修羅場。とは、いかなるものであろうか?
煉獄の戦場であったり、痴情のもつれであったり、
バザーで限定販売される、服や食材の取り合いや(主に主婦)。
ここ、ウルダハの酒場「クイックサンド」のカウンターにて、
天魔の魔女と鬼哭隊副隊長の間で交わされる世間話も修羅場として認定されようとしている。
「そういえば、スゥ。今日はなんだって「息子さん」まで連れて。ヒマなの?」
「いいえ、息子が抽選で飛空挺のチケット当てちゃってね。親孝行よね。レティは親孝行してもらってるの?」
「あら、それはよかったわね。ムダに幸運つかってポックリ、とかならないようにねw」
「大丈夫、「ウチ」にはそれほど不幸な人は居ないと思うから。」
「ふふふ。」「うふ。」
(うーん、おもしろいんだけど・・。コレはコレでちょっとコワいわねー、横の二人は完全に硬直してるしー。)
酒場の女将もこのまま一晩見続けるのは精神的にダメージを受けそうだ。
店的にもこのカウンターのドス黒いオーラはよくないだろう。が。
(打つ手ナシ。)きっぱりあきらめる、女将。
カチャン。
金属が磁器に触れる音が妙に響く。
「そういえば、あの時・・?」「いえ、あれは・・・?」二人の視線が右に向く。ソコにいるはずの少女が居なくなっている。
「マユ?」「あれ?」
(やってらんない・・・・。アレ以上居たら心が死んでしまう・・・。)
タイミングを見計らって(正確にはパイを食べ終えて、スグ)フォークを投げ出す音をカモフラージュに
振り向くであろう反対側に四つんばいにかがんで逃げ出す。お代は母が持ってくれるだろう。
そして。
「ちょ!なんでアンタまでついてくるのよ。」後ろから同じく四つんばいの青年。
「静かにしてー。」と小さい悲鳴。
「いいけど、こっち見るなー。」とサブリガ装備の少女は後ろを気にしている。
「・・・・。」無言だ。絶対、後で殴り倒してやる。安売りする気はないのだ。
主婦?がさらに振り向くと。青年の姿も無い。
「ネルケ?」「ヲイ?」
「ドコ?」「イッタ?」「ぼびーどこ?」二人は幽鬼のようにふらりと立ち上がり。
「「お代はツケで!」」
どこだあああ!!!!!!と、酒場中に広がる声。
鬼ごっこ、という遊びがある。子供の頃によくある遊びで、鬼が他の子を捕まえてまわる遊びだ。
教訓の一つとして、危険なものから逃げるという事を遊びの一環にすることで、事故を減らす意味もある。
今みたいに。
「鬼ごっこ、かー。昔よくやったわねー。お代は・・・マユちゃんにツケとく方が無難かしらねー。」
開放された女将は「危険な遊びほど楽しいけどー。程々にしないとねー。」と、ほっと胸をなでおろす。
「ちょ!ネルケ!ついてこないで!!」半泣きの少女。
「だって!この街詳しくないんだ!」こちらも必死の表情
「知らないわよ、勝手にどっかいけー!」
「そんな!!」
二人はウルダハの街を駆け抜ける。目的地は無いが・・。
「ドコカシラーーー!!!!!!!???出テオイデー?」
「怖ガラナクッテイイカラーーーーーーーー!!!!!!今スグニッ!!!」
「ぼび-どこ?」
街中を恐怖に陥れた叫び声は、しばらく怪談として語り継がれるのであった。
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母親に混じって誰かいる!!
神出鬼没ですなぁw(*´∀`*)
…二人の運命やいかに ってな感じかな~
続き期待してま~すw
Ninoa Mine (Hyperion) 2012年01月22日 11:16
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>にのあたん、いらっしゃい♪
パ○ツさんも投票にあったんでwチョイ役w
二人的には・・・まあ、オチはナイショでwww
Mayuri Rossana (Hyperion) 2012年01月22日 11:48