「あの。」
とあるカフェ。
ただ単純に言ってしまえば、カフェはただのカフェ。
しかしながら、このカフェには少しばかり事情が違う。
カーライン・カフェ。
深い森林と精霊に愛された街。
グリダニア。
その中でも。冒険者と呼ばれる人々を迎え、送り、また迎える。
そういうカフェ。
その中で。
「ああああああああああ!もーーーう、信じられないみゃあああ!!」
絶叫に近い。というか、絶叫。
爆炎と暴風でそのほとんどの声はかき消されてはいるが。
天窓の代わりにステンドグラスを嵌め、天井の高いカフェならでは、なのかも知れない。
爆炎や、暴風、そういったものが吹き荒れても大丈夫らしい。
なんといっても冒険者の集う店だ。わからなくもない。
ついでに言えば、もう既に混乱は収まりつつある。
暴風の過ぎ去った後、ララフェルの少女は「もう大丈夫。」と頭をなでてくれた後、消えていた。
一通り、関係者各位に問題提起と、個人的な恨みつらみを告げ。
「あ!そう!」と、玄関口から出てみると、金髪の男性は「・・びー。。。」と言いながら、移動術式で消えるところだった。
「あちゃーー。」
カフェにもどってみれば。
「片付けておくわ。今日はもう帰って休んだほうがいいと思う。」
リーダー格の給仕の少女、カナーリエンフォーゲルがそう告げてくる。
「うん。」
「オーア?」
「うにゃ?」
「あなたのせいじゃないわ。気にしないでね。」
「うにゃあ・・・。」
黒髪のミコッテの少女、オーアは涙ぐんでいる。
普段は言わないはずの、ミコッテ訛り。今日は言い過ぎた。
が。
「カナル。」金髪の少女に顔を向ける。
「一度、押し倒されてみて。ほんと。」
一瞬沈黙した少女は。
「そっちかあああああ!!!!!」
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押し倒されているところを食事でもしながら見物じゃよ~w
Syakunage Ise (Hyperion) 2012年08月01日 16:18
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>しゃくなげさん、いらっしゃい♪
オーアは意外とウブかもw
カナルは超真面目だしw
Mayuri Rossana (Hyperion) 2012年08月02日 08:00