えと。いまどこにいたっけ????
たしか、ウルダハ出たよね?自分に確認。
途中でテレポして・・・。
あれ、なんで、フェリードックにいるんだっけ?もうついちゃったんだっけ?
「あなたやりすぎですよ」
「なにをいうおれのむすめならこの・・い」
「あははなんでケ・カし・んの
「ちゃんとモ・・・さんから、このこの・・」
「なの・ためした」
「あははw」
「でんごんほど・・・はない・」
「まだまだ、だな!」
目が覚めた?体はまだ気絶からのショックが抜け切らない。(あたし、いちおーそれなりに体力ついたハズなんだけど。一撃でやられてしまった。・・・!?ぇッ?)
(後から聞いた話だと、リムサ・ロミンサのオノギルドでトップになって、飽きたからココで店をすることにしたらしい。)
すごすぎるやんけ。ヲイ。
あ。スグに手が出るのは、親父ゆずりかー・・・
そして。
「マユ、リムサいくなら、つぎの船は俺が乗るから、これに乗れよ」
バカ兄貴が言ってくる。
とりあえず、空気の読めない人で、しかも目立ちたがり、さらにスゴイ人知ってる自慢が得意なチャラ男。
(そら船の中でスゴイ冒険者はいるだろう、でも友達じゃないでしょう?)
ウルダハのチャラ男とは別種のランクでさらに下なのだけど。
ちなみに親父はもうあきらめたようだ・・・あたしなら街中でこんな手合いに声かけられたら、まず後ろに回って殴るフリすっけど。
母さんも、なんていうか、天然? 細かいトコロを気にせず、まあ、いいじゃない仕方ないしーwが口癖。よくある話しでよく親父ともめてた。
まあ、そのおかげで、こっそりウルダハまで行けたのだけども。
だんだんと。
意識がはっきりしてくると、本来の目的のために船に乗る準備をする。
家族には、お辞儀と、親指をグっと立ててみる。(バカ兄貴はたぶん気づいてない)
今度こそ、しっかりと頭に手を乗せて、乱暴になでてくる、親父。
いつもどうりのニコニコな母さん。
いつもどうりのバカ丸出しで「俺の妹、冒険者ですっげーーんだぜ!」な兄・・・
出航時間が迫ってきた・・・