「うーん、ちとイマイチ、ね。」
ミコッテの女性、エフェメラはウルダハでバザールを開いている。
だが、鍛冶を主体としたバザールはやはり金額的な面でも上下が激しいため、売り上げは常に変化する。
数年前から「禁断」とかいわれる「マテリア」と呼ばれる宝珠を装備に埋め込む技術ができてからはなおさら。
その技術も身に付けたものの、破損のリスクもあるうえ、なかなか依頼も少ない。
「しょーがない、か。」
夕暮れも近い街の中、女性一人がウロウロしていると危険極まりないのだが。
とりあえず部屋に戻るため、商品をまとめ準備をしているとパールが光り。
ん?
(あ、エフィ?)
と。
(ん?エリス?どうかした?)
(ちょっと今からいい?)
(あー、今、店じまいしたとこだから大丈夫だけど、荷物だけ部屋に。)
(おーらい。クイックサンドで)
(はあい。)
どうかしたのだろうか?
親友のミコッテ、エリス。大きなグループで社長の下、ここウルダハで社長代理から晴れて社長に任命され、仕事に忙殺されているから、と最近会ってはいなかったのだが。
うらやましい事である。
しかしながら、どうしたものだ?
バッグに荷物を積み込み、大切な盾を。背には綺麗なショートボウ。
アパルトマンへと向かう。
背の弓はそのままに酒場クイックサンドへ。
「おまたせ。」
と、目の前の親友と、さらに隣にいる初見のミコッテの男性に。
「あれ?」
「あ、その。初めまして。ぼくはエレン・ローウェル、姉、マルスがお世話になっています。」
「あ!はい。ワタシはエフェメラ・ミトアですう!」
お辞儀をし。
(あ。)
社長とは面識ももちろんあるのだが、かなり容姿が違う。
ピンク色の髪、白い肌はまあ。だが態度というか、性格は大人しそうだ。
「エフィ、こういう事なのよ・・・。」
なんとなくわかった。
社長、というかCEO(チーフエグゼクティブオフィサー)になったマルス女史の弟が上京してきた、その相手をしろ。と。
「まあ、その。とりあえず食事から?」場を取り繕いながら。
「そうね、エフィ。エレン君。食べたいものは?」
「そうですね・・・。」
先に宿に帰らせてからエリスは親友に。
「ふう・・・」ともらし。
「エリスらしくなーい。」
「かなーり見た目どおりの、じゃ無いのよ。」
「そうなの?」
「ああみえて積極的でね。さすがの社長の弟だって。」
「へえ?」
「あっちこっち連れて行ってだの、戦闘したい、とか、口説かれたりとか。」
「うわあ。」
「出来る範囲はしてるけど、仕事もあるし、ましてや口説かれなんて。」
溜め息。
「年下に興味無い、というか、社長の弟だしムリ。」
「苦労が絶えないわねえ。」
「むしろエフィが相手してくれないかしら?」
「いや!ムリムリ!」
二人の女子会は続く。
----------コメント----------
いつエレン出るかなーって思ってたけど
実際でるとやっぱり笑っちゃうw
Marth Lowell (Durandal) 2013年09月27日 17:35
----------------------------
小説ではエレンがどんなキャラになるか楽しみですw
アリティア産業のキャラはここ
http://jp.finalfantasyxiv.com/lodestone/linkshell/4503599627402550/
エレンは斧も上がってるけどこれは開始国をリムサにするためでメインは幻術ねw
Marth Lowell (Durandal) 2013年09月27日 19:03
----------------------------
あら? 出てきたw ウルダハ在住だと、商売続けるのも大変そうよね。頑張ってる、えらいえらい(^_^)b
え~、ふむふむ。エレン君は社長の直系なんですね。
ぇ!? いや、ムリムリムリ! 確認しただけだから! ただそれだけだからね!
平穏が一番。お茶でもすすりながら、縁側でひなたぼっこするのが夢ですたぶん。
Ephemera Mitoa (Durandal) 2013年09月27日 19:40
----------------------------
>マルスCEO、そうですねw
勝手にキャラ盛ってますけどw
一応、路線としては「見た目は控えめ」性格も「控えめ」
でも行動は・・・
なところでしょうかw
お楽しみくださいw
Mayuri Rossana (Hyperion) 2013年09月28日 01:24
----------------------------
>えふぃたん、社長の親戚に?w
まあ小説内だと、やっぱりこだわりを持ってバザールをしている、ってトコロかしら。リーナとの思い出の街って事で。
まあ、エリスも居ることだしw
Mayuri Rossana (Hyperion) 2013年09月28日 01:27