959セブンス。ラストプランニング Wedding

えええ!?

なにこのサプライズ?
赤色の髪に朝日が少し差し込んで、そこだけがオレンジ色に映える。

「剣聖」の名を継いだエレゼンの女性は、あんまりといえば、あんまりな事に。

生涯、添い遂げる、と決めた男性と、婚儀のサインをし、共に暮らす日々を数日過ごした後。

いきなりウルダハへ呼び出され。
連れて行かれたのは、リゾート兼高級住宅街の近く。
確かに、この辺りで遊戯施設を造ってる、というのは聞いていたが・・・

「えーっ!」ミーランはもはや絶叫しかない・・・

目の前には、何やら大きいゴンドラ。キャリッジくらいはありそうだ。
そして、相棒にして、親友。エレディタ。「よ!仲良くやってるみたいね。」
「あ・・うん。」恥ずかしくて、どう返事をすれば・・
「コッチだよ。お姫様。」「エリ!」

連れて行かれたのは、ちょっとした小部屋だったのだけど・・衣装室・・そして。
「じゃーん!ミーのサイズに合わせたドレス用意しといたんだ!うち的には、この肩が丸出しのがええな。」
「うっわ・・それ、大胆・・っていうか、コレ・・着るの?」
「花嫁なんだからさあ?キレイにせんとなあ。」
「あ・・あ・・・」
「ミー、幸せを満喫せえや。」親友の言葉に
「うん。ありがと・・・エリ。」応える


「さて、お集まりの諸君!」アリティア産業CEOのマルス士
「この、素敵なカップルに、最大の祝辞と、拍手をお願いします!」
大勢の拍手

「うわあ、照れるな、コレは・・」ミコッテの青年は今更ながら、隣に立つ妻となった女性がとても綺麗だと。

エレゼンにしては小柄な彼女が上目遣いに・・
純白のドレスが髪の色に映える。

そして。

「では、早速ながらイベントをさせていただこう!」CEOの声

「では、どうぞ。」と、ヒゲの機工士がゴンドラへと案内し。

ゆっくりと回転しだすゴンドラ。

最上まで上がった途端、ゴンドラが急に止まり。
「きゃ!」「大丈夫。」
下を見れば、皆が手を振っている。
「ね?」小さいおとがいに、手を添え、口づけを。


「ね、お姉。これよくない?」「お前にしては上出来だな。」とかあったり。
「エリスー、こういうの、ちょっと憧れるよね・・」「そうねー。」
「ミー、頑張れよー。うちも、いいの探すか。」
「ミー、幸せそうだな。剣聖の次代をになってくれよ。」
「んー。」お腹をさすりながら。「いいんじゃね?」
「何はともあれ、めでたし、だな。」魔女の一言。

この後、さらなるサプライズ。

「きゃあ!」「普通のチョコボより、おとなしいじゃないか。」「もう!」「ま、皆に見守れて、二人乗り、ってのはそうそうできないな。」
「ちがうー!胸が・・」「あ?」「ドレス!」「ん?」「ずれてきたー!」「そいつばっかりは、今はナントモ・・」苦笑するリガルド


「はあ・・モフモフ屋、ですか・・なんで私が・・・」レイ・ローウェルは、臨時とはいえ、このお土産屋の店番をしていた・・・

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