみた。
「おはよーにゃ。」「おはよう。」
「みんな早いね。」
「そうかにゃあ?隊に居たときからの習慣にゃ。」
「まあ、この中では時間の感覚がつかみにくいからな。私は自然とこの時間か。」
「ちなみに、お日様どの辺り?」
「昇りだして、しばらくってトコかにゃ。中天になったら帰るってアルフレートさんが言ってたにゃ。」
「そうだ、今後ともよろしく。」
「へ?」
「いや、兄と共にグリダニアに行くことになったんだ。」
「えー!そうなの!こっちこそよろしく!」
「まゆちゃん、そろそろその格好はどうかとおもうにゃ。」
「あ。」見下ろすと下着のまま。
「準備はできたかな?」黒髪のエレゼンの幻術士、アルフレート。
「はい、お待たせしました。」「まゆちゃん、お寝坊さんなんだにゃ。」「ちょっ、いらないこと言わないで!」
「知っているよ。うちの家でもベッドから転がり落ちて目が覚めたようだし。」
「ちょっっとお!なんでそんなこと!」「あんな音がすれば大体わかるだろう?」
「そこじゃなくって!」
「まあまあ、そのへんにして。準備は皆できていますね?」槍使いの少年。
「できてるにゃあ。」「ああ。」「うん。」と女性陣。
「こちらも問題はないね。」「もちろん。」
「では少し早いけど、テレポしましょうか。」
「ラドゥルフ殿に挨拶してからの方がいいだろう。」
「あ、そうですね。」
「では、あらためて。テレポをします。」
「その・・。いいですか?」「はい?マリーさん。」「その術式というのは初めてなんですが・・・。」
「ああ、だいじょうぶよ。マリーちゃん。」「そうなのか?マユ。」
「うん。ちょっとふわふわするけど。」「・・・・・。」
「まあ、行こうじゃないか。ネルケ君、よろしく。」
青い光に包まれる・・・・。
たった一日とはいえ、深緑の香りが懐かしく感じる。
「お二人さん、ようこそ。グリダニアへ。」
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ベットとも【格闘】
Miyavi Ozzy (Hyperion) 2012年06月12日 21:01
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>みやびたん、いらっしゃいw
さすがにそれは。。。
子供の頃、マジで落ちたことあるけど、夢で空飛んでた・・・。
Mayuri Rossana (Hyperion) 2012年06月13日 02:59