ミーラン(以下、ミ)「あのー?」
エレディタ(以下、エ)「なんや?」
某所にて。
ミ「ええっと、こういうのって、その?」
エ「まあそういうことやろ?」
ミ「え?ええっと。まゆりさんだっけ?あの人がいない?」
エ「そこかい!」
ミ「と、とりあえず話題考えなきゃ!」
エ「別にええやん。」
ミ「いや、エリの彼氏、どーするの!」
エ「ミー。言うてもええか?お前ブン殴られてもええ話題振ったで?」
ミ「あ!だって!心配で!」
エ「そらおおきに。」
ミ「心配するくらい、いいじゃない。それにエリが落ちたとき本当に一瞬遅れたら崖下だったんだからね?」
エ「あの時は・・・」
ミ「まあ、いろいろあるだろうケド、今を充実させなくっちゃ。そっからでしょ。」
エ「そうやねえ。ミーに言われたら型なしやわ。オッサンから言われてんならともかくな。」
ミ「そういえばユパ様に最近ご指南いただいてない・・・。」
エ「だからウルダハまで行ったのに・・・。この天然ボケ!」
ミ「ひどい!エリ、いじめすぎ!」
エ「このくらい言っておかんと、ミーみたいなのはどっかに持っていかれるて言ってるんや。わかってんのか?」
ミ「う。」
エ「ミーはいい子すぎやねん。実力もあるんやし、後はそのボケをなんとかせんとな。」
ミ「・・・うん。」
エ「まあええわ。せやな、今後の方針も決めとかんとな。」
ミ「え?ここってそういう場?」
エ「別にええやろ。」
ミ「う~ん、だったら・・わたしも彼氏が欲しいかも。」
ごつっ
ミ「いったーい!エリ、なにするの!」
エ「人が失恋してて、なおさらその話題振ったら殴るてさっき言うたやんか。」
ミ「だってー。エリ、一緒に飛び降りちゃうくらい好きだったんでしょ?」
エ「・・・・・。」
ミ「わたしもそんな恋愛したい~。って思ってもいいじゃない。」
エ「それはかまへんけどな。変な男に騙されそうで怖いわ。」
ミ「ぶー、そこまでバカじゃないもん。」
エ「せやったらええねんけどな。(あぶなっかしいから、うちが見とかんとなあ)」
ミ「うーん、やっぱりお父さんみたいな渋い人がいいな・・。」
エ「年上?」
ミ「あ、別に・・・オジサン趣味ってわけでも。」
エ「ミー、まずはその寝相の悪さをなんとかしい。男が逃げていくで。」
ミ「えー?わたし、そんなに寝相悪い?」
エ「気づいてないんかい。この天然ボケ娘。」
ミ「言いすぎだよう・・・。」
エ「うちが、野宿の時にそれなりの距離取ってるやろ?朝起きたらすぐ横に大の字になって寝てるんやで?どんだけ転がってるか分る?」
ミ「え?」
エ「気づいてないか、やっぱり・・・。」
ミ「いや、それは・・・その・・・。」
エ「誰か被害に遭うまえに、なんとかせんと男どころやないで?」
ミ「あー・・・・・。実は数年前に被害者がいます・・・。」
エ「男かいな?」
ミ「いや、お父さんの知り合いの冒険者の一人で、マリーさんって言うんだけど、数人でお泊りに来て、その時にかかと落しをキメたらしくって、失神させたとか。」
エ「さらにダメやんか・・・・。」
ミ「いや、わたし寝てたもの。」
エ「それがあかんやろ。」
ミ「いや、聞いただけだし・・・。2年ほど後にまた皆で会って、わたし冒険者になります。って話しの最中にその話題が出て。今じゃ笑い話のネタにされてるけど。」
エ「それが未だに解決されてへんのは、どういう事や?」
ミ「えーっと・・・。寝てる時って自覚ないじゃない?てへ。」
ごつっ
ミ「いたーい!もう!」
エ「なにが、てへ、だ。ホンマにうちがおらへんかったら、アカン子やな。」
ミ「そ、そんなに?」
エ「そらそうや。野宿ですらあんなに転がるて、もし魔物や、悪い男とかおったら完全に餌食になるで?」
ミ「ぐ・・・。おっしゃるとおり・・・・。」
エ「せやな、まず男見つけるより先に寝相なんとかしい。」
ミ「どうしたらいいのかな?」
エ「知らんわ、自分でなんとかせえ。」
ミ「エリ、冷たい・・・。」
エ「よう言うわ。うちが隣にいるさかい、そういう事が起きへんように注意してるんやで?」
ミ「わあ!ありがとう!エリ!」
エ「別に恩着せがましくするつもりもあらへんけどな。」頬が赤い。
ミ「じゃあさ、エリの次の目標は?」
エ「いきなり話題変えてきたなあ、そうやなあ・・・。」
ミ「わたしはやっぱり剣術を極める、っていうのと、他のクラスとか色々してみたい、かな。」
エ「うちも、モンクだけってわけやないけど、教授くらいには上げたい、か。」
ミ「おー、志は高くしなきゃね!わたしも騎士の称号もらうのに苦労したもの。その後「アーティファクト」なる装備がある、って聞いて、そのハードルの高さに頭が痛い。」
エ「うちはいくつか持ってるで。」
ミ「いつのまに?」
エ「いくつか一緒にこなしたクエストで。ただ装備するにはまだ実力がたらへん。」
ミ「そうなんだ?わたしのクエストも手伝ってね。」
エ「当然や。」
ミ「そんじゃこの後どうする?」
エ「カフェでお茶でも飲もうや。」
ミ「そうね、屋台探しも楽しいけど。」
エ「めんどくさいから、カフェでええやん。」
ミ「あは、そういうなら。」
ミーラン「どうもー、ミューヌさん、よろしく。」
ミューヌ「ああ、おかえり。リムサ・ロミンサはどうだった?」
ミーラン「色々ありましたけど、また行きたいです。」
エレディタ「あんまり言うなや。」
ナオ「いらっしゃいませ。なにかご注文は?」
二人「ハーブティーとケーキをお任せで。」
ナオ「かしこまりました。」
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AFってゲームだと伝説の装束みたいになってるけど
小説だとレアな工芸品なのかな?
Marth Lowell (Durandal) 2013年10月05日 17:24
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>マルスCEO、どーもv
「アーティファクト」は、芸術的(アート)工芸品(ファクト)の造語。
TTRPGで「マーベラスマジック」なる、アーティファクトの元になるような本がありまして。本当なら、フネラーレの「呪眼」もアーティファクトとして数えてもいいかもしれません。
ゲーム中と小説では、かなり設定が違いますんで、なんですが。
小説内では、レア装備、くらいの扱いです。
100人単位でAF持ってて、伝説もへったくれもないw
尾ひれのついたレプリカ、って感じですかねw
Mayuri Rossana (Hyperion) 2013年10月05日 23:56