320書き物。少女の展望。

グリダニアの宿。「宿り木」

その一室で、ぽかーん。と時間を潰す少女。

ふわふわの金髪は、櫛を入れることも無く。


特にすることもなく、テーブルの横にあつらえてある椅子に座り。

ぽかーん。と。

さっきから兄にパールで連絡を取ろうとしてはいるのだが。
双子の兄は、返事をしない。

「もう・・。なによ・・。お兄ちゃん。」

愛称、マリーこと、マルグリットは水差しからグラスに水をそそぐ。

クルザスに出向いた、とは聞いたけど。

まったく返事もなにもない。

「困ったわねー。」

そういえば、マユちゃんならどうかな?
今夜あたり、逢えそうかしら。

まずはお昼でも。

お兄ちゃんとうまくいけばいいのにな・・。

あ!そうなれば、もしかして、マユちゃんの事をお姉ちゃんって呼ぶことに・・。

むむむ・・。

「私にも誰か、いい人がほしい!」

小声での絶叫。

大声ですると・・・・。



カーラインカフェにとりあえず行こう、と身支度を整える。

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