リムサ・ロミンサ
いつもはヤサぐれた連中が居たり、海賊上がりや、海賊がいる酒場。
「溺れた海豚亭」
だが、この日ばっかりは違っていた。
夕暮れになり、いかがわしい連中を締め出したバデロンはスタッフに。
「おい、最高の料理を出せよ!」と指示を出し。
ウルスリは綺麗なドレスの選択中だった。
結婚式。
あのグリダニアでのことからたった半年。新郎新婦が出来上がってしまったのである。
いろいろな準備が進む中、他国から。
「ウルスリ!居る!?」とエレゼンの少女。綺麗な衣装でそわそわしている。
「もーう、あいつったら・・。本当に突然なことするわよね。」と控えめなドレスの少女。
栗色の髪もかなり伸びてきたが、アップにして戦う気が満々だ。隣りにお連れが居ないのが相当悔しいようで、エレゼンの少女、ミューヌは黙っている。
「本当にヘタレだったとは・・・。」とこぼしているが、聞かないことにしている。
「ミューヌ!」エレゼンの少女が赤いドレスを纏って、エレゼンの少女に抱きつく。
「ウルスリっ!」と抱きつき返し、頭をなでてやる。
「ほんと。会えるなんて。」
「ほんとね。」(この後恋愛バトルがあるガ。)
スウェシーナは一人ちょこんと頬杖ついてすでにワインを飲んでいる。
「おーう、この辺でいいかな?」とイカツイ男達。
「あーっと。招待したかな?」と無精ヒゲの酒場の新マスター。
「マイスターの結婚だろ?」
「ならいいぜ。」
「船長から許可もらうの、大変だったんだぜ?」と大男。
「そうか、ならいいメシ食えよ。」と無精ヒゲ。
「さ、そろそろOKだ。新郎新婦に来てもらおうか!」
場が盛り上がる。
そこで。
「ちょっとアンタ!なに転んでるのよ!」少女の声が響く。
特別にあしらえた入り口から純白のドレスに身を纏った少女。ただ一人。
その後ろから、純白のスーツなのに明らかに足型がいくつも(それも女性の)男性。
あっけにとられた皆は、(ああ、これは後がわかるなあ。)と納得したようだ・・。
「おい。」
「はい、カピタン(船長)。」
「祝砲だ。好きなだけ撃ち上げてやれ。」
「ダッコルド!(了解!)」
リムサ・ロミンサの夜に華が添えられる。