247書き物。とある双子の日記V

カフェ。

ひと言で言えば、茶飲み場。まあ、コーヒーもあるにはあるが。語源はコーヒーではない、とも言われている。

上流階級に言わせると「サロン」の間違いじゃないのか?と言われるかもしれないが、そもそもそういった人達はまず来ることがない。

そして、そういった人達ではない少女は、そわそわしながら周りを見渡す。

ふわふわした金色の髪がステンドグラスの光を返して少し目立っているが、当の本人は気がついていない。

カウンターの席。視線を正面に戻すと、にっこりと笑みを浮かべたエレゼンの女主人がいる。
「その。ミューヌさん。」
「うん?どうかしたかい?」
「しまくり・・です。その。あの。声をかけるって、どうすれば?」
「ああ。それなら。」人差し指を向けてくる。
が、それは・・・。
「うんうん。そうよね。声ってかけにくいわよね。わかるわかる。」
「へ?」突然の声に振り返る。
ミューヌの人差し指の向こう、小さい女の子がいる。
「あ、わたしエラルっていいまーす。よろしくね。」
「はい?」金髪の少女は面食らってそのまま「あ、よろしく。マ、マル・・」
「マルグリットさん、でしょ?マリーって呼んでもいい?」
一見、少女よりもさらに年下の女の子かとおもいきや、ララフェルの少女。
「あ、はい。マリー、でいいです。あの。よろしく、その・・お願いします。」
「うん。よろしく。」同じく金髪、少し濃いが後ろで束ねているのがよく似合っている。
額についている装飾は、たしかデューンフォークの嗜みだったか?

「こっち、こっち。」とララフェルの少女はリーブのカウンターまで引っ張っていく。
「あ、そうだ。わたしのコトは、エラルちゃん、とか、えらっち、で呼んでね。マリーも何か愛称が欲しいね、まるまる、とか?」
(冗談ではない・・・)「あ、や、その。マリーでお願いします。普段はそう呼ばれているから。」
「ノリがわるーい。」ララフェルの少女は少し不満げだが、しっかりリーブのカードを数枚手にしている。
「えーっと。パン・・いや、ハンクさんも呼ぼうかな・・。」
「パン?」
「気にしないで。見れば分かるから。」
「はい・・。」
「で、さ。ええっと。まるまるはキャンプとか、登録はしてるのかな?」
「え、まる・・。あああ。エーテライト、でしたっけ?」
「うん。そして、その反応を見るにさっぱり!と見た!」小さな指が突きつけられる。
「はい・・・・。」自分の背丈の半分も無い少女に完全に主導権が握られている。
「まるまる、けっこう腕はたつ・・っぽいね。うん。コレにしよう。」
「はい?」まるでわからない。
目の前のララフェルの少女はなにやらブツブツとつぶやいている。
よく見れば、ローブ姿に杖という、ソーサラーではあるのだが、その服の仕立てはかなりのものだ。
自身の着けている装備など、足元にも及ばないだろう。
「その・・。」いまだブツブツとつぶやいているララフェルの少女に声をかけるが、聞いているのだか・・。
「ミューヌさん?」振り返って女主人を見るが、にこにこ笑顔のままだ。
「いいんじゃない?」

「パ・・じゃない、ハンツさん、確保。」
さっきと名前が変わってる・・・?
「ぼびーが居るって言ったらそっこーだったね!」と親指を立てる。
「ぼびー?」
「まあ、気にしない。んじゃまずはベント・ブランチから、ナインアイビーかなあ。」
「どこですか?それ。」
「近所。」
「それだけですか。」
「黒衣森を歩こうってのなら、このくらいは行かないと。モスとか、クルザスあたりはまた次回。
たぶん普通に歩けば2、3日くらいだからちゃんと準備しておくよーに。」
「え、それは・・。少し困ります・・。身内に連絡しないと。」
「まるまる、おこちゃまですか?冒険者、って、さっきミューヌさんから太鼓判もらったでしょ?おこちゃま、なら街の出口までくらいは案内するですよ?」
「すみません。それではエーテライトまでの案内をお願いします。」

「さっすがー!」満面の笑みのララフェル。
「いえ、そんな・・。(お兄ちゃん、しばらくごめん。)」パールは使わず、心の中だけで。

「じゃー、行くか。」手を振り上げて。「あ。準備できてなかったっけ?」
ララフェルはそそっかしい、とは誰の弁だったか。

「荷物、取りに行ってきます。」金髪の少女が走り去るのを見て。

「あの子、まっすぐねー。」ミコッテの少女、オーアがミューヌに言うと。
「あなたも真っ直ぐになれば?」と、エレゼンの少女カナル。
「カナルくらいまっすぐだと、疲れちゃう。」と尻尾を左右に振りながらうなだれる。
「ま。君らくらいだと、十分に真っ直ぐだとおもうけど。」ミューヌの言葉に顔を向け合い笑う二人。

「エラルちゃん。あの子よろしくね。」
「うん。マユっちのお連れなんでしょ?任せて。」


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凄く出演してた!(・ω・)ノ
Eraru Control (Hyperion) 2012年07月19日 08:24

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ここに登場しているエラルちゃんはあのエラルさんじゃろか~?
ならば知っている人が出てくる書き物、楽しみなんじゃよ~w
Syakunage Ise (Hyperion) 2012年07月19日 13:09

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>えらっち、いらはーいw
すごく出てるw勝手に出演させちゃいましたw
もう片方には、あのお方のご登場を勝手にしようかとw
ぼびーじゃないぜw
Mayuri Rossana (Hyperion) 2012年07月20日 05:47

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>しゃくなげさん、いらっしゃい♪
「あの」エラルちゃんですw
今回から主人公が双子になっちゃって、ちょいとゲスト出演?
ご希望があれば・・・出演していただきますw(`・ω・´)ノ
Mayuri Rossana (Hyperion) 2012年07月20日 05:50

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おお~!wワシも出させていただけるんじゃろか~?w
ぜひ出たいんじゃが大事な作品が台無しにならないじゃろか~?w
Syakunage Ise (Hyperion) 2012年07月22日 17:25

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>しゃくなげさん、いらっしゃいw
もちろん出演OKです!しかも、ご希望があれば盛りますw
作品に関しては、あんまり問題なくwただ盛りすぎたりしちゃうんで、ソコだけご注意をw
Mayuri Rossana (Hyperion) 2012年07月23日 03:09

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