290書き物。少女の誇りと・・。

「ヴーーーーーーーー・・。」

ブルーグレイの髪を肩まで伸ばした少女、マユはテーブルに突っ伏して。

悲鳴とも嗚咽ともつかない、なんともいえない声をただひたすら吐き出して・・。


(あ、あ、、あたし。フラれた?)

見た目、愛らしい垂れ目に、口元にホクロ。
控えめに見て、十分な魅力はありそうだが・・。

自分で言うのもなんだけれど!

と自己採点。

先ほど居た双子の兄、ウルラにちょいっとばっかし吹っかけてみたのだが。

「フラれました・・。」

や。

正直なところ、この双子の兄はカッコイイのだ。

金髪碧眼、スラッとした体格に、らしくない剣戟。見た目は優男なのだが。
幻術使いかとおもいきや、剣の冴え。

やばい・・・。マジで惚れた。

なのに、サクっと断られ・・。


フラれました・・。


「ヴーーーーーー。」

妹の方、マリーにはそれとなく、言ってはいたけど・・。
 
やっぱりショックだー・・。

うう。もう一回くらいはチャレンジしよう・・。
しかしながら、テーブルに突っ伏した顔はしばらくこのまま・・。

 
「風邪ひきますよ?」とエレゼンの少女から。

「フラれた・・・・。」
ああ。どうしよう?あたし。
「あ、あの?」とエレゼンの少女は気遣わしげに声をかけてくる。

「かもしれない・・・・。」
認めたら負けだ・・。



そろそろ明け方、寝るにしても何にしても部屋は要る。

「宿の手配、しましょうか?」
エレゼンの少女の気配りに感謝しつつ。
「・・・うん。」


宿に入り、もう少し考える。
アピールが足らなかったかしら?
装備を脱ぎ、下着姿になって魅力があるかどうか考えてみて。
「こっちで誘うのもどうかしら・・。」
まずは、パートナーとして実力で勝負じゃないかな?とか考えてみる。

胸が控えめ、っていうのが問題かどうかは、出来れば聞きたくない・・。
「うーん。」

やばい。ウルラに本気になっちゃってる・・。

「らしくないぞ!あたし!」


----------コメント----------

傷心しているナオンほどナンパ成功しやすいって言ってたんじゃよ~w
これはチャンスじゃよ~w
Syakunage Ise (Hyperion) 2012年08月26日 14:22

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>しゃくなげさん、口説いてみる?w
かもんw
Mayuri Rossana (Hyperion) 2012年08月26日 23:30

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ふふふ、ではお言葉に甘えてナンパなんじゃよ~w
「おじょうさん・・・。ワシと・・・。目隠し鬼せんじゃろか~?w」

でもこの物語内の設定でいくとワシはマユのママンとただらなぬ関係のようじゃよ~w
皆が恐れおののく魔女に「男だったらワシの名前はどうじゃろか~?w」
言ってしまうんじゃからな~w
たんにワシが能天気っていう設定ならこのセリフもありじゃよね~w
そんな間柄の人の娘はナンパできないんじゃよ~w
Syakunage Ise (Hyperion) 2012年08月28日 13:30

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>しゃくなげさん、いらっしゃいw
「鬼さんこちら~www」
一応裏設定は決まっておりますw
Mayuri Rossana (Hyperion) 2012年08月29日 01:12

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