185書き物。ある日常の一コマ。あるいは少女の疑念。

グランドカンパニー。その一角、「双蛇党」
カヌ・エ・センナをを筆頭に、軍事を取り仕切る。
グリダニアの軍閥は、この一大事をもって一つにまとめられた。

その一大隊、冒険者や有志を募っての隊。
さらにその小隊。


「ネルケー、ちょっといい?」ブルーグレイの髪の少女は、自分より頭一つ分背の高い少年を呼びつける。

小隊、といっても冒険者達で作る「パーティ」なので、軍律などがあるわけでもなく。
思いのままに行動できる・・・・。はずだが。

時刻は夜半。先ほど残る二人と合流をした二人は、今はまた別れて翌日に備えて互いの寝場所に行くところだった。

「あのさ。あのネコどう思う?」と少女。
「え?先輩ですか?あの方すごくいい人ですよ?強いし、優しいですし、笑顔がとてもかわいいんです。」と少年。
「あっそう。」と不機嫌極まりない返事に。
「え、マユちゃん。どうかした?」と。
「いや、もういい。」
その場を立ち去る少女。

(アイツ、本当にバカか・・。先輩捕まえて「ネコ」なんて言うワケないでしょーに。
そんなことより、気づかなかった?多分先輩も気づいてなさそう・・。あれだけの手練だとわかりそうなものなのに。)
カフェに戻る。




「あ、ミンフィリアさんですか?」パール越しに声を飛ばす。
「ティアラ?」
「はい。今はトリコロールにしています。」とミコッテ。
「あら、バレてない?」かつて少女の母と組んだときの名前。
「今のところは・・。ただ、名前ではなく普通に疑われている、かもしれません。」
「さすがは、魔女の後継者ね。」
「はい。名前で様子を見るつもりでしたが、これは・・。勘の鋭さは母親以上かも。」
「まあ、バレたらバレたで調査会に勧誘しちゃって。」
「わかりました。引き続き観察は続けます。」
「お願いね。」(サクセサー オブ ウィッチケイオス。さすが、なのかしら?)
薄着の女性はリングにつけたパールを置くと、ワインを飲み干す。



「ミューヌさーん。」
「なあに?」
グリダニアのカフェ、カーライン。
女主人は夜でも元気にやっている。(いつ寝てるんだろう?)
「とりあえず、パイください。甘いの。」
「はいはい。太るよ?」
「明日からまた出かけるんで、甘いの食べれるの今だけ・・。」
「あ、そうなの?カンパニーのお仕事?」
「うん、そう。でね。」
「うん。」
「ネルケってやっぱりバカ。」
「え、ソレはココで言うといろいろと問題が・・・。」女主人は顔を引きつらせる。
「先輩のミコッテさん・・シャンさんだったかな?ベタ褒めしてるの。聞いてもいないのに。バッカじゃない?」
「それは・・・。」(ヤキモチかな?)
「(もっと怪しいヤツが居るのに、まったく気がついてないの。)」声をひそめて。
「!」
「ホント、バカ。」
「マユちゃん、大丈夫?」
「あたしは大丈夫。問題は残りの二人。あたしでカバーできればいんだけど。」
「無理はしないように。」と念を押す。

出来あがったパイを美味しそうに食べる親友の娘を見ながら、(頑張れ!)と心の中で応援をする。



鬼哭隊の寮にて。
「あーあ、あの娘。あたいのこと覚えてなかったのかにゃあ?」
寝台に寝転がって、悶々とするミコッテの少女。
以前に、「修練」と称して対決したことがある。
が。
結果は惨敗。
見事にしてやられてしまった。
「あ!」
そこで思い出す。
「仮面つけてたから、顔なんてわからないにゃあ!!!」
枕に顔を押し付けてムリヤリ眠りにつく。





「何かおかしなこと言ったっけ?」
自宅の寝台にて少年は思いふける。
どう考えても答えは出ない。
「ま。いっか。女の子ってよくわかんないし・・。」





「さて、寝ますか。ワインの一杯くらい欲しかったかも。」
ブルーグレイの髪を肩あたりで切りそろえた少女は宿に戻ってから。
「母さん?」パールを使う。
「なーに?」と母。
「ヘンなネコと明日から仕事なんだけど。」
「ヘン?」
「また何かあったら連絡するね。」
「ふうん。まあ、気をつけな。」(あいつらか・・。)


夜は更けていく。


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なんかミンフィリアって 私の中のイメージでもそうなんですが
笑顔で企み事をしているのが似合ってますよね。
影の司令官 というか なんというか・・・
Teo Dora (Excalibur) 2012年04月16日 20:15

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>テオドラさん、いらっしゃい♪
昨年、11月2日の日記に実は彼女達が出ています。
まあ、その前のお話のラストあたりですがw
そこでも書きましたが、秘密結社っぽく書いてます。
そこでの伏線を使いました。うまく書けたらいいんですけどねーw
Mayuri Rossana (Hyperion) 2012年04月17日 06:44

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