766プレセブンス。(第七霊災の前)エレゼンの少女。

まずは、前置きを少し。
これからご覧いただきますのは、旧ロードストーンにて掲載(日記を使い)していました、14ワールドのお話(2次創作)です。
旧ロドストが終了するに伴い、新生で掲載させていたくつもりです。 拙い文章かもしれませんが、今後ご愛顧賜われるように精進したいです。
それでは、開幕、いや、プレ開幕(本編は、年越してからw)です。

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「ねえ、ミー?この後どうする?」
「え?」

ここは緑生い茂る都グリダニア。精霊達の加護の下、ゆるやかな気候とそれに伴った?人々がいて、街の中の流れる時間はとてもゆったりとしている。
だが、それでもゆったり、とはいかない事情も少しだけ。
それは、高い木々に覆われ、護られているのだが、いかんせん日中の陽が射す時間が少ないのだ。
つまり、子供たちの時間はそれほど長くは無いのである。ただし、朝が遅いという恩恵もあるのだが、それは当然の権利と彼等は主張するだろう。

そんなワケで、朝から夕暮れ前まで碩老樹瞑想窟にある幻術士ギルド(面倒な呼び名なので、術士未満の生徒達からは「幻術」「ギルド」など、好きに呼ばれている)
で講義を受けていたエレゼンの少女は、同じく生徒からの質問に、「ごめん、今日ちょっと用事があるの。」と返し、
「もう!次は誘わないぞ!」と笑顔で見送ってくれる友人に「ネーベル、ほんとごめん!今日は久しぶりに父さんが帰ってくるの!今度母さんのパン持って行くからゆるして!」
と笑顔でヒューランの少女と別れる。

ミー、ことミーランは御年12歳になったばかり。エレゼンらしく少し線が細いが、身長はそれほどでもない。
白い肌に、赤毛がよく似合う。そしてこの赤毛だが、光の加減でオレンジ色に映るのが少女の自慢でもある。少し伸ばした赤毛を風に任せ、家に戻ると母が料理の準備を。

「たっだいまー。ね?ミーも何かお手伝いできないかな?」
「おかえり、ミー。そうね。サラダとかできる?あ、その前にカバン置いて、手を洗わないとダメよ。」
「うん。だいじょうぶ。」
一旦部屋に入り、カバンを置いて、着替える。そしてリビングに行くと、予想外に量が・・
「ねえ?母さん。コレいくらなんでも多くない?」
「あ、言い忘れたわ。今日はね、お客さんも来るんだって。わたしも腕にヨリをかけなくっちゃね。」
「えー、そうなんだ!よおし!ミーもがんばる!」
「はいはい。じゃあ、お野菜が洗えたら、お隣さんでテーブルを借りてこないとダメだから。お使いもよろしくね。」
「はーい。」


そして、たっぷりな夕食を終えた後。(お客さんて、ミーよりちょっと上くらい?かな?)
今度は寝室へのご案内。
そこで、少し焦るミーラン。
(やば・・ミーの部屋、少し片付けないと・・)なんせ、お客様のうち3人が女性なのだ。リビング、両親の寝室、自室、とくれば、女性陣は自分込、
いや、母もか。5人で寝るとなるとさすがに手狭だが、それ以前に片付けなくては。そもそもの大前提である。

大急ぎで急場はしのげた・・。
そして、客人達・・ブルーグレイの髪のヒューラン、マユ。オレンジの髪のミコッテ、シャン。ふわふわした金髪のヒューラン、マリー。
そこに母までもがやってきて、3人+母の冒険譚と四方山話が繰り広げられていく。
(う~ん、ミーもこんな話がしてみたいなあ・・・・。)やがて、少女は会話を子守唄にゆっくりと瞼をとじていく・・・・。


明け方?にほど近い時間。ちょっとした騒ぎが。しかし・・
そう。夢を見た。マユという少女の武勇譚の一つが影響したのだろうか。
魔物に蹴りを叩き込み、退治した夢だ。
ただし現実世界では、ふわふわした金髪の少女の額に自分のカカトが乗っていた。寝台からの高さを考えると・・・そのまま寝た振りをして、やり過ごそうとおもってみた・・・・。


続く。

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