730セブンス。レッツpt!

「うっわー!キリがないっ!エリっ大丈夫!?」
森の中で盗賊団の討伐を受けたエレゼンの女騎士、ミーラン。
オレンジ色に輝く髪を振り乱し、剣を振るう。
以前は長く伸ばしていたのだが、最近はなにやら決意めいたものを思いつき、肩までバッサリと切ってしまった。
それでも、髪の美しさはそのままなので、歳相応な顔立ちとあいまって似合っている。
「こっちは大丈夫やで!」
黒髪を適当に短く切ってしまっているヒューランの女性。エレディタ。
ナックルを手に、盗賊に馬乗りになり拳を叩き込んでいる。
顔立ちは整っているが、野性味溢れる仕草が彼女の魅力と言えるのか。

「まだかー?こっちは終わったで?」
愛らしい声と顔つきなのだが、目つきだけがヤブ睨みで険のある表情で損をしている、と思う少女。ローブ姿に杖を持ち、あきらかに術士なのだが。
長いブロンドと、厚底のブーツと。小柄な体格ながら出るトコは出ているし、スタイルはいい。
「はよ終わらせえや。」言葉使いと目つきは非常に悪い。
ついでに性格も攻撃的。
先ほどなど、盗賊相手に。
「固まれ。」と一言で氷漬けにしてしまった。
まあ、両脚から下が氷の塊になっただけなので、死にはしないが・・・
おそらく、一生脚は使い物にならないだろう。

そして。
「お姉ちゃーん!かたづいたで!」
妹。こちらは茶色にちかいブロンドを短くした長身のハイランダー。
でかい斧を振り回し、盗賊達をなぎ倒して行ってる。
ただ、女騎士ミーランが「殺すのナシ!」と宣言してるので、二人とも「一応」実践してはいるのだが、元々過激な二人ゆえ・・・
この娘に打撃を食らった盗賊達は、腕や足をやすやすと斬り飛ばされ、命はあるけど・・、な感じだ。
すぐに回復術式でつなげれば、なんとかなるだろうが・・こんな森の中ではそんな高位の術式をアテにはできない。この先盗賊は廃業だろう。



「もう!やりすぎ。二人とも!」
やっぱりというか。
この姉妹は手加減のレベルが少し違う。
ミーランはこめかみに指をあて、「もうちょっと手加減、ってできないの?」と。
彼女は賊相手にも、剣技で圧倒して降伏させるという手段だ。
相棒は死なない程度に殴り倒す、というまあ、そのくらいなら、だが。
二人は再起不能レベルで賊を始末している。
命をとらない、という今回の指針からすれば、間違ってはいない・・・
でも。
「あそこまでしなくてもいいじゃない?」
「ああん?お前、甘ちゃんにも程があるで?あいつら死んで当然や。それが命とらへんにゃで?優しい話しやんか。」
「それでも!もうちょっと加減とかできないの?」
ミーランは憤懣やるかたない。
そこに。「ミー、あのな。うちからも言わせてもらうわ。連中、このまま生かせておけば、また悪さしよるで。」相棒の一声。
「でもっ!」
「でももクソもあらへん。このお嬢は、もうちょっと世間を知った方がええ。」
姉、ユーニ。
「そうやねえ。」妹、ユーリ。
「うっ!」言葉に詰まるミーラン。
「まあ、あんまりうちの相棒を攻めてやらんとって。この子のええとこはここなんや。」
エレディタがかばう。
「まあ、ええけどな。」「うん。」姉妹は次の標的を探し始める。

「ミー。悪さしよる奴等をまた野放しにしたら、困る人が増えるんや。どっちが大事か、よーかんがえや?」
「・・・うん。」


さらに3組ほどの賊を退治して。


「よお、よくも俺様の組織をメチャクチャにしてくれたじゃねえか。」
盗賊団の首領。
「あなた達が、人道にもとる所業をしているからですっ!」
ミーランが叫ぶ。
「ほお、騎士サマらしいね。これはいい値段で買ってくれる。元がとれそうだ。」
「なっ!」ぎりっと噛みしめる。
周りには5人。
そこに。
「おい!出て来い!」と。そこにわらわらとまだ人が増えていく。

