わいわいがやがやと。
二家族での食事というものは、何かと賑やかで、楽しいものだ。
夜も更けて、下の子供達が眠くてムズがり出した頃。
「じゃあ、ターシャ。ベッドが用意してあるから、アクィラとセレーノを寝かせてきて。ターシャも寝ておいで。」「あたしはまだ・・・ふぁぁ・・」
「ほら、アクビしてるでしょ?」「むー。」「ほらほら、はやく。」「ママずるーい・・。」「大人になってからね。」「はーい。ほら、ふたりともー前進前進。」「ふにゃ・・」「ん・・んん・・」
少女が二人を連れてリビングから出て行くと、マユはテーブルに戻り、一息。
「ご苦労さま。」と労いを受け、「で?例のモノてコレの事なんでしょ?」
一通の封筒。
「ああ、やっぱり。」とファーネは見た目同じ封筒を。
「どういう事?」とは、マリー。それを次いでウルラが「マユ、ちょっとソレを貸してくれ。」と、封筒を受け取り、マリーに見せる。同じくファーネも。
内容にはこうある。
{ご高名な貴殿に。
実は我々銅刃団への勧誘であります。さる好き日に、英霊達を称える合同祭があり、グランドカンパニーの復活と、各国の絆を深める事ができました。
つきましては、未だ在野におられる方々に是非、ウルダハ傭兵団「銅刃団」にご参加いただき、ご活躍をしていただきたいと願っております。
どうか、ご検討いただき、佳きご返事をお待ちしております。
尚、受付はザル門の銅刃団メンバーに問い合わせください。
団長より }
「という内容だ。マリー、どう見る?」
いきなり振られ・・・「え?とお・・。この団長さんて?」
「ああ、たしか今はララフェルで、フフルパ、だったか。確か前々団長からの一押しで名代としてそれなりに期待されていてたんだが・・どうにも前団長の汚職というか、
密貿易で失脚後、ちゃんと団長に納まったらしい。どうにも正義感が強くてそれで空回りが多そうだ、という評判なんだけどね。聞いた限りではこのくらいか。」
「あら、いいんじゃない?それなら参加しちゃっても。」とマリーはさらっと。
「それがね、マリー。なんかちょっとしっくり来ないのよね。」マユは片付けのためにグラス以外の食器をまとめながら。
「へ?どうして?」マリーの疑問に夫ファーネが応える。
「まず、宛名というか、我々の名前がないだろ?ピンポイントじゃないな。それと、団長の後にサインがない。
まあ、我々の名前が無いのは、同じ封筒をいくつも用意するのに書いていない、ならいいんだが、自分のサインを書き忘れるのは「正義感たっぷり」な割にはお粗末かな、と。
まあ、ドジだ、で済ますのも分らなくはないが。勘ぐれば、この団長のサインの筆跡がマネできなかった、ともとれるしな。」
「と、いうことだ。明確な日にちも特に無いから、無視して様子を見るのが得策かもしれないが、もし俺達以外にも配られていて、
ヘンな事件や陰謀の片棒を知らない間にやらされていた、とかなればイヤだしな。」ウルラは渋面をつくる。
「でも。そんなの、それこそ勘ぐり過ぎじゃないの?」マリーはどうにも・・
「マリー、でも、前任の団長が汚職で、って話は知ってるでしょ?残党とかが今の団長の失脚を考えてるとすれば?」
「え!?だって、そんな事してなんの意味が?」
「前団長の汚職だけど、砂蠍衆のひとりの手駒として動いてた、って噂が出回ってるくらいよ。その団長失脚の件もサソリの尻尾じゃなく、トカゲの尻尾切りって。
「それでなんでわたしたちが?」
「今の団長は正義感溢れる、って評判を流して、それなら参加しよう、って連中を芋づる式に引っ張り出して濡れ衣着せて追っ払うか、拘束して、
また美味しい汁が吸えるのを狙ってるんじゃないかな、と。あたしは推論を立てたわけで。知ってる人に声だけはかけようとおもったんだけど、
多すぎるとどこかから洩れるかもしれないから、マリー達にまず声を。」
「そっかあ。」「ああ、マユちゃんの判断には、さすがといわせてもらおう。」
「コイツが暴走せずに冷静な判断ができた事には正直驚いたよ。」
「なによっ!」頬をふくらませる。
「まあまあ、で、どうするか?だが。やはり様子は少し見たほうがいいね。それと、だよ。ウルラ。」
「ああ、これはあくまでこの話がでっちあげの陰謀だった場合、な。仮に俺達二人が出向くとしよう。その間、マユとマリー、そして子供達が人質にされかねん。
まあ、二人なら撃退もできるだろうが、現状を把握できない以上、俺達は分らない。ハッタリなのか、本当なのか。このリスクが一番の問題でね。」
「その・・LSとかは?」
「ああ、それだが。そう思ったんだが、黒魔道士がいれば、スリプルで寝かせてしまえば意味が無い。それに拘束されてから「大丈夫よ。」なんて強制でもされてみろ。」
「そんなの、その場で助けてって・・」
「子共を人質にされて、か?」
「う・・。」
「というわけさ。かなり慎重に返事が要るだろうな。」
「この封筒が来たのが昨日だから、まだ急がなくてもいいだろう。が伸ばすのも、な。」
「よっし、作戦会議第一回はコレにて修了!飲もう!」
「いいけど、マユ。まずは片付けだな。食器類は運ぶから、テーブルを綺麗にしておいてくれ。」「あ、わたしも・・」
「ゲストに手伝いというわけにもいかないだろう?」「そうよ、任せておいて。」
そして、酒宴が始まる・・・
----------コメント----------
http://lodestone.finalfantasyxiv.com/rc/diary/entry?e=459650
最後の方のセネリオに向けての レディアイス と
http://lodestone.finalfantasyxiv.com/rc/diary/entry?e=491465
最後の方のハイラン子姉妹に向けての レディアイス は
意味違うよねw
Marth Lowell (Durandal) 2013年11月26日 17:54
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この手紙のことは誰かに相談したほうが良い気がw
Marth Lowell (Durandal) 2013年11月26日 18:01
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あ、そうだ。ウルラの記憶が無い空白の1年のストーリー書かないで
新生しちゃったねw
Marth Lowell (Durandal) 2013年11月26日 18:02
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>マルスCEO、ですねw
最初のは、「氷のような女」で、姉妹(主に姉)は「氷使いの女」ってところですか。かぶった理由としては、「Lady ice」というタイトルの洋楽がありましてw
そこでの引用なんですが、響きが気に入っておもわず、なところですかねw歌詞的には、「氷のような女」なんですが、「氷の魔女」とかだと、ちょっとなー。
魔女がかぶるしwてなことでw
お手紙ですが、昨日の今日でまだ相談は身内だけ、ということで。相談するなら、モモディかなあ。お金かかるけど。(小説では情報料を頂戴してます。)
後は、レティですが彼女は今グリダニアでアレコレしてますし。ヘタに筒抜けになると怖いので、慎重に行動しようとしております。
ウルラ旅日記ですが、さわりだけちょろっとでしたねw新生に追いつかれまして、抜けていますがw
概ね?わかるというか、こんなんじゃないかな?程度には伏線とまではいかずとも、想像できるように細々とした情報は入れたんですがw分りづらいだろうし、すっとばしちゃってもw
Mayuri Rossana (Hyperion) 2013年11月26日 23:52