152書き物。ヴァ?

なんだか、街全体が浮ついている。

ブルーグレイの髪を短めにそろえた少女は、冒険から帰ってきて。

「なんだっけ?」と首をひねる。

いつもの大通り。人が溢れているのは、いつもどうり。
カップルがいるのもいつもどうり。(別に悔しいとかは・・たぶん無い。と思いたい。)
ただ・・・・。

溢れているのが、ほとんどカップルだというだけ。

これに気がついたのは。

「ねえ、キミ。僕と一緒にどう?」といきなり手をつながれて。

はぁ?と、思いっきり逃げ出して。(殴らなかったのは多分、天の配剤。)

アチコチで投げキッス祭りとでもいうのか、ついていけない祭りが。

冒険から帰ってきたら、いきなりなんなの?と少女はもう戸惑うどころか、意味がわからない。



クイックサンド。訳したら「アリ地獄」なんじゃねえ?とか言われそうだけど。
女将、モモディは。
「あら、マユ。キスもらえた~?」とか抜かしてくる。
「あ”?」眉間にシワが入って、スゴんだ。

「こわいわねー、マユ。この季節、こういうお祭りあるの知ってるでしょー?」とララフェルの女将は言うが。

もちろん、知ってないことも無い。が。

実家の村では、まさしく求婚であって、その、あの、なんというか。

こんな、あんな。なんというか。バカデカイ風船を上げて、あんな大通りで、あっちこっちに。

キスとかできるわけ、ないじゃない!!

「ももでぃー、で、誰からもキスないんだ?」と。とりあえずの反抗をしてみた。

「ふ。」余裕のララフェル。

「あぁん?」とカウンターを覗くと・・・。梱包されたチョコ?の山。
「あの?」
「いつ、誰が来てもわたしのチョコを切らすことなくキスと共に!なのー!」


ああ、そうですか。好きにしやがれ。

「全く減っていませんけどね。」と横から。

そう言って出て行ったエレゼンの女性は確かにチョコを持って行った。

「テージさん・・・。」異口同音。

「ちょっと!マユ!」
「なによ、このなまもの!」
「ナマモノってどういうこと?」
「生だから。」
「アンタだって生じゃないの!」
「うっさい、この生のゴミ!」
「言ったわね!このクソ生娘!」
「・・・・!」「・・・・・・!」「・・・・・!!!」「・・・・・・・!!!!!」


「負けた・・。」「よねー。」

テージさん、相手はだれですか?


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ほうほう未経験と・・・メモメモφ(@□@)
Bob Dalus (Hyperion) 2012年02月10日 17:22

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>ぼび。いらはいw
そこは、ナマ娘と呼ぶようにw
Mayuri Rossana (Hyperion) 2012年02月10日 20:26

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ヴァってなんですか?
そんな、背景の僕がサラッと参上!
Alto Springday (Sargatanas) 2012年02月12日 18:06

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>アルトさん、いらっしゃいw<wになってるwww
ちょっと、コミカルな感じと、序。破。Qってかんじでw
Mayuri Rossana (Hyperion) 2012年02月12日 22:56

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