33書き物~さらにリムサ。

季節は初秋だったか・・・。

朝の空気も少しひんやりし始めている。ウルダハとは違う、少し涼しげな野営の朝。
毛布にくるまり、荷袋を枕にしてた寝床もじんわりと冷えているのがわかる。

「ん。。ん。」

装備も装備だけに、ちょっと肌寒い。

塔の中は窓がないけど、今から寝なおすには少し寒すぎるかも。
とりあえず周りを見ても暗がりでよくわからないので、近くの戸をあけてみる。
かがり火はまだついていたが、誰もいない。
そして、空はまだ少し夜明けには遠いよう。

かがり火の前で暖をとる。

「はー。さむ。」息を吐くと少し白い。

さて。荷物を畳む。荷袋を抱えて。

上を見る。空。真っ黒い空に満天の星。月はもう見えない。
東の方から真っ黒い空が駆逐されていく、だんだん黒から藍、青、黄、橙の色がグラデーションを作っていく。

東の山間から太陽が見え始める。

それじゃあ、行こうかしら。

北を目指す。

「!」

遥か向うに、こう、何かを削り取ったかのような、大きな山の輪郭が見える。

すごー・・。声には出さず、ただただ、ため息みたいな。息が抜けていく。

朝日が完全に昇るころには、キャンプ・スカルバレーに着いていた。

「えーっと、なにかおいしいものありますか?」と、聞いてみたところ。
「そうだな。カニのボイルがウマいぞ?」と。
「ありがとう!あと、朝ごはんにはスープが好きです!!」
「ああ、あっちで売ってるな。」

まずは、そっちでスープをゲッツ。パンは手持ち。



さてと。聞いた話だと目当てのエールポートはもう目の前らしい。


さらに南西に走っていく。

地図だと海岸沿いみたいだし。




「何で崖ーーーーっ!!!!」


崖の下にたしかに港町があるのは見える。





どうやって行けと!!!




入り口までの下り坂を見つけるまで、スカルバレーに戻るか、自分で探すかで悩んだあげく、お昼ご飯を棒に振って、なんとか崖を下る道を見つけたのでした・・・。

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