「ほものごとく派手なバトルをやってるけど、どうせ母さんが勝つでしょー・・。
兄貴の声と、出発の汽笛がかぶって、何言ってるんだかわからないけど、たぶん聞かなくても言いや。
で、兄貴は船長に呼ばれて、叱責されている。どうも、遅刻を叱られてるっぽい。
多分、こっちもいつものコトらしく、半分あきらめの感じがする(と、いうコトはフォローいらないよね・・)
甲板で潮風を浴びながら、そのへんに座ってみる。
なんだか、さっきのうやむやが吹っ切れたみたい。
静かな海原が見えて、なんだか眠たくなってきた。ゆっくりとした船の揺れに任せて・・・。
ウトウト・・。
ポト。
ん。
ぽとぽと。
んー?
だーーーーーーーーーーーーーーーー!
んきゃああ!
いきなり、大雨が降ってくる。
「マユー、こっちだよー」
なんだかノンビリした声が。
ソッチに走っていく。甲板を船首のほうに回りこんで階段降りるとキャビンがあった。
先に言えよ。
中に入ると、ベンチ?みたいなのと窓がある。ここでかしこまって。ちょこん、て座ってみる。
・・・あああ。
先にしなくっちゃいけないコトがあるんだけど・・・
ハーネス&サブリガは皮製。水は大敵なのだ。
拭かなければいけないんだけど、周りには同じく乗船してる冒険者および一般の方。
こんな衆人環視のもとで体中拭けるほど、というかこの格好でもう硬直しかありえない。
座ってるコトすら申し訳なくなってくる・・
とか考えてると、もうじき着きます、って声が。ちょっと緊張する。
初めての外国。
船から降りたら、兄貴が「マユー!がんばれよー!」
恥ずかしいからヤメて!お願いだから。空気よめ!
冒険者はおろか、一般の方からも何事か?な視線が集まる。気がする。
バカ兄貴め・・・。
もう、開き直って、堂々と受付カウンターに行く。
ザナラーンとは違って、水が近い。潮風がきつい。短い髪だけど、それすら吹き上げられる。
後ろから押されるようにカウンターで入国手続きを。
「職業はなんですか?」
すぐさま「冒険者です。」
「ようこそ、リムサ・ロミンサへ。」
なめらかに応えてくれて、そのままリムサ・ロミンサに。
カウンターを抜けてすぐは、なんだか商店というか露店というか、いろんなのが。
後ろから、不意に声がかかってくる。
「あんまりジロジロ眺めていると、オノボリさんだとおもわれるわよ?」
振り返ると。
髪をほとんど刈ってて、刺青をいれたヒューランの男の人が、なぜか女言葉?で注意してくる。
「ありがとー・・・ございます・・・」
オノボリさん???
とりあえず、お礼だけしてまっすぐ出て行く。
目の前に広がる風景。
雨にたたられなければ、船からも見えただろう。
横を見てみれば、大きな帆船も見える。
もう一度、前を見てみる。岩のカタマリみたいな入り口が見える。
岬みたいな突端が波止場なのは、フェリードックと変わらないのかもしれない。
でも。
あきらかに違う。
高い。なんというか。もう。見上げるとかどうとかすると、首がいたくなりそう。
気がつくと、また立ち止まってしまっていたけれど、さっきみたいに声はかからない。
多分、ジャマじゃなくなったんだろう・・
もうしばらくして、街の中を走ってみる。で、なんか広間みたいなところにたどり着いて。
酒場、どこ?
とにかく、手荷物だけでも渡さないと。
「すみません、どなたか、ここの酒場、教えていただけませんかー!」と叫んでみる。
「アッチの岩場の通路を上がっていけば、たぶん、見つかるハズよ。」
さっきの刈り上げた刺青の方が後ろから声をかけてくる。
うひゃあ。
適当にお礼を言って、見える方に走っていく。
うーわ、めっちゃ高い。この街、ウルダハと違ってすごい高低差がある。走るともう、かなり疲れる・・。と。
目の前に。
海岸を見渡すようにカフェレストラン?ていうんだっけ?酒場とは違って、すごいオシャレな感じで。
ここで休憩してもいいよね?と自分に言い聞かす。
オレンジジュースを頼んで、疲れを癒す。もうじき夕暮れだ。きれいな夕日がとてもステキ。
。
あ。
。。。
ドコで寝る?
てか、酒場にお使いだったハズだよ?大丈夫かナ?まいせるふ。
(このとき、最悪デジョンすればいいなんて、全く頭になかったワケで)
その辺の人に聞いて、酒場(名前は知らない)に突っ走る。(階段、しんどい!)
たどり着いたら。
ウルダハとそんなに変わらない造りみたい。
酒場のカウンターに目を向けるとバンダナにヒゲな方が、お得意さん?だろうか?
冒険者っぽいルガディン相手に顔を突きつけるようにして、話し込んでいる。
とりあえず、丸いテーブルに腰掛けて、オススメの料理をオーダーして。
マスターの手が空いてるスキを狙って、モモディ様から預かったのを渡す。
青っぽいバンダナ、ブラウンのシャツ、ヒゲのマスターは。
小声でなにやら言いつつ。
「嬢ちゃん、まず、なに飲む?ここに座った以上、酒意外はないともうぜ?」
「えー?」
「とりあえず、寝るトコ紹介してもらえるとうれしいんですけど・・・」
「明日、目が覚めたら、見知らない奴ンとこか、俺の部屋かどっちがいい?」
「帰らせてもらいます。」
「オイオイ、ジョークが通じないお嬢チャンだな!」
「そうだな、あっちに空き部屋がある。ホコリっぽいが寝るくらいなら大丈夫だろう(あれの紹介なら、さすがにな。)」
赤い下着同然の上着のエレゼンの女性が、「コッチ」といって案内してくれる。
案内された部屋は、たしかにホコリ満載な感じ。でもまあ、マシかも。
船旅の疲れもあって、早く寝たい・・荷袋を枕に、そのまま寝てしまう・・。
エレゼンの女性は、少しニヤリとしながら、部屋を出て行く。
マスターに報告しなければ・・・と独り言をつぶやきながら・・・。
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サブリガとハーネスの手入れ忘れてるwww
Bob Dalus (Hyperion) 2011年10月17日 21:41
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>ぼびー、らっしゃいw
あれだ。宿についてからやってるんだw
Mayuri Rossana (Hyperion) 2011年10月17日 22:38
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船旅編ありがとーです!兄貴憎めないいいキャラしてます。
船乗ったらまずは甲板ってお約束ですよね。(笑)
リムサの街並みの描写上手いですねー。街並みが目に浮かぶ。
リムサは夜空も綺麗ですよ。
Alto Springday (Sargatanas) 2011年10月19日 09:04
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>アルトさん、いらっしゃい♪
ありがとうございますwそうですね、細かい描写をいろいろとしたいんですけど、自分視点なのでというのと、うろ覚え、ていうのと、読んでもらえるスピードなんかを考慮して、なんですw
バカ兄貴はキャラ的には好きですが、実際にいたら超ウザいですよねw
Mayuri Rossana (Hyperion) 2011年10月19日 13:06