28書き物、リムサ(やっと)編

ん。・・

あ、寝ちゃってたか・・。

ホコリっぽい空気が鼻につく。

・・・・・・・・あー。

そっか、リムサの酒場で寝場所を案内してもらって、結局そのまま寝ちゃったか。

明かりはない、というか窓から星明りくらいしか。

どうやら、深夜か明け方前か?月が見えないし、方向がわからないから時間がわからない。

「よぉ、ハニー、お目覚めか?」

ギョッとして周りを見たらスグ横から手が。

「きゃああああああっ!?」


寝ぼけた頭が一気に目覚める。裏拳を入れる。「ぐあっ!」って声が聞こえる。

ヨコを見ると、バンダナにヒゲの男が鼻を押さえてうめいている。

体を両手で抑えてそっちを見やる・・。

あれ?酒場のマスター・・・で。ナニ?

「嬢チャン、手加減って言葉知ってるか?それと、もうちょっと感謝って言葉の意味を考えてみたらどうかなあ?」
イテテ、と鼻を押さえて言ってくる。

「女の子の寝てるトコにコッソリもぐり込んで言う台詞?」

「いやあ、寂しいかなあとおもってだな。」

なんで酒場のマスターって、こんな面倒なヤツばっかりなのか?
「寝場所のお礼は言いますけれど。」

「おっと、そのお礼は取っておいてくれ。実は、昔なじみから君の面倒を見て欲しい、とあってね。
まあ、仕事の斡旋もなんとかしてくれって言うんだ。
それと「その子、からかうとスッゴイ面白いから、めーいっぱいからかってあげて」なんて書いてあるもんだからさあ。」




あの小動物め・・・・・・。


「準備ができたら、ちょっとカウンターまで来てくれ。」

「わかりました・・」

そういうと、部屋から出て行く。

あ。ハーネスとか手入れしてなかったというか、むしろ着たまま寝ちゃったから、あちこちアザができちゃってる・・・がっくし・・・。

とりあえず、カウンターに向かう。エレのお姐さんから「やさしくしてもらえた?」とか聞こえてきたが無視。

「準備、OKです」

「ん、いい顔だ。まずは、向かいにあるカウンター。見たことあるだろ?まあ、似たようなモンだ。ウルダハとな。」

たしかに。青い光に照らされたカウンターがある。

「見たところ、そこそこウデは立つようだな。近所にビアデッドロックてキャンプがある。
ちょいっと北に行ったところだ。それと、もう少し進めばスカルバレーってキャンプもある。
どっちのエーテライトも「登録」しとくことに越したことはないと思うがな、その先にエールポートっていう、ちょっとした町があるんだ。」

「はい?」

「で、だ。そのへんのエーテをさわりがてら、エールポートから商品を買ってきてもらいたい。地図はこれだ。まあ、観光気分で行ってくれればいいぜ。」

「今からですか?」

「そりゃあ、お前。ここで飲んでからだろう?」


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まていw手入れ結局してなかったのかw。
Bob Dalus (Hyperion) 2011年10月19日 03:35

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飲んでからだろう…!(笑)
リムサは風通しも良さそうだし、ハーネスの水気もすぐとびそう?
Alto Springday (Sargatanas) 2011年10月19日 09:07

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>ぼびー、いらっさいw
手入れは「準備」の間に。だってコレほとんど皮だし、拭かないと固くなっちゃうからねえwそれと、いったんは脱がないとダメだろうしw
Mayuri Rossana (Hyperion) 2011年10月19日 12:03

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>アルトさん、いらっしゃい♪
なんというか、海賊もゴロゴロいる酒場の雰囲気を出したくてw
カウンターに座る=飲む。
そうですねー、カラっとした天気と潮風で気持ちよさそうですよねw
でも、スグに道具が塩でやられそうwそっちの手入れもいりそうですよね
Mayuri Rossana (Hyperion) 2011年10月19日 12:06

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