ある日。
その夕暮れから夜にかかるとき。
光が落ちた。
ただ、その光はただの光ではなく。
圧倒的な破壊を秘めたもの。
各都市や村などの住人は悲鳴をあげ。
そして逃げ惑い。
結果をただただ、受け入れるしかなく。
「ち、こんなものがあるのか・・。」
栗色の髪の女性、鬼哭隊隊長スウェシーナ。
上空にはとんでもないものが。
赤い月だと思っていた物が、一転。蛮神、それも龍に変るなどと。
周りは完全にパニックになって、もはや軍としての機能を持たない。
これは・・・。
鬼哭隊メンバーはかろうじて自分を中心として展開しているが、この人数ではどうにもならない。
「仕方ない、一時転進して隊を立て直す!左翼、右翼にもそう伝えろ!」
「はい!」「にゃ!」息子夫婦が走り出す。「これは・・どうしようかなあ・・。」
そこに、隊員の一人が。
「レティシア右翼隊長と、ウルラ副長、負傷により戦線を・・」
「待て!おい!レティが、それにウルラもだと!どういうことだっ!」つい声が荒くなる。
「はいそれが。」鬼哭隊員は、言いにくそうに。
「突撃を敢行されまして、その際に重傷を負われ・・しかも、その後さらに突撃を敢行されたそうです。
ご子息の方は・・。魔女様を抱え撤退の際に不意打ちにあわれ・・。」
「この・・!ええい!このっ!」槍を叩き折らないか心配するぐらいに。
レティ!あんた何やってんの!
あんた、本当に魔女って名乗る気があるなら!
親友を思い、涙がこぼれる。
「転進、用意はいい?」涙がこぼれる中、指示を飛ばす。
「はい!司令!」
「では転進!被害を最小限に抑え、部隊の再編を!急げ!」
「はいっ!」
上空にいるマガツな龍は。降りてきた時に振り散らした火球だけでは収まる事無く。
「ヤバイ!」左翼の隊長たるララフェルがその術式構成を編み解く。
「なんだってあんなものが構成できるの?」
水晶の魔力と呼ばれる彼女は、呆然と。ただ呆然と。
編み出される術式構成が見えてしまった。
轟炎(フレア)と呼ばれる、普通の術士ならば、というか、魔道士しか編めない構成。
それを数百以上、いやそれ以上か。上空に展開している龍の王。
自分でも数発が限度。そんな術式構成を一瞬で展開してしまうとは。
グアアアアアアオオオオオオオオ!!!!!!!
構成に魔力が注がれるのが見えてしまった。
「えー・・。まじー・・・。」
同じく右翼で撤退と二人の親友とも呼ぶべき人達を癒すのに。
こんな、馬鹿な。
ありえない術式構成に、その魔力。尋常ではない。
逆にその構成が一瞬で編まれるのを見たくは無かった。
だが、中央隊と合流し、撤退の途中。
凶龍は猛威を振るう。
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これで560話目wきり良く600で何か起こしたいねw
<えー・・。まじー・・・。
ごめんなんかこの顔文字を当てはめたかったw ※ロドスト転載時、顔文字がそのままコピペできませんでした。15/1/21
Marth Lowell (Durandal) 2013年04月22日 09:20
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こんな バナナ
Rapu Taro (Hyperion) 2013年04月22日 10:44
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>マルスCEO、そか、あと40・・・
トータルではそろそろ600なんだけどw
でもまあ、560話って我ながらたいしたものだw600回はやっぱ座談会かしらw
あとその顔文字なんかキモいw
Mayuri Rossana (Hyperion) 2013年04月22日 13:32
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>ラプさん、そんなバナナ。
バナナかー。なんだっけか・・・確か一本売りでめっちゃ美味しいのがあったんだけど・・・・。ドコだったかしら・・。あと、チョコフォンデュはやっぱバナナとマシュマロっす。
Mayuri Rossana (Hyperion) 2013年04月22日 13:37