びんっ! びんっ! あーぁ。
先ほどから「家」の中で強弓「コフィンメイカー」の弦の調子を試している。
そろそろ張替えかなあ、むぅ。
強弓ゆえ、張替えとなるとかなりの労力が必要になる。
まず、弦を外さないことにはダメなのは当然だがこの反発力たるや、うっかり外したり切れたら悲惨な事になる。具体的には、当たり所しだいじゃ即死、
手足にあたれば骨折で済めばいいが、骨折にしてもポキっならまだいい方で、ぐしゃっ、と砕ける骨折だと治療に半年とかザラだし、
しかもささくれ立った骨が内側から皮を突き破ってコンニチハと、自分の骨とご対面できたりする。
だもんで専用の手巻き滑車を使って固定した弓本体から取り外す、ということになる。
とはいえ、面倒には違いない。が、最近は技師たちが魔術式の補修が可能になってきているので、ソッチに預けてもいいのだが・・・・いかんせん、
この強弓は母の形見というだけあって、かなりの年代物。今までは海賊船にそういった設備があったから、ソッチで補修や整備をしていたわけだが。
つまるところ、術式で補修ができるのかどうか、わからない。それに、ダークマターという素材(グレードがある)のどれが必要かよくわからない。
おそらくは最高グレードが必要だろうが・・・いくつ、いくら?が全くわからない。
「困った・・・ナ。」フネラーレは次の仕事までには間に合わせたいのだが・・。
次が今日なのか、明日なのか、はたまた1月後なのか。
しばらく前にアスタリシア号から独立し、「百鬼夜行」の棟梁となったカルヴァランに頼めばなんとかしてくれるだろう。
しかし、リムサ・ロミンサまでは移動術式を使ったとて、修理に2日くらいは見ておいたほうがいいだろうし、
なにより最愛の人と久しぶりに逢って、挨拶だけ、というのも無理な話ではある。
もちろん、この「家」のコネを使えば修復はしてくれるだろう。なんせ神勇隊所属なのだから、弓の扱いには長けているのは間違いない。
しかしながら、この愛弓を見も知らない連中に渡すのは気が乗らない。術式で直す技師にもいい気がしないのはそこだ・・・。
ノックの後、「た、たらいま・・・にゃ。」と玄関からの声。
ん?ショコラか・・・しかし、なんでまたオドオドした声なのか?
まさかとは思うが、誰かに脅されてこの「家」まで案内させられた?
「ふン。」一度確認せねばなるまい。(キーファーからフネラーレがゴキゲンナナメと聞かされていたからだが・・・)
「あの・・フネラーレ・・?」少しビクついた声。一歩、二歩、バンっ!勢いよくドアが開き、コフィンメイカーをすでに構えたフネラーレが出てくる!
「ふぎゃあああぁぁぁぁぁぁぁっっっ!!!!!」尻尾の毛が逆立ち、「く」の字に硬直している。「こ、ころしゃにゃいで・・・・」そのままぺたん、と腰が砕けたのか座り込む。
半泣きの表情で哀願してくる茶色のミコッテ。そして、それ以外に人影は無い。隠れる場所もないので、やっぱりショコラ一人だけ、という事になる。
弓を下ろし、「何やっテんノ?」
「ひ、ふぎゅ・・その・・フネラーレがあ・・・機嫌わるいからぁ・・・気をつけろって、キーさんが・・・。そしたら・・いきなり弓でねら・・狙ってくるし・・。」安堵のせいか、反泣きから泣き顔に。
「ああ、そウかい。まァ、間違いってワケでもなイけどネ。」
「なんだったの?」
「ン、この弓をネ、補修したイんだけド。海賊仲間ンとこに行くと少し暇かかルしネ。でも、そこラの技術者とか、神勇隊にも任せタくないシ。
自分でできれバ一番だけどネ。道具と腕力が無いかラ。そンでもやもやしテたんだよ。と肩をすくめる。
「なんだ・・・後でキーさんに文句の一つも言わなきゃ。」
「あ、ショコラ。まア、そういう訳デ、僕はリムサまで4,5日出かけルかラ。ボンクラによろしク。」
「え!?この時期に?」
「ダメかイ?」金色の瞳が妖しく光っている。
「いえいえいえいえいえいえいえいえ!どうぞ!!いってらっしゃーい!」
「じゃネ。」奥の自室に向かう。
「はぁ・・・最後は本気で怖かった・・・」
「や!カルヴァラン、いるかナ?」
リムサ・ロミンサにて、水夫(海賊)を捕まえる。
「あ、姐さん!へい、棟梁なら執務室でさぁ。」
「ありがと。あ、それとネ。この弓、修理出しといて。弦がちょっとくたびれてきてネ。」
「へい、任せてくだせえ。姐さんの弓とあらば、連中もヤル気満々でしょうぜ!きっちり磨いて新品並みにしあげてみせまさあ!」
「頼むネ。じゃ!」手を振りながら、塔の中に入っていく。
