「ちょっとレティ!テレポであの子達帰ったよ。」
薄暗い洞窟の中、二人の母親は我が子の将来を決めかねない(と思ってる)二人を追って来ていたのだが。
どうにも、上手くいってほしい、ではなく。
「やらん。」
の一言に尽きる。コレは二人の共通事項だ。
「見ればわかるーっての。」
淡い輝きが二人を包むと、フッと姿を消す。テレポの残滓を見れば、というより、見慣れすぎて今さらだ。
「グリダニアかしら?」とは相棒のスウェシーナ。
おそらく、ね。
「とりあえずあたしらも・・・・ってマズイ!」
「どうして?」
「エーテライトで鉢合わせしたいの?」
基本的に、デジョンやテレポは基点となる「エーテライト」に空間移動する術式だ。
今、このタイミングで飛べば、間違いなく鉢合わせする。
「・・・・。」
「・・・・。」
お互い、顔を見合す。
「走る?」とスウェシーナ。
「イヤ。」とレティシア。
「じゃあ、どうするのよ!?」
「もう少しだけ待って・・テレポしよう。何かの依頼みたいだから、エーテには長居しないはずよ。その後ミューんとこに行けば、多分先回りできる。」
ニヤリ。さすが魔女。
「でも、ミューのとこにわたしらが居ればバレバレじゃないの?」
「ソコはアレよ。顔が見えないようにフードかぶれば・・。」
「なるほど。あとはミューにクチ止めしとけば。」
テレポをする。馴染みのエーテライト付近には子供達の姿はない。
急いでローブを入手して(値段は気にしない)カフェに赴く。
「ミュー!」開口一番。
「え?どちら様・・?って、レティさん?」
「ちょっと、テーブル借りるわね。」と二人で奥のテーブルを陣取る。
「えーっと。スゥさんも?」困惑気味のミューヌ。
「あの?」とカウンターからテーブルにやってくるミューヌに。
「あたしらは、今日はここに居ない。わかったわね?ミュー?」
「ハイ。」
そのしばらく後に、男女二人がやってきた。
「(ヲイ、どうするつもりだ?)」
「(こっちが聞きたいんだけど?)」
「あら、マユちゃんいらっしゃい。」とミュー。
「どうもー。」と、いつも通り?
「どうも、ミューヌさん。おかあさん来てませんか?」
「いえ、今日は来てないわ。」 視線を感じたが気にしてはいけない。
「では、マユちゃん、また今度。」と手を振って出て行く青年。
スウェシーナの一人息子、ネルケ君。(どういうつながりなのかしら?)
「あー、疲れた。ミューヌさん、晩御飯ください。」と正直疲れてそう。
「また珍しい組み合わせだったね?」と、ホンネで聞いてみた、が。
ものすごい視線が奥からやってくる。
「うん、ちょっとねー。」と少女。
(なるほど・・・そういうことか。)少し事情を察してしまった。
自身も今でこそハッピーだが・・。
「それはお疲れ様。」と、声をかけてから、キッチンに彼女のお気に入りのパイをオーダーする。
振り返ると。
ローブの二人が、じーーーーーーーーっとコッチを見ている。
(コワすぎます!二人とも!)
ただし、表情は仮面のように無表情を貫く。
「なあ、スゥ。」
「なに?」
「あたしら、何してんだっけ?」
「見張り?」
「とりあえずはお開きにしてさ。バデロンとこに行こうぜ。」
「そうね。ミューはどうする?」
「連れて行く。」
「まあ、そうよねー。」
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また拉致られるのかw
Bob Dalus (Hyperion) 2011年12月26日 22:39
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>ぼびー、いらっさいw
うん、ミューヌとウルスリに主導権はwスゥにも無い気がするw
Mayuri Rossana (Hyperion) 2011年12月27日 04:21