「ふう、これは・・・。ひどいな。流石にエリスがかわいそうだ。」
某社長室。パールを懐からとりだし。
「あ、エリスか?私だ。マルスだ、今報告書を確認した。何と言うか・・・、ごめん。
あいつがここまでひどいやつとは思わなかった。
で、今回は特別にエレンの世話に使ったお金を経費として申請して良いぞ、
書類は本社宛に送ってくれ、こっちで私が立て替って支払っておく。
それと、少し休んで良いぞ、仕事まで邪魔されたみたいだしな。」
マルス社長は溜め息ひとつ。
「全く・・・。エレンめ・・。お仕置きが必要か・・。」
こういうトコロを見ていると、故郷の両親を思い出す。
父は勤め人だったが、「家族がなにより。」といいつつ、女性関係はゆるい人で、母の居ない時にしょっちゅう連れ込んでは、なにやら話していた。
母も同じく勤め人だったが、こちらは「あら、奥様。先ほど宅のご主人みかけましたよ。」
とお茶をねだりに行ったりする器用な夫婦で。
この二人を見て育てば、否応ナシに「外界」に出たくなる、というものである。
そろそろなお年頃にも関わらず、浮いた噂が立っていないのも自分ではこのトラウマに違いない、なんて。
「しゃ・・・しゃち・ょ・・・・しゃちょう?・・(すぅ・・・)社長っ!」
「あ?え!?あ、すまん。ちょっと考え事しててな。どうした?セネリオ。」
「いえ、今回の書類の件なんですが、案外上手くいきそうです。」
「は!?」開いた口が、とはこの事だ。
「はい、あのスタンプラリーの残骸です。」
「どういうことだ?説明しろ。」
「じつは・・・あの書類、内通の者と手引きをした者が居たらしく正規の書類ではなかったようで。それを受理してしまえば契約が完了してしまします。
そうなれば、支払った代金はそいつらの元に行き、双方ともに損害を与えます。」
「それを未然に阻止した、と?」
「はい。お手柄ですね。」
「エレンが?」
「どなたでもいいじゃありませんか。我が社の利益に繋がるのでしたら。」
「まあ・・そうだが・・・(しんじられん・・・)」
「それと、一度出た名前ですのでついでに。「さっきとは、ハンコがちがうよ?」とのことで調べましたら、偽造品が潜り込んでいました。
これで正規の書類に判を押そうものなら、間違いなく叱責では済まなかったでしょう。巧妙に偽造されていまして、日々激務を送る社長や私では到底気づき得ない品でした。」
「・・・・・。」
「他にも数点、お手柄がありますが・・・。」
「分った。もういい。聞きたく無い・・・・。」
「足を引っ張るどころか、ラッキーボーイじゃないですか。それにあの性格なら、内通者なわけないですしね。」くすっ
「あ!今、お前笑ったなっ!せねっちっ!」
「まあまあ、社長。なにわともあれ、事なきを得たんです。素直に喜びましょう。」
「・・・・・・・・・。ああ、そうだな。お菓子の一つでも土産てやろう。」
「いいですね。お付き合いしますよ。」
「ただ今帰った。エレン?」
「あ、お姉!見てこれ!」
出来上がっていたのは、自分の高級デスクに設置されていたと見える引き出しを材料として作った積み木を組み立てたような、船の模型。
「お前というやつは~~~!」
社長の気は晴れない。
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アリティア が正しいけど上のはわざとかな?
エレンは色んな意味で強いな(´人`)
ただ、仕事の手伝いをさせるのはまだまだ先になりそうだ・・・。
業務連絡
更新 セブンス727~737話
転載しました。
Marth Lowell (Durandal) 2013年10月26日 12:11
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>マルスCEO、巧妙に細工されたダミーwww
日記でやるとこれが限界w
正誤をつけたのは、ミスりやすくするためw
確かにエレン君はw
ど天然ですからネw
転載、ありがちょー(´・ω・`)
Mayuri Rossana (Hyperion) 2013年10月26日 13:59