「リッラ、どうした?急に。」エレゼンの男性は優しい眼差しで問いかける。
「逢いたくなったノ。それだけ。」
「相変わらずのお転婆だな。」
「まあね。」
二人は身を寄せ合って・・・・・
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開放骨折!(°Д°)
ダークマターG5は高かったので冒険者が騒いだ結果、
80ギルになりました(´人`)
Marth Lowell (Durandal) 2013年11月13日 18:36
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>マルスCEO、知ってる人で、解放した事があるって話は聞いた・・・キャー
ダークマターG5って、モトはいくらだったの?
でもまあ、80Gは安すぎるのかしら?w
でも、ダークマターといえば、とある学園都市の第2位、垣根提督が・・・
Mayuri Rossana (Hyperion) 2013年11月14日 00:33
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>マユリさん
ダークマターG1: 5ギル → 4ギル
ダークマターG2:30ギル → 12ギル
ダークマターG3:70ギル → 24ギル
ダークマターG4:150ギル → 48ギル
ダークマターG5:350ギル → 80ギル
ですね、リーヴ1回400ギル程度の報酬なので350ギルは高いですね。
Marth Lowell (Durandal) 2013年11月14日 00:47
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それでも旧価格で800ギル。──ん? 高いね。
武具のお手入れのお話ときましたか。お話のネタは実はごまんと在るのかも。
にしたって、それを見つけちゃうマユリさんの感性の、広さ豊かさスバラシス。
です。
Ephemera Mitoa (Durandal) 2013年11月14日 01:37
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>マルスCEO,どもwあんがとv
なるほどねー、単純に6割ちょっとオフか。G5だけ下げ幅が大きいのはクレームのせいかしらw
あたしはギャザ・クラ全然やってないからその辺は疎かったので参考になります。感謝。でも、報酬って全般的にやすいよねw物売っても二束三文だしw
おかげでいらないものだらけwカンパニーチェストに片っ端からほりこんどこうかしらw
Mayuri Rossana (Hyperion) 2013年11月14日 12:45
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>エフィたん、そうよねデノミ。
武具の手入れって、やっぱり他人任せよりは自分でするほうがいいと思うけど、できない場合やっぱり知らない人より、知ってる人の方がw
前にセネリオ女史がエフィたんに剣の手入れを頼んだように。
それと、黒雪嬢の着物とか繕ったり、洗濯したりと、結構そういうのお話にいれてますよんwゲームでも耐久値があるんだし、せっかくなのでw
そして、ホメられちゃうと、なんだかくすぐったいなあwゲームっていう区分だけよりも、生活してるんだぞ、って空気が描きたいから。
日常の一コマがあるから、冒険譚にも彩が出るっていうか、ねw
またのご登場、乞うご期待w
Mayuri Rossana (Hyperion) 2013年11月14日 12:56
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>さんし師匠、お気の毒。
でもまあ、デノミしたところで相対的価値観はともかく、絶対的価値観はそのまんまなので、先走りしちゃった、ってトコロかな。
Mayuri Rossana (Hyperion) 2013年11月15日 00:56
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>さんし師匠、その新キャラでやっとるわけですがw
弓31、幻術9、格闘10しかないけど、地道に4万6千ほどたまってきたw
まあ、買い物らしい買い物をほとんどしてない、と言うのが貯まった理由かなあ。テレポは結構使うけど。ポーターと。
Mayuri Rossana (Hyperion) 2013年11月15日 09:48