778セブンス。出発点との邂逅・・・か?は続く・・

「くそ!」
珍しく毒を吐きながら。
大体。
「あんにゃろ!」
と。
たなびくグレイの髪は、尻尾のように揺れ。
魔女は驅ける。

黒衣森の中。
「おい!スゥ!いいか?絶対手を出すな!そう言っとけ!」
パールそしまい込み、歩を止め・・・・
「フネラーレ・・・」
黒髪の女性が樹に寄りかかるように倒れていた。
首筋に・・・脈はある、が。
体に負担がかからないように、かつ、魔物の餌食にされないようにカモフラージュを施しながら。
「手間のかかる子。」と。

急がなければ。
あのガンスリンガー(銃使い)が動いている・・・
ひょんなところから、とんでもない話に首を突っ込むのはいつものことだが。

あの銃声。
出てきてみれば・・、だね。なんて。
ホウソーン邸での一件からすれば、物騒この上ない・・しかも。か。
「蛮神問題に、銃使い、おまけに子守、ね・・・」
「そうとも言える。」
独り言に返ってくる答え。
「天使い。あたしに文句があるなら、直接言え。」
「言うべき時に。」
「じゃあ、黙ってろ!」
爪を振るう。

「おっと。怖い怖い。中るところだったよ。」
黒衣が。
「ヒマなの?」
「まあ・・そうだね。」
「じゃあ、お願い。」
「おや?珍しい。天魔の魔女が何を所望かね?」
「見てた、んでしょ?」
「そうだね。ヒマだったから。」
「魔魅夜、貴方はどう動くの?」
「さあ?今のおれは・・それほど力が無い、かな。とりあえず、無礼者をこらしめるために出てきたんだけどねえ。女の子相手におれが「チカラ」を使うのも・・だろう?」にやける。
「なら、話が早い。フネラーレを・・」
「彼女には結界を張っておいたよ。目が覚めるまで。」
「・・・ほんと、手が早いのね。」
「お騒がせの相手を見つけたんだけど。」おどけて。「おれの出番じゃなさそうだ。注意だけはしておこうかね。」影に溶け込んでいく。


「ふう。」
ミコッテの女性は、まだ銃身の温度が冷めやらないので、軽く息を吹きかけ。
いきなりの衝撃に小柄な体を吹き飛ばされる。
「駄目だよ。年頃の女の子がそんな事じゃあ。」
耳に直接響く声に。
「ナルホド。これが、黒衣森、ね。」
移動術式で港街に跳ぶ・・・。



泉のほとりにて・・
「改めまして?かしら?」
明け方近く。
銀髪、焦げ茶色の肌。
そして。
白く残る顔の傷。
「白面(ヴンデヴァイス)」パワ・ムジューク。
「さっきは・・そうだな。不覚をとった。」
エレゼンの青年は苦味のある表情を向け・・
「そうね。私も。殺しておくべきだった、かな。」
「ルシアヌとは・・」
「あら?ギルドマスターを呼び捨て?いい関係にでも?」
「違う!あの人に・・」
「おやおや。後ろの女の子が気の毒よ?」
二人のミコッテをこれみよがしに・・・
「問題ない!」青年は弓に矢を。

えー!この展開!?
少しついていけない展開?
エフェメラは横を見て・・弓術士のミコッテは、すでに弓を構え。
「どうすれば?」
「伏兵がいる!そっちから!」と、レイが。




・・・・・・冷静に。だが。
何かが・・いや。
おかしい・・・
フネラーレは・・。
「イージスの眼」に・・疑問を。初めて・・
「なンだ?なぜ?」
ターゲットされていないミコッテの盗賊の頭・・・

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