34書き物、さらにさらにw

もう、お昼を少し回っている。

「お腹へったー・・・。」

だが。しかし。ここで安易にパンや干し肉でお腹を満たすわけには行かない。

カニの塩茹で。

コレを食さずして、何しに来たのか!(本来の目的は全く違うのですが。)

もはや食欲の権化と化して、やっと見つけた(あらかじめ聞けばいいのに、あえて地図にこだわった罰!の空腹!)

「見つけたわ。」

下り坂を勢いよく降りていく。見える砂浜。青い海。もうカニは目の前だ。




居た。かに。


「は?」


しばらく頭がついていかない。あれ?お酒って飲んでなかったよね?なんだかなあ。
ナニこのカニ。


下手すれば、こっちがエサにされそーです。

とにかくバカでかい。フェリードックで食べてたカニって、お皿の上に納まるくらいだったのにっ!

とにかく向うから襲ってくることはなさそうだけど。

もうちょっと行くと小さな門と護衛の方が。「ここがエールポートだよ。」

と、確認もらったんで問題なし。

入ってちょいっと見渡す。右手に大きな桟橋と、見上げるような切り立った断崖。静かな波打ち際。

左には漁師ギルドがある。商店も兼ねてるようだけど?

小麦色の肌のミコッテの少女が居たので、ちょっと聞いてみた。
「ここでご飯とか、食べれるのかな?」
「ああ、大歓迎だよ?」
近頃はサハギンの被害が多くて、港町としてはココが残ってるくらいかも?と、少し悲しげな表情を向けてくる。

ツィム、と名乗ったミコッテに言われて、取りあえず中で、カニの塩茹でを頂きました。



自分の足くらいのカニの足が丸々一本、出てきました。



アレ、か。




美味しかったです。・・・あ。仕事。・・・・まあ、明日・・・・、かなー。

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