グリダニアの宿。「宿り木」
その一室で、ぽかーん。と時間を潰す少女。
ふわふわの金髪は、櫛を入れることも無く。
特にすることもなく、テーブルの横にあつらえてある椅子に座り。
ぽかーん。と。
さっきから兄にパールで連絡を取ろうとしてはいるのだが。
双子の兄は、返事をしない。
「もう・・。なによ・・。お兄ちゃん。」
愛称、マリーこと、マルグリットは水差しからグラスに水をそそぐ。
クルザスに出向いた、とは聞いたけど。
まったく返事もなにもない。
「困ったわねー。」
そういえば、マユちゃんならどうかな?
今夜あたり、逢えそうかしら。
まずはお昼でも。
お兄ちゃんとうまくいけばいいのにな・・。
あ!そうなれば、もしかして、マユちゃんの事をお姉ちゃんって呼ぶことに・・。
むむむ・・。
「私にも誰か、いい人がほしい!」
小声での絶叫。
大声ですると・・・・。
カーラインカフェにとりあえず行こう、と身支度を整える。