435書き物。自己紹介?5

さてと。
件の一軒家から、しばらく歩くことしばし。
一般の住宅街へと。

このあたりはグリダニアでも、特に静かで家族単位の住居が多い。
その住宅街の入り口にある家、そろそろ夕餉も済んだ頃だろうか?それとも準備中か?
あたしは、明りのついた窓からひょい、と覗こうとしたところ。
「おい?何してるんだ?あんた?」
いきなりの声。
わあ。びっくりして後ろを向く。
ローブを着た大柄なルガディン。その後ろにはミコッテの女性。
「あ・・。まゆりさん、ですか?」ローブ姿のルガディンが声をかける。
「そういうあなたは、レーゲン導師だね。」
「ええ。今日はどうしてこちらに?」
「やー、ちょっとインタビューなんかをね。この家、アルフレートさんチでしょ。」
「ああ、そうだな。私も少し私用で・・というか、こちらの娘がな。」
後ろからこっそり、という感じで顔を出す、ピンク色の髪のミコッテ。スタイルは抜群だが、すこしオドオドしている。
「ラン、挨拶しておきたまえ。」
「あ、あたしは、まゆり。よろしくね。」
「あ、はい。・・・・おじさま?お知り合い?」「まあな。」
おっかなびっくり・・「あの、ラン・マーレです・・。」
「どうも。」
「まあ、立ち話もなんです、まゆりさん。御用があるならご一緒にいかがですか?」
「そうね。」
こんこん。

「はあい。」夫人が応じる。
「失礼しまーす。」
「あ、まゆりさんですかお久しぶり。どうぞ中に。主人も喜びますわ。あらあら、レーゲンさんに、ランちゃんまで。賑やかね、今夜は。」

「お邪魔する。」一礼と共に。「おじゃましまーす。」にこやかに。

リビングに通されると、黒髪長身のエレゼンが「ようこそ。」と席を立ち迎えてくれた。
「どうも、いきなりインタビューに来ました!」
「はは、らしいですな、まゆりさん。何からお聞きですか?」
「では・・」
「まあまあ、焦らずにまずは皆さん、お座りになったら?あなたも気が利かないわね。」「や、すまんメーヴェ。 どうぞ、みなさん。」

「ではあらためまして。お名前のほうから。」
「はい。アルフレート・ロートス、と申します。年は40、フォレスター族出身のソーサラーです。」
「なるほど、ではスキルはやはり。」
「ええ、幻術40、呪術が50ですね。それと剣術が33、その他の戦闘スキルは20前後。ジョブは黒だけですね。」
「どうも、お次は奥様かな?」
「メーヴェです。年まで言うのね・・・36ですわ。冒険者は引退したので、スキルといっても斧が高かった、というくらいですわね。」
「ちなみにおいくつくらいでした?」
「50に届かないくらい・・48か49だったかしら。そっちよりも調理が50になってますけどね。ほほほ。」
「ああ、うちの嫁のパンは絶品だ。」「まあ、あなたったら。」
「それと、娘も紹介しておこう。さっきからコソコソこっちをみているからな。 おいで。」
とことこ、こやや小柄な少女。赤っぽいブラウンの髪は長く、クセもない。
「ミーランだよ。14歳になるの。マユちゃん達みたいに冒険者になりたいけど、パパとママが反対してて・・・。」と上目遣いに両親を見る。
「そうねえ、お父さん達が反対するのもわかるわ、ミーちゃん。危ないし、つらい事も多いからね。
でも夢があるのはいい事だわ。どうしてもなりたいなら頑張って説得できるように、
結果、っていうかそういうものを見せて、だから大丈夫って安心させないとね。」
「はあい。」
「まゆりさん・・あんまり焚き付けないでくださいね。」苦笑。
「はは。 気をとりなおして、こちらのお二人。」

赤いローブのルガディンは、肌の色も赤褐色だ。いかめしい顔だが、眼はなんともいえず優しい。
「レーゲン、だ。年は36、ローエンガルデの出自だ。今は冒険者ではなく、導師として後裔の育成に取り組んでいる。
幻術50、呪術45、あとはそれほど気にしておらん。ジョブもないな。白魔道士のためにそろそろ鍛錬せねばならんだろう。
一般スキルは・・最近、調理を始めてな。旧知でもあるアルフレート氏宅に度々教えてもらいにきておるのだ。
ご夫人、また後でお願いします。」「はい。」
「それでは最後になったけど、そちらのミコッテ嬢。どうぞ。」
ピンク色の髪、ミコッテにしてはやや高めの身長、出るトコは出て、締まる所は締まったグラマーな美女。
「ラン・マーレっていいますう。年は・・・26。サンシーカーだよ。
おじさまに昔助けてもらった事があるんだけど、その時からずっと園芸で、戦闘なんかサッパリなの。
で、園芸だけどこちらは50でちょっと御偉いさんになったのだ。それと、調理が40。
収穫した作物とかでお料理とかできないとね。なので、おじさまを誘ってこのお家に度々お邪魔していまーす。
あ、それとアルさんちは農場のお得意さんでもあるのです!」
「なるほど。さて、そろそろお時間かしら。お暇するわね。」
「またいらしてね。」「ばいばーい!」





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今年も今日でお仕舞いですね。というわけで、書き物。も一応の一区切り。
話数で言えば460を超えているという、この暇人の書き物は、ご愛読してくださった方々のおかげであります。
拙い文章でしたが、おもしろい、と評価をいただき、それを燃料にやってきました。
読者のみなさま、ありがとうございます。感謝にこれ以外の言葉がでてきません。

年も明けるとロードストーンにインできなくなる可能性もあるので、この場でご挨拶をさせていただきます。

みなさま、良いお年をお迎えください。

そして、少し早いかもしれませんが、明けましておめでとうございます。

また新年から、書き物はやっていきますので、とりあえずの中締め、ということで。
それでは皆様、またお会いしましょう。

あ、コメへのレスはギリギリまで書きますのでw

それでは。 かしこ

           まゆり


----------コメント----------

よいお年を!
来年も楽しみに待ってます!
Marth Lowell (Durandal) 2012年12月31日 13:41

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>マルスさん、よいお年を!
はい、楽しみにされますw乞うご期待♪
Mayuri Rossana (Hyperion) 2012年12月31日 16:21

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よいお年を!
来年も良い作品書いてくださいね!
Jouram Monde (Sargatanas) 2012年12月31日 18:33

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>ジョーラムさん、よいお年を!
あいあいさーwがんばりまーすw
Mayuri Rossana (Hyperion) 2012年12月31日 19:11

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