163書き物。酒場の外では。4

ウルスリからチョコとキスまでもらったバデロンは、彼女を部屋まで送った後、酒場にもどる。

海賊バンザイなお国柄、目が離せない。

もちろん、銃術なんぞを広めている銃士隊は海賊の天敵だ。
が、私掠船免状のあるアスタリシア号の出の自分はどうと言うコトも無い。

問題は、「公認」の範疇からハズれたヤツラもこの酒場に来る、ということだ。

(オイオイ。)正直、このまま自室に逃げ帰りたくなったのだが。
目の前の3人の女性はしっかりカウンターに居座り、なおかつ「待ってました!」とばかりだ。

一人目は、ただの小娘。
二人目は、グリダニアの自警団、鬼哭隊の副隊長、次期には隊長確定。コネはほしいね。
三人目は、見たくも無い「天魔の魔女」小娘の母でもある。

「これは、そうそうたるメンバーですが?」と、言ってみる。

「あー、バデロン?」とは魔女。

「はい?」とニッコリ笑顔のヒゲ。

「あ、あの・・・。あのパンなんですけど・・。」とブルーグレイの髪の少女。
どうにも控えめだ。(まあ、なんとなく言いたいことは解るよ。俺も。)
「その、色々、お伺いしたところ、どうにも不評でして・・。すみません。」
(だろうな。)
「まあ、しょうがねえわな、嬢チャンのせいじゃねえ。」

「寿命延びたな?」と魔女。
「いや,俺のせいじゃないでしょう?」と鬼哭隊の副隊長殿に視線をやる。
「は?」
副隊長殿は、新作のスイーツをほおばっていた。

(おいおい、かんべんしてくれ。)

「で、だ。バデロン。何故あたしに新作スイーツが来ない?」
「・・・・・。オーダーが無けりゃ、普通出ないんですがね?」

かこっ。

軽い音と共に、次期隊長殿がスイーツに顔をのめり込ませ動きを止める。

「出せよ。」
「はい・・。」

一連の所業に、もはや何も言えないマユ。むしろ何をしてもヤヴァイかも。

「そうそう、ミューは上手い事いってるようじゃないか?」
(確かに順調みたいだ。)

「ウルスリとはどうなんだ?」
「ああ。。。、その。」
「マユ、ちょっとコイツどう思う?」
「え?えええぇぇぇ?」

見た目姉妹のような二人から(親子)の判決は。

「「ウルスリさん、「可哀相。」「気の毒だね。」

「いや。ちょっと待て。それは無いだろう!」
少し語気が高まる。



「じゃあ、責任とれよ。」と魔女。
「あ、思ったより男前なんですね。」と娘。




「・・・・う、・・・うん・・・。」
やり手の酒場のマスターとしては、少々情けない返事だが。
ある意味、覚悟はついたようだ。





「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」と、次期隊長。


「いつまで寝てるんだよ?」と魔女。


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うーむ昔のドリフを思い出したw
Bob Dalus (Hyperion) 2012年02月24日 02:19

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>ぼびー、いらはいw
後頭部にクリーンヒットwおそらくはクリームまみれの副隊長w
昔のコント、今見てもおもしろいよねw
Mayuri Rossana (Hyperion) 2012年02月24日 22:38

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私自身久々にロドスト更新っていうか、やっぱり読み物 溜まってましたね。すみませんゆっくり読み進めていきまっす!
Koz Redshoulder (Gungnir) 2012年02月25日 21:03

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>コズさん、いらっしゃい♪
じっくりどうぞw
あたしのペースが少し早いかもw
Mayuri Rossana (Hyperion) 2012年02月25日 23:37

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