253書き物。とある双子の日記X

森林の街、グリダニアにはいろんなギルドがある。
中には、もちろん一風変わったものがあるのかもしれない。
例えば、砂漠の街ウルダハでは、剣術のギルドや、闘術のギルドがあったりするが、基本的に「賭け」や「金貸し」が下請けにいる。

だが、グリダニアにはそういったものは無い。

「おーまたせーしましたー!」
元気な声のミコッテの女性は、目を開けているのか?と、いわんばかりのニコニコ笑顔。

グリダニア最大のカフェ。
当然、その入荷数はハンパではない。

木箱に入った野菜や果物、それ以外にも製粉された穀物や、その他。


「あー。やっぱり。」
そのやり取りを見ていた少年は、ゆるやかな金髪を無意識に押さえるように。
ただ、ぼうっと眺めていた。

「どうしたんじゃー?少年。」
金髪のララフェルの剣士は、たまたま横に居た、同じく金髪の少年に声をかける。
「いえ。その、あるところには。あるんですねえ。」
少し自虐的な笑顔が少し気になったのか。
「そこらへんは、のー。ワシにはよくわからんが、悩んで考えるのも、いいんじゃよー。」
薄暗い早朝から、そろそろ朝日が見え始める。


「ああ。そこにいたのか・・。」大柄、赤銅色の巨人と呼んでもいいような、ルガデイン。
カフェの一席、何故か隣り合わせの二人は、「なんとなく。」で終わらせた。

「ウルラ、なんでこんな時間にここに? そして、しゃくなげ殿。どうされましたか?」

「おれは・・その。妹がここで騒ぎを起こした、と聞きましてね。」
悪びれず、むしろ居直るような少年。
「あいつは、そういうやつですし。」と。

「と。ここで少しだけ、弁明なんじゃよー。この少年の言っていることに、ウソはないんじゃよー。」ピンと跳ねた前髪が、
印象に残る少年。というか、ララフェル。見た目に反して、腕のほうは・・。

そこで。

「おじさまー!」
明るい赤毛、光に映える今の時間。むしろピンク色に近いその髪と、尻尾を元気に跳ねさせ。
ミコッテの女性は、大きな赤銅色の身体に抱きつく。

赤毛、ソバカスの残る少女は。
「またか。」と。給仕らしからぬ独り言。

「イーリス?まあ。ね。」と、女主人。

時間的に言えば、ほとんど全てが一瞬で始まって、そして終わり。


「その。師?」金髪の少年は、赤毛の女性に抱きつかれて硬直したままのルガディンに声をかける。
「ああ、いや。その。これは。」
いろんな言い訳じみた答えが浮かんだが・・。
「おじさまー!二日ぶりー!」と、元気に尻尾を振る女性に絡まれていては、なんともしようがない。

カフェ出入りの園芸師ミコッテ、ラン・マーレ。グラマーで、愛嬌のある顔立ち。普通に立っていれば、引く手数多であろうに・・。

このカフェでは「災厄の子(カラミティ)ラン」と、特にオーアが呼んでいる。


で。
「師?」金髪の少年は、少し冷めた目で。

「すまん、この子はつい、な。」本人も、どうしていいかわからない表情。
「まあ、いいんですが。キャンプ・エメラルドモスのエーテまで行けばいいんですよね?」改めて冷めた目で見る。
「ああ。その先には色々あるからな。まずはそこからだ。」
「はい。」

「少年よ。あの二人には過去に色々あるんじゃよー。もちろん、色恋ではなくてなー。
その辺は、もう少し、話が出来るようになってからなのじゃー。」

金髪のララフェルはその台詞だけを残し、文字通り居なくなっていた。気配も無く。







「あ。あいつ!代金払ってない!」と女主人ミューヌ。
「きっちり清算させます!」とイーリス。


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無銭飲食じゃよ~wワシがどんなキャラになるかとても楽しみじゃよ~w
Syakunage Ise (Hyperion) 2012年07月25日 16:53

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>しゃくなげさん、いらっしゃーいw
無線ですね、わわかります。ぴーががが。
あれ?
キャラ的には、飄々とした剣士さんw
他の面子と同じく、ゲストでさくっとw
出番が多いのは、さて・・・、だれだろう?ってところです!
Mayuri Rossana (Hyperion) 2012年07月26日 10:58

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