「ミー!」相棒が注意を促す。
「ははっ!もう遠慮はナシだ。」術士の彼女は不敵な笑みを。
「だね、お姉ちゃん。」妹は余裕だ。

「許せません!」蒼い剣を構え、盗賊団の首領に突っ込む。
「いいね!気の強い女は高く売れるっ!」同じく剣で応戦。

「ミー!こっちはなんとかするっ!ソイツをやっちまえっ!」
「エリ、ゴメン、任せた!」

「その曲がった根性を叩きのめしてあげます!」
「やってみろよ!」
ジュワユースが蒼い残光と共に振るわれる。


「凍れ。」
膨大な術式に3人が飲み込まれる。
先ほどとは違う、緻密な術式。
完全な氷柱と化し、その後妹の大斧で叩き壊される。

「こんのクソ野郎がぁ!」
黒髪のモンクの拳が賊のアゴを叩き割る。
さらにその後に回し蹴り。吹き飛ばされ、木に激突して動かなくなる。


「あなたにはっ!」剣を振るう
「自分のためにしかその力を使う気はないんですか!?」
「なにが悪い?」小剣で切り返す。
「力を使う、それはいい事です。ですが、人を踏みにじる様な事に使ってはいけませんっ!」
「聞いた口を。小娘ごときがほざきやがる。」
「小娘だろうが!世間様を騒がす賊よりも、よっぽどマシだとおもいますっ!」
「言うじゃねえか。」
剣戟が速度を増していく。
「いい加減、降参してください!あなたではわたしに勝てません!」
「そうは言われてもなあ。小娘ごときに負けた、とあったら俺はもう何も残らねえ。だったら!一花咲かせてくたばるほうがいいじゃねえかっ!」
「・・・くっ!ばかっ!」
攻撃の手を緩るめず・・・・


そこに。
「散れ。」
一言。

賊の首領が小石達にすりつぶされていく。一瞬の出来事。
血の煙と化した賊を見ながら。
ミーランは呆然としていた。

「面倒な仕事、だね。無事かい?」
黒衣の男はにこやかに。

「あ、あ・・・。」声が出ない。
「あのね。君。ああいう輩は、説得は難しい。仮にできたとしても、今度は後ろから襲ってくる。僕も経験があるからね。倒すべき相手というのは、速やかに始末するほうがいい。」
「あ。・・・あの・・・・。」
「あ?うん。前に名乗りはしたよね?まあ、そういう事だよ。」
「・・・」

影に消えていく黒衣の男。


「ミー!そっちは!?」
「・・・・・。」
「どうしたんや?」
「今・・。」
「は?」
「あの黒衣の人が・・・。」
「なんかされたんか?」
「違うの・・・。賊を・・・。」
赤黒い染みになった地面を指し。
「あいつか。」
「・・・うん・・・。」
「まあええわ。こっちもケリはついたし。帰ろうか。ミー。」
「・・・うん。」


なんともいえない後味の悪さを噛みしめ、ミーランは部屋に戻ると枕に顔埋め、涙で濡らした。
「・・・。」相棒の悲しみに声が出ない。
エレディタは・・・・・


----------コメント----------

ミーランは対人戦にむかないなw

まぁ、賊なんて殺したほうが神勇隊や鬼哭隊の仕事減るから良いんじゃないw
生かしたら面倒見るのは向こうだしw
Marth Lowell (Durandal) 2013年10月18日 16:54

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>マルスCEO、確かに。
ミーランは優しすぎますね。なのでエリが居る。
あと、そういった計算なんかは、ユニユリ姉妹は得意かも。
親父、いっぱしの傭兵だしw
Mayuri Rossana (Hyperion) 2013年10月19日 00:01

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