「よーう!」
快活な声で声をかけてくる少女。
グレイの髪を後ろで束ねて、いかにも!な感じで冒険に行きそうだ。
「レティ?」
振り返る少女は栗色の髪をやや伸ばし始めている。
「いらっしゃいませ!」とは、看板娘のミューヌ。彼女もすっかり3人組になっている。
「とりあえず、おまかせのケーキとお茶ね。」とレティシア。
「はーい」と答えて引っ込んでいくミューヌ。
「で?」とは、栗色の髪の少女、スウェシーナ。
「黙ってろよ?実はウルスリの足取りがつかめるかもしれないの。」
「えっ!!!」
「だから黙れ。」少女は相手の顔を食べかけのサラダに突っ込ませる。
「んん・。。。んん!」
「わかった?」
「わかったけどっ!」
「一応、他言無用、というか、厳禁なんだけど。しばらく街を出るから。」
「レティ、アンタ本当になにしてるの?」
「ナイショ。」
「まあ、もしものときに帰って来れなかったらバラしちゃっていいわ。」
「え?」
「ミューにだけね。」
「・・・。帰ってきなさいよ。わたしも鍛錬の相手が居ないと困るもの。」
「そうね、任せて。」
「お待たせしました!」看板娘がセットを持ってくる。
翌朝、チョコボに乗り駆けていく。
まだ一般には貸し出されていないが、特務。
「意外と、乗りにくいかも・・。」
森林を抜け、砂漠に。
「あー、意外と見やすいから楽?」
峡谷を越え、見渡すのは荒野。