562書き物。第七霊災 続き参

「うひゃあー。」
これは。
惨状に驚愕する。
至近距離に光弾が落ちて、吹き飛ばされたもののなんとか生きている。
パールを手にし、「まなん?生きてる?」
「えらっち、生きてたのね。」
ふう・・・。

あ。

魔女はどうした?その息子は?

兵士の一人が大丈夫ですか?と声をかけてくるが、そんなことより!
「レティはどこなの?ウルラは!」
「は・・。少し混乱しておりまして・・。」
なんてこと・・。
腰の杖に手をやり、この杖にかけて守ると誓った。だが・・・。
その沈痛な表情に兵士が。
「あの・・・。すみません。今捜索に向かいます。」
「早くっ!!!!!」自分でもかつて出したことの無い大声で怒鳴る。
あの重傷だ。先ほどの爆発でさらに大怪我をしたかもしれない。
もはや一刻の猶予も無いと思える。兵士任せではなく、自身も探す。

だが・・・。いない・・・・。
レティシア・・・・・。

上空の凶龍はまたしても魔紋の構成を編み出した。
「最悪だぜー、あの野郎!」
今度はこちらではなく、無作為に。世界を崩壊させるための術式。
おそらく各都市は壊滅的打撃を受けるだろう。
都市、などという概念など持たない蛮神ゆえ、直撃はそれほど無いだろうが、
それでも野を焼き、山を砕き、川を干からびせるだろう。

幾筋もの光が。
圧倒的な熱量を持つその光は、軌跡をなびかせながら、無数に放たれた。
「なあおい!」いきなりその小さな肩をつかまれ。
「へ?」とつい、気の抜けた返事をしてしまい。
次の瞬間、顔が青ざめる。
黒髪のミコッテの女性と赤毛のヒューランの女性。二人は一人の女性をつれて来た。
槍が腹に突き刺さり、背負うことができなくて肩を貸す感じで。
「レティ!」
「だいぶヤバそうだ。もう息が浅い。今、槍を抜けば死ぬかもしれない。」
「しゃちょー!わたしも蘇生術式できますよー。」と傍らの女性。
「馬鹿。それじゃ足らないかもしれない、っての。なあ、あんたも術式組めるか?」
「もちろん!この杖にかけて!」モーグリをあしらった杖。少し場違いかも。
「じゃあ、レイ、よろしく頼む私も杖があればな・・。」
「しゃちょーの杖なら、わたしが持って来てます!」
「お、やるじゃないか。じゃあ、3人で。まずは槍を抜く前に。
ついで抜いた瞬間に合わせて二人で術式を完成させる。いいか?」
「だれにものいってるのよー・・・。まかせてー。」
「レイ。まずはお前からだ。完成次第槍を抜く。」
「はい!しゃちょー!」

構成に魔力が、そして呪がかぶさる。「リムレーン様!どうかご加護を!かの者に祝福を!お願いいたすます!」

かんだ。

だが、術式は蒼い光を成して女性の中に染み込んでいく。
「よし、抜くぞ。抑えとけレイ!」「はい!」
ずぶり。抜かれた槍は大量の血と共に。
痙攣する体を必死に抑え、傷口を布であてがう。

そしてこの瞬間にはすでに緻密な構成が編まれていて。
「さすがしゃちょー・・・。」「このひとに血を。命を。そして未来を。」まずはララフェルの術式。
「我が名をもって、かの者に生命を。そして幸あらん!」ミコッテの女社長が同じタイミングで蘇生術式が発動する。

はう・・はふ・・・はふ・・・はふ・・・女性の傷口は塞がり、呼吸も安定してきた。
「まずは。一安心だ。」社長は上空を見ながら「アイツさえ居なければな。」
そこにララフェルの魔道士が。
「まって。ちょっとまって。魔女の近くに男の子いなかった?短い金髪の。鎖鎧着てたとおもうんだけど!」
ん?と首をかしげ「おい!レイ!そんなヤツ居たか?」
「見ませんでした。ついでに言えば、あっちこっち死体だらけで特定の個人としてはこの魔女さんくらいしか判りませんでしたー。」
「だよな・・。」
「なんてこと!」愕然とする。「その、レイさん?魔女を見つけたのってどっち?」
「あっち、ですね。」指をさす。
「マユちゃんに・・・・なんていえば・・・・・。ゴメン、その魔女を中央隊司令のところまでお願い!」走り出す。

お願い。無事でいて・・・・・


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相変わらず仕事が(以下略)
モグ武器とレイのドジっ子が採用されたw
Marth Lowell (Durandal) 2013年04月22日 21:39

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>マルスCEO、そーですねw
レイちゃんドジっ子が確定にwあとはボンバー(ウー)マンがついてますからw
Mayuri Rossana (Hyperion) 2013年04月22日 22:11

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