えええ!?
なにこのサプライズ?
赤色の髪に朝日が少し差し込んで、そこだけがオレンジ色に映える。
「剣聖」の名を継いだエレゼンの女性は、あんまりといえば、あんまりな事に。
生涯、添い遂げる、と決めた男性と、婚儀のサインをし、共に暮らす日々を数日過ごした後。
いきなりウルダハへ呼び出され。
連れて行かれたのは、リゾート兼高級住宅街の近く。
確かに、この辺りで遊戯施設を造ってる、というのは聞いていたが・・・
「えーっ!」ミーランはもはや絶叫しかない・・・
目の前には、何やら大きいゴンドラ。キャリッジくらいはありそうだ。
そして、相棒にして、親友。エレディタ。「よ!仲良くやってるみたいね。」
「あ・・うん。」恥ずかしくて、どう返事をすれば・・
「コッチだよ。お姫様。」「エリ!」
連れて行かれたのは、ちょっとした小部屋だったのだけど・・衣装室・・そして。
「じゃーん!ミーのサイズに合わせたドレス用意しといたんだ!うち的には、この肩が丸出しのがええな。」
「うっわ・・それ、大胆・・っていうか、コレ・・着るの?」
「花嫁なんだからさあ?キレイにせんとなあ。」
「あ・・あ・・・」
「ミー、幸せを満喫せえや。」親友の言葉に
「うん。ありがと・・・エリ。」応える
「さて、お集まりの諸君!」アリティア産業CEOのマルス士
「この、素敵なカップルに、最大の祝辞と、拍手をお願いします!」
大勢の拍手
「うわあ、照れるな、コレは・・」ミコッテの青年は今更ながら、隣に立つ妻となった女性がとても綺麗だと。
エレゼンにしては小柄な彼女が上目遣いに・・
純白のドレスが髪の色に映える。
そして。
「では、早速ながらイベントをさせていただこう!」CEOの声
「では、どうぞ。」と、ヒゲの機工士がゴンドラへと案内し。
ゆっくりと回転しだすゴンドラ。
最上まで上がった途端、ゴンドラが急に止まり。
「きゃ!」「大丈夫。」
下を見れば、皆が手を振っている。
「ね?」小さいおとがいに、手を添え、口づけを。
「ね、お姉。これよくない?」「お前にしては上出来だな。」とかあったり。
「エリスー、こういうの、ちょっと憧れるよね・・」「そうねー。」
「ミー、頑張れよー。うちも、いいの探すか。」
「ミー、幸せそうだな。剣聖の次代をになってくれよ。」
「んー。」お腹をさすりながら。「いいんじゃね?」
「何はともあれ、めでたし、だな。」魔女の一言。
この後、さらなるサプライズ。
「きゃあ!」「普通のチョコボより、おとなしいじゃないか。」「もう!」「ま、皆に見守れて、二人乗り、ってのはそうそうできないな。」
「ちがうー!胸が・・」「あ?」「ドレス!」「ん?」「ずれてきたー!」「そいつばっかりは、今はナントモ・・」苦笑するリガルド
「はあ・・モフモフ屋、ですか・・なんで私が・・・」レイ・ローウェルは、臨時とはいえ、このお土産屋の店番をしていた・・・