がやがやと。
やがて人が増えてくるカフェ。
遅めの夕食なのか、早めの夜食なのか。
遅めの登場のイーリスは、赤毛を揺らしながらてんてこ舞いになっている。
グリダニアのカフェ・カーライン。
女主人のミューヌも、あれこれとドリンクオーダーをこなしつつ、指示も飛ばしている。
相棒の少女、オーアも耳をピコピコと動かして、あちこちのオーダーを聞くのに必死だ。
ポイっと伝票が飛んでくる。パシっと受け止め、カウンターに回す。
ついでに料理のお皿を3枚持って、各テーブルに行く。
馴染みの顔の冒険者グループを見つけて、声をかけて回る。
こう見えても、実は一番人気なのだ。
「カナルが夜番なら、絶対カナルがトップだとおもう・・・・。」とはオーア。
その一つのテーブル。
「マリー、盾役は初めてと言いながら、あのタイミングの挑発は上手だったよ。」リーダーのベル。
「だよねだよねー。あたしもう少しで死ぬかと思ったにゃー。」白魔道士ルー。
「がはははは!」と豪快に笑うルガディン、グリュック。
「いや・・その・・・。」とふわふわの金髪の少女マリー。
あ。
お兄・・・!
「え!!!!!!」
マユちゃんも!
「お兄ちゃん!!!!!!」
やっぱり!
一緒だったか。よかったよかった。え?でも・・・。
二人は仲良く手をつないでるわけではない。
んー?
「よお、マリー。ん?そちらの方々はPT仲間かい?」
テーブルを見渡す。
「あ、お兄さんですか?マリーさんを預かっています、リーダーのシュナーベルと言います。よろしく。」
「ああ、よろしく。」
黒髪を少し染めたヒューランの男性は、自分より少し年上だろうが、丁寧な挨拶をしてくる。
「おれは、ウルラ。まあそのふつつかな妹ですが、面倒みてやってください。そして、こちらはマユ。」
「あ、その。よろしく・・。」
「あ!この人がお兄さんの彼女!!!」とルーがはしゃぐ。
「ちょ、やめて!」マリーが止めてくるが、ルーは止まらない。
「おいくつなんですか?その、どこまでいったんですか?結婚はいつですかにゃ?」
「あ、いや・・。その・・。」
何を答えていいのか分からないマユ。
「もう!」とマリー。
残る男性陣は、クスクスと笑うばかり。
「じゃあ、マリー、またな。」とウルラは手を振ってカウンターに行く。
「またね。」マユもそれに続く。
「ちょっと!ルー!!」
「ごめんにゃあ!」
あははは
「ルーの、マリーのお兄さん攻略は確実に失敗だな。」
「ははは!あの娘相手はしんどかろう!」
「もう・・。」
「ダメにゃ・・完全敗北確定にゃ・・。」
「でもまあ、かわいい娘さんじゃないか。もしかすると、お姉さんになるか。」
「げ・・。そういえば。」
「いいじゃねえか。」
「だにゃ。」
「2,3年下なのに、お姉さん、か。ちょっと複雑。」
「双子、って言ってたか、確かにそりゃな。」
「いいじゃねえか。めでたい事はみんなで祝おうぜ!」
「ちょっと悔しいけど、お祝いするにゃー。」
「まってまって、まだ結婚って話は聞いてないから!」
「まあ、その時になればお祝いすればいいだろう。」
「おう!」「だにゃ!」「うん。」
ふふふ・・・聞いたわよ・・・
イーリスはあれこれと仕事をしながら、しっかり聞いていた。
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ご祝儀と正装を準備しようと思ったんじゃが
すんなり結婚とはいかなそうな雲行きじゃな~w
Syakunage Ise (Hyperion) 2012年10月04日 12:45
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>王様ことしゃくなげさん、いらっしゃいw
どうでしょうね?w
あとツケの支払いとかw
Mayuri Rossana (Hyperion) 2012年10月05日 04:40
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ツケ・・・。ツケは今度・・・必ず・・・。
たぶん・・・じゃよ~w
Syakunage Ise (Hyperion) 2012年10月05日 13:07
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>しゃくなげさん、どうもw
是非、完済してくださいw
Mayuri Rossana (Hyperion) 2012年10月05日 13:21