69書き物8バデロン&ウルスリ編だったよね?

「ふにゃ?」
ガタゴト。

「あれ?」音のワリには振動はほとんどない。
なんか聞き覚えのある感じ。チョコボ車(車と言いながら車輪がない。浮いているから。)

たしか夕べなんかリムサの酒場に行って。どうなったっけ?

目を開ける。イカツイオッサンが目の前で寝てる。

気がついたら殴っていた。あ。親父。「ぐあっ!!」気にせず寝た振りをする。

「娘にまで・・・・」とめそめそとした声が聞こえてきたが寝た振りは死守。
我が家のヒエラルキーはこうやって守られている。


しばらくすると、ガタゴトは収まり、御者が声をかけてくる。「つきましたよ!」
む。やばい。親父より後に起きないと。
「マユ。」「ふにゃー?」「オマエな。なんでそんな格好でいるんだ?」「え”?」
「ぎゃああああああ!!!!!!!!!!」
「あ、マユ、父さん。帰ってきたんだ。」早朝なのに出迎える兄。
幌のカーテンから顔を出す。
「コッチ見るナーーーーー!!!!」





ガッビャーノ家は今日も平和である。




カーラインカフェでは、ちょっとした沈黙と、どうしたらいいのか?という空気が。
「・・・・・・・・・。」「。。。。。。。。。。。。。。。。」
「・・?」「。。」
「・・・・・・・・・・・・。」「・・・・・・・・・・・・・。」
「あの、お手紙は拝見してます・・・・・。」「ああ、それはどうも。」
「。。。。。。。」「・・・・・・・・・・・・・・・。」
「!」パールからいきなり!(よう!ミュー!うまくやってるか?)!!!レティさん!!
「どうかされましたか?」とエレゼンの青年。
(レティさん、どっかから見てるんですか?)(ンなわけないでしょ。バデロンにお土産置いて帰るトコ。スゥにもソッチ寄るなって言っといたから。)
(むしろ来てください)「あの?ご気分でも?」「あ、いえ、そうじゃなく。」(なんだ、まだキスまでいってないのか。)
(レティさん!!!もう助けてください!!!)(最大級のお助けしてるんだけどナー)
「えっと?」「あ、大丈夫です!ハイ!」この人、ホント魔女だ・・・。「あ、じゃあ自分は帰りますね。」と。 あ。
(今だ!いけ!)って、なんでわかるんですか?今の状況!!
「あ、あの。今度よければ、その。」
「はい?」
「いろいろとされてる鍛錬を少し拝見してもいいでしょうか?」
「あ、それは。光栄です。」
がんばった。わたし超がんばった。て?え?
(お、ミューがんばってるじゃない!レティ聞いて!ミュー告ったよ!)(お、意外と
やるな)
ぎぎぎ。
入り口に目をやる。エレゼンの青年は気がついてないが、一人の栗色の髪の女性がニヤニヤしながらコッチを見てる。
(カフェに寄らない、って言い含めて・・・って!あの魔女!!!そうやって欺瞞を!)
もう一度見やると、もうすでに居ない。

「やられた・・・。」「はい?なにか悪いことしちゃいましたか?」と、少し不安げ。
「いえ、そんな。アルトさんの鍛錬、楽しみにしています。」
「それほどでもないですが。今度、格闘を始めてみようかと。かの魔女の捌きかたに、格闘と魔法を組み合わせた戦いというか、戦術の組み立てがスゴイです。」
(あー。アレ、魔女だからー。)
「では、とりあえず今日は帰りますね。また、お誘いに来ます。」
はい、ありがとうございます。と、答えたはず・・。部屋に帰ると、とても寝れそうになかった。



「溺れた海豚亭」

目の前には、赤と白の帽子とドレスで着飾った、普段右に居るはずの女性。
グラスのラムは飲み干している。
「あのさ?ウルスリ?」「はい、ますたー」
「お前、どうしちゃったの?」「ますたーのおっしゃるまにゃに」
「・・・。魔女め。」(おい!マイスター!)パールを取り出す。
(・・・。)ち、寝てやがるか。
「なあ、ウルスリ。なんか疲れてるっぽいから、部屋に戻れ?」
「はい、ますたーのお部屋のカギを貸してくだしゃい。」
「ああ。」とカギを渡して、スタッフに連れさして部屋に送る。
「こりゃ、今日は徹夜だな。」


「!?」
いきなりパールから連絡が。
(なんで応えてあげないのか知りたいんだけど!)げ?魔女?
(え、いや、このパールは・・って、アイツかマイスター!)
(そうだけど、もうちょっと来客に気をつかえー)
え?
向うのテーブルから手を振る女性が。魔女。

(魔女サン、アイツは妹みたいなものなんだ。どうこうってな・・)
(あの子はそれじゃ報われないわよ?)
(まあな。酒の入ってないときに考えるよ。)
(その方がいいかもね?)
(だから、今夜はナシだ。)
(もったいない!)
(なにが?)
(脱いだらスゴイぞ?)
(まじで!?)
(さっきの台詞が台無しだな!)

ふっと姿を消す魔女。

やれやれ。

どうしたものか。嬢チャンがあんな風になったら親子で災厄だなあ・・。
まずは、ウルスリの寝顔だけでも見ておくか。

「ちょっと見といてくれ。」スタッフに伝えて
自室に行くと、ベッドで寝ているウルスリの頬にそっと手を添えて。

「俺も、ほんとはな。」

酒場に戻るバデロン。


----------コメント----------

とーちゃん;;

で脱いだら凄いSSはないのですか?
Bob Dalus (Hyperion) 2011年11月11日 01:02

----------------------------

>ぼびー、いらっさいw
ちなみにとーちゃんは今回悲惨な目にはあってないw
脱いだらすごいSSは・・・。妄想でヨロ。
ちなみに、このお話でバデロン&ウルスリ編は終了w
Mayuri Rossana (Hyperion) 2011年11月11日 03:33

<<前の話 目次 次の話>>

マユリさんの元ページ