36祝!40話w

あー、美味しかった♪コレで後は晩御飯をどうするかよねー。

昼下がり、ポカポカ陽気の桟橋で潮風を浴びながら海の中で悠々と泳いでる小魚を目で追いかけつつ。


「あ。」

あまりの美味しさと天気のよさにスッカリ忘れてた。

木工ギルドをざっと探してみる。あった。桟橋のちょうど向かいあたり。
ギルドの玄関のヨコにカウンターがあったので、預かった紙を渡す。
「しばらくお待ちください・・・。」

と、受付の男の人はしばらく奥に引っ込んで、なにやら中で話してるよう。

「お待たせしました。」と、小荷物を渡してくれた。厳重にくるまれた小荷物はそれなりに重い。

(なんだろう?)
とはいえ、中身を見るわけにもいかない。

そろそろ夕方、このままスカルバレーに帰ったら、たぶん夜になりそう。仕方がない。
この町で宿を探すとしよう♪
まずはさっきの食堂できいてみるか♪
ギルドで寝かせてもらえれば、さらに手間も減るし♪

また、カニが・・・♪

じゅる。。

あ、いかんいかん、よだれが・・・



宿の代わりにツィムさん(ミコッテ)の寝床にご一緒させてもらえることに。感謝。
晩御飯はカニでした♪

そして、夜中になるとツィムさんが起こしてくる。「ねえねぇ。」
「んーにゃ?」むにゅ。
「いい物見せてあげる。」
「にゅ?」

まぶたをごしごし。言われるままに桟橋まで来ると、そのまま桟橋の半ばまで。

みゅ?

あっちあっち。と、彼女は海の向うの崖の上を指差す。

「・・・・・・あ。」
声にならない。

月の写る海面、そのまぶしすぎない明かりのもと。
青白い光を放つ、大きい建物。灯台。

「・・・。」
「ね?キレイでしょ?」
「・・・。」
「昔はサハギンが来るから、夜の海は出ちゃいけなかったんだけど、最近は滅多に見なくなったし監視所が一日中警戒してくれてるから見れるようになったのよ。」

ほえー・・きれい。

しばらく眺めた後、もう一度寝床に。・・・おやすみなさい。



明けて翌日(漁師の朝は早い!)、眠い目をとろーんとさせて朝ごはんを食べに食堂に。
さっすがにカニはパスって、魚介のスープとパンを。こちらも美味しかった。実家のお店と似た味なのは、親父がリムサ出身だからかなあ?


お礼言いつつ、後にする。(この依頼済んだら、またカニ食べに来よう・・・・。)
スカルバレーでお昼用にちょこちょこっと買い物して、そのままリムサに向かう。多少駆け足でいけば夜までには着けるだろう・・・。
そして、例の崖じゃなく、洞窟を抜けたらもっと近道というのも教えてもらった。しゅん。

ヂッガをかわしつつ(学習!)なんとかリムサに。そして酒場に。

「なんとか、帰って来ました。」

「ええ、遅かったですね。大方、カニにうつつを抜かしてたのは見なくてもわかりますから。」とウルスリ女史。

ピキっ。
「え、いえ、そんなことは決して。」顔が引きつるのがわかるけど・・・。
「図星ですか。、食い意地だけは一流です。」


・・・・・。


「まあまあ、ウルスリ。そんなことはさておいてだ。」とヒゲのマスター。
「はい、マスター。」

「とりあえず、グリダニアまで行ってきて下さい。マユ。」
「はい?」ナンノコトデスカ?

「まあ、あれだ。嬢チャン。納期に間に合わなくってなあ。荷物が。ちっとばっかし、寄り道が過ぎたんじゃないかなあ?とか言ってみるワケだ。」
代わりと言っちゃあなんだがな・・

え?そんなこと、最初に聞いてれば。

「コレが連絡用のパールです。地図は用意しておきます。そして、この件に関してはマスターがパトロンとなります。
明日一番で出立してください。今夜の宿は、わたしの部屋で結構ですから食事の後,部屋でさっさと寝やがりなさい。」
と、鍵を受け取る。

ポカーン。グリダニアって、何日かかるんだろう?パトロンって?
「あたし、グリダニアって行ったことないんだけど・・?」
「使えないですね・・。」極めて残念そうな面持ちで首を振る。
取り付く島もない・・・。
「ドライボーンから走れば2,3日もあれば着くでしょう。食い意地さえ、はらなければ。」

もう、ぐぅの音も出ない・・。ションボリしながら「テレポでドライボーンまで行くことをオススメします。」と背後からの声。
思いつかなかった指摘に、さらに凹む。
トボトボ、部屋に歩いていく・・。


二人だけになった酒場のカウンターで、グラスを拭きながら。
「マスター、本当に大丈夫でしょうか?」
「そりゃ、お前。ダメなら他を見つけるしかないだろう?」
「それは、そうですが。よろしいので?」
「馴染みのダチの娘を放り込むんだ。上手くやってくれるに限るだろ?」
「そういうことでしたら・・。」
「分の悪い賭けはしない。ってコトさ。」とニヤリとする。「とにかく、情報は欲しい。でもな。」
「はい、マスター。」
「なんていうか、こう、あの嬢チャンを鍛えてやりたくなったのさ。」
「マスター。・・・超年下趣味だったんですか?」
「バカいえ!!!」
「失礼しました。また頭の中に何か不思議物質が誕生したのか、不安になってしまいまして。」
「お前なぁ・・・。」

バンダナ、ヒゲのマスター、バデロンは厳重にくるまれた包みから、なんてことはない石ころを取り出しながら、「あ、コレその辺に捨てといてくれ。」

「はい、マスター。」






リムサ編、終了w

次回は・・・ちょっとした設定集とか、短編にしますw


----------コメント----------

リムサ編、主人公は食いしん坊バンザイ状態でしたね。
育ち盛りだからいいのか。(笑)格闘は食って寝て殴ってナンボ!!
最後の依頼のオチにニヤリとしちゃいました。
次はグリダニアかー!
Alto Springday (Sargatanas) 2011年10月23日 13:33

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>アルトさん、いらっしゃい♪
マユ自身は、すごいマジメにやろうとしてるんだけど、つい誘惑に負ける子様なのですw
オチは、陰謀というか、いいように扱えるように仕組まれた感じですねw
グリダニア編はまだ構想ちぅw
Mayuri Rossana (Hyperion) 2011年10月23日 13:58

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