「ね、どうおもう?」
「ん?」
グリダニアの宿の一室。
さらさらと水が流れる泉の近くで、姿見とにらめっこをしている少女。
気にしているのは、明日の婚儀の式に着て行くドレスだ。
純白のドレスは20着ほどカフェで用意されていたが、
お洒落番長の赤毛の少女、イーリスから厳選され、3着ほどにしぼられていた。
胸元の開いたものから、短めのもの、フリルがたっぷりついたロングと。
「そうだなあ・・。おれだと・・。ロングが好きだが、少し長すぎないか?」
身長が低い少女だと、少し長すぎる気がする。
「そう?」
ブルーグレイの髪の少女、マユは夫の意見でロングはあきらめる。
「おれはもう仕上がってるからなあ。」と仕上がったスーツを眺めている。
金髪の少年。ウルラ。
うーー・・。少女が恨めしく見てくる。
「そんな目で見るなよ。どれも似合うと思うけどな。」と本音を言う。
実のところ、番長の見立てどおり、さすがだと思われる。
「ほんと?」
「ああ、なんなら、途中で着替えればいいじゃないか。3着を順に着替えれば。」
「あ!その手があるか!あ・・・でも・・。」
「でも?」
「順番どうしよう・・・。」
「あはは!」
「もう、笑わないでよ。」ふくれ面になる。
「最初はロングにすれば?最後に短めにすれば動きやすいからね。」
「なるほどー・・・。」
「みんなに挨拶してまわるのに、短いほうがやりやすいだろ?」
「そうね、最初はお披露目だけでいいもんね。」
もう夕暮れもすぎ、昼間に済ませた予行練習を思い出す。
今頃はスタッフ総出で会場を作っているだろう。
夕食はカウンターでとることにしてあるから、そろそろ階下に行かなければ。
「いよいよ明日だね。」
女主人のミューヌ。
「はい、お願いします。」「よろしくお願いします。」
二人で軽めの食事をとり、部屋に戻る。
「んじゃ、寝ようか。」「うん。今日はナシだからね!」「はは。了解。」
そして、明けて当日。
「準備はいいかい?」妻の少女を見る。
「うーん、もうちょっと紅が薄いほうがいいかな・・?」唇の方に気が行っているようだが。
そろそろ時間だと、先ほどエレゼンの少女、カナルが声をかけてきた。
「いいんじゃないか?」純白のドレス、薄いケープに、あらためて少女の容姿に綺麗だな、とおもう。
「そ、そうかな?」んー・・。化粧など、ほとんどしたことなかったが、イーリスから手ほどきを受けて、慣れないながらもやってみた。
イーリスにしてもらうのが一番なのだが、彼女は会場でてんてこ舞いのはずだ。
「よし。行こうか。」夫が手をとる。
「はい。」
階段を降りていく。しずしずと。
お馴染みの面々が、待ち構えて拍手を始める。
う、すこし恥ずかしい・・・。
両親はもとより、魔道士のララフェル、ウルラの妹、そのパーティメンバー。
関係してきた面々。
緊張してきた。
夫に手を引かれ、階段を降りながら・・・
「ぎゃああああああ!!!!!」
ロングドレスに足を取られ、階段から転げ落ち。
「おっと。」
下にいた夫が受け止め、抱きしめる。
おおおおおおおおおお!!!!!!!
「マユ、いくらなんでも ぎゃああ!は無いだろう?」と笑う。
周りからは拍手喝采、歓声が響く。
「もう・・・・。死ぬかとおもった・・・。」涙眼だ。
じゃあ、と、
抱き上げたまま会場に行き、「皆様、お集まりいただきありがとうございます。」
とスピーチを始めた。
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日記400回目おめでとうございますw
この数もすごいですが、これだけ読んできた自分も褒めたいw
まだまだ読んでいきますので、末永くお幸せにw
もとい、末永くまゆり様のペースで連載お願いいたしますw
Jonathan Jones (Masamune) 2012年10月24日 01:28
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400回おめでと~じゃよ~w
結婚式ラッシュおめでと~じゃよ~w
Syakunage Ise (Hyperion) 2012年10月24日 02:36
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>ジョジョさん、ありがとう!!
よくぞお付き合いくださいましたw
コンゴトモヨロシク
がんばりまつv
Mayuri Rossana (Hyperion) 2012年10月24日 04:20
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>王様、ありがとーv
結婚ラッシュ、だねーwそういえばw
こうなると、ふわふわ金髪のお嬢も焦り出すかw
Mayuri Rossana (Hyperion) 2012年10月24日 04:26