ん・・。
親友の頭が魔物にかじられるのが見える。
少年の自分には何もすることが出来無い。
妹に悲惨な光景を見させないように、一瞬抱きかかえ、その後必死に手を引いて走る。
ああ、これは夢だ。
判っている。
過去にあった忌まわしい事実。
今になってもまだおれを悩ませるのか。
次いで自分達に襲い掛かってきたクモみたいな魔物。
それを。
「うわあああ!」と言いながら、身代わりになった商店の店主。
とても仲がよく、悪ふざけの後には、必ずココでジュースを飲んだ。
悪夢は続く。
初めて好きになったが、声もかけれなかった少女が引き裂かれ。
あの悪夢のような記憶がそのまま再現される夢は何度目だろうか。
「もう・・。」
うっすらと目を明ける。
あんな悪夢を見続けるくらいなら、寝ないほうがマシだ。
「うなされてたよ?だいじょうぶ?」
ブルーグレイの髪の少女。今は妻となって横に寝ながら。
「ああ。大丈夫。マユが横に居てくれるから。」
おっとり、というか、大失敗連発の彼女だが、どこか心を和ませてくれる。
色々な記憶と共に、彼女の豊かな表情が思い浮かぶ。
「ほんと?」
唇を重ねてくる彼女に、そっと腕をまわす。
この娘と結ばれたのは、運命かもな。
大失敗その一。リトルアラミゴのキャンプに行く道程で超死にかけた。
などと考えながら、この突撃娘を抑えられるのは自分しかいない。と思う。
それ以外を思い出すと、枚挙に暇がない。
ダンジョンではNM退治とはいえ、一人であの数の魔物を相手にして、
獅子奮迅の活躍だったが、どう考えてもありえない。
助太刀した形だが。ここで惚れた、とは後から聞いた。
その後も、なんやかんやと危険な場所に一人で踏み込み、
危険な目に遭いつつ、たまたまその場に居たおれや、母君がサポートするという。
「マユほどユカイな危険な場所に突っ込む子、ほんと知らないよ。これからは無茶しないでね。」
「はぁい・・。」
少しすねた表情の妻にもう一度唇を合わせる。
「あ、そうだ。」
唇を離し。
「今度リムサと実家に行こう。シャン達も結婚したって、報告したい。」
「あ、そうか。結局あの店主来てないもんね、忙しかったのかな?」
「たぶん。」
「じゃあ、明日は二人も連れてリムサに行こうか。」
「いいプランね。」
「じゃあ、もういっかい、おやすみ。」
「うん。おやすみ。ちゃんと寝れるように抱きしめておいてあげる。」
「ありがとう。イタズラするかもだけど。」
「ぎゃあ、じゃあやめ!」
「うそうそ。ありがとう、マユ。君が伴侶で本当によかったよ。おやすみ。」
「ありがと。あたしも。おやすみ。」
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折角のイタズラフラグが一瞬で;;
Bob Dalus (Hyperion) 2012年11月14日 17:07
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>ぼびー、イタズラフラグ折ってスマヌw
って、そんなの書いたらエライ事になりますよw
Mayuri Rossana (Hyperion) 2012年11月15日 00:36
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じゃよ~wワシを筆頭に黙ってないんじゃよ~w
Syakunage Ise (Hyperion) 2012年11月15日 14:29
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>王様どうもw
どっちに対してだまってないのかな~?www
Mayuri Rossana (Hyperion) 2012年11月16日 03:37
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そりゃ~あれじゃよ~w黙ってない同盟全員でイチャイチャしている二人に
ロケット花火を打ち込むんじゃよ~w
Syakunage Ise (Hyperion) 2012年11月16日 18:14
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>王様www
テロですねw
Mayuri Rossana (Hyperion) 2012年11月17日 02:07