170書き物。海賊船の3

「よーう!」

快活な声で声をかけてくる少女。

グレイの髪を後ろで束ねて、いかにも!な感じで冒険に行きそうだ。

「レティ?」
振り返る少女は栗色の髪をやや伸ばし始めている。

「いらっしゃいませ!」とは、看板娘のミューヌ。彼女もすっかり3人組になっている。

「とりあえず、おまかせのケーキとお茶ね。」とレティシア。
「はーい」と答えて引っ込んでいくミューヌ。

「で?」とは、栗色の髪の少女、スウェシーナ。
「黙ってろよ?実はウルスリの足取りがつかめるかもしれないの。」
「えっ!!!」
「だから黙れ。」少女は相手の顔を食べかけのサラダに突っ込ませる。
「んん・。。。んん!」
「わかった?」
「わかったけどっ!」
「一応、他言無用、というか、厳禁なんだけど。しばらく街を出るから。」
「レティ、アンタ本当になにしてるの?」
「ナイショ。」
「まあ、もしものときに帰って来れなかったらバラしちゃっていいわ。」
「え?」
「ミューにだけね。」
「・・・。帰ってきなさいよ。わたしも鍛錬の相手が居ないと困るもの。」
「そうね、任せて。」

「お待たせしました!」看板娘がセットを持ってくる。





翌朝、チョコボに乗り駆けていく。
まだ一般には貸し出されていないが、特務。
「意外と、乗りにくいかも・・。」
森林を抜け、砂漠に。
「あー、意外と見やすいから楽?」
峡谷を越え、見渡すのは荒野。

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