189書き物。ある日常の一コマ。あるいは少女の戦意。

「ロクな友達いないわね・・。」

ハムレット・クォーリーミル

ザナラーンに程近い町。

少女はとりあえず武器を構える。拳に着けるナックルを用意すると前に出て行く。
目の前には竜族。町中でほったらかしにするわけにはいかない。

「待って、マユちゃん!」少年が叫ぶが。(とりあえず、こっちに目を向けさせないと!)と少女は気にしない。

肩まで切りそろえたブルーグレイの髪を揺らしながら、突進する少女。
竜もそれに反応するが。軽いステップで顎の一撃を避けた少女はさらに口笛を吹いて挑発をくりかえす。
「ちょっと!危ないって!」少年は気が気ではない。

ザスっ!
ミコッテの槍が硬いウロコに刺さる。

「ネルケ君、何してるにゃ?」
明るいオレンジ色の髪のミコッテは槍を一度引き、次のタイミングを計っている。

「加護を。」もう一人のミコッテはプロテスの魔法を唱え終えていた。

「わああ、僕なにしてんだああ!」と言いながら槍を突き出す。

もちろん外れる。




(さてと。周りの人たちはこの騒ぎで逃げてくれたし。次が問題よね。)
少女は考えをめぐらし。(ネルケと先輩でチクチクとやってくれないかしら?)
という結論。

が。

「あら、あたしがお好みなのね?」
小型の竜は目をこちらから外さない。

「マユちゃん!」と少年の声も聞こえるが、正直一人で引き付けるには少し危ない。
「少しやりすぎちゃったかしら?」(いっそこのまま囮になろうかしら?)

二回目はかわした。




ごりっ。


左手に激痛と、衝撃が。

身をかばうために左手を犠牲にしたのだが・・・。
「あっ!あううっ!!!」

竜の顎が肘のあたりに喰らいついている。
くず折れそうになるが、そんな場合ではない。

ゴキ。骨の折れる音。
手甲ごと。
手先に感覚は無い。


「痛いじゃないのよ!この野郎!!」

右の拳で竜の顔面を殴りつける。
どこに当たったのか分からないが、とにかく当たった。が。
その拍子に顎が外れる。少女の肉もろとも。
「ぐっ!痛っあ!」

「マユちゃん!」「治癒を。」「このトカゲ許さないにゃ!」


二人の槍術士が連携をし、幻術士が治癒を施す。






「無茶したらダメにゃぁ?」
「ゴメンなさい。」
「ホント、無茶しすぎだよ・・。」
「・・・・。(意外と直情だけど、母親ゆずりか。)」


4人はこの後報告に本部に帰り。
「件の術士は賢者、と名乗っていました。」と少年。



「ウリエンジェ、か。」
シーロ中牙士はうなる。
「さっきの報告会議でリムサ・ロミンサでも居たそうじゃないか。ウルダハにも出そうだな。こいつは何者だ?」






「あ、ミンフィリアさんですか?ティアラです。」
「あら、トリコロールはヤメたの?」
「ええ、ミッションは済みましたし。」
「で、直に見てどうだった?」
「ボク的には、やはり魔女ほどではないですね。」
「それはそうでしょうね。ただ有望株かしら?」
「そうですね。そういう点でなら。」




「めっちゃ痛かったわー。」
「あれは・・まゆちゃんが悪いのにゃ。」
「ホント、どうしようかと。」

「ソコは助けに来いよ。」「なのにゃ。」
座談会は続く。


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最近FF14でまゆさんみないぞー!
すれ違いなだけかなー?
Hank Alomar (Hyperion) 2012年04月23日 04:48

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>パ  ハンクさんいらっしゃい♪
なかなか忙しくって。たまにはインしてるわよw前ほどじゃないけど。
今、白のクエを進行ちぅ。次からはAF取りだから、ちょっと大変。
Mayuri Rossana (Hyperion) 2012年04月23日 11:55

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