347書き物。少女達の時間の過ごし方。2

「で、一体全体、何があったんだ?」

もっともな質問をしたのは、PTというか、LSのリーダー。

静謐な森の街のカフェ、カーライン。

鬼哭隊詰め所から、仲間の待つカフェに行く道中で、必死に走り去るララフェルを横目にやってきたのだが。

現場としては・・・。

カフェの玄関前に、倒れこんだルガディン、グリュック。
他の二人の少女、ミコッテのルー、ついさっき加入したばかりのマリー。

???マークが満載で。

「とりあえず、中にはいろうか?」

と、ごもっともな意見を。



「いらっしゃいませ!」にっこり笑顔のミコッテ、オーア。
後から聞いたのだが、オーアはニックネームで本名は、ミュ・アハートと言うらしい。
なぜオーアリール(ネコミミ頭)なのかは、本人にも分かっていないらしい・・。

とりあえず、手近なテーブルに4人で座る。

先の質問に戻る。
「で?」
私的には答えたくなかったのだが・・。
リーダー、ベル、ことシュナーベルが適当にオーダーした後に聞いてくる。

「はいはーい。グリュックが吹っ飛んだにゃー。」
白魔道士、ルー、ことル・シュペヒト。

「ああ、まあそうなんだが。」と赤毛のルガディン、グリュック。

「魔法の余波で吹っ飛んだ、のよね。」と私が言うと。
「ああ、そうだ。紫色の光り、雷撃だな。それも最上級のやつが。」
「お前、よく生きてたな。」リーダーはくっくと笑う。
「ああ、オレじゃなく、ララフェルに放ったみたいだからな。」
ギク。
「おまたせしましたー!こちらは当店からのサービスです!」
とワインを皆に配る給仕の少女。

「え?オーア?」と、ベル。
「先ほどの事故のお詫びでーす。」
尻尾をびくびくさせながら、表情はにっこり。

「尻尾がビクついてるにゃ・・・。」とコッソリ言ってくるルーだが、まる聞こえ・・。

「あははは、それではもう少しお待ちくださいにゃ!」
引きつり笑顔のまま、カウンターに戻っていく。

「あの子がミコッテ訛りを出すときは、大抵動揺してる時なのにゃ。」
「なるほど。」私は頷く。確かにそういう時があったかな?
他の三人は、周知の事実としてうんうん、と頷くだけ。

「では、マリーのLS加入に!」
「かんぱーい!」

「で?」
料理が来るまでワインを飲みながら、話の続きを促すリーダー。
「ああ、オレの吹っ飛んだ先に居たみたいで?まあ倒れたオレの下敷きになってたんだ。
たしか、食い逃げ常習犯とかいわれてたな。」
ギクギク。
「あ、そうにゃ!」
ルー、やめて・・・。情けない顔で懇願するような目で見る。
「マリーのお師匠さんだってにゃ。」

ぶふっ!ワインが少し飛び散る。

「な、な、な!」声が出ない。

「もーう、きたないにゃあ。」



あはははは!
隣のテーブルからも笑い声がする。
見やると。

長いさらさらとした黒髪の少女が、同じくワイン片手に笑っていた。

うう、超恥ずかしい・・・・。っとぇ?あの人は・・・。
「ヤ、久しぶり。」
と声をかけてくる。

「なんだい?知り合いなのかな?」
ベルの質問に。
「ええ、それほどよくは知らないんだけど・・・。」
「へぇ。リーダー、誘っちまえよ。」
「グリュック。お前、俺が見境いないとおもっていないか?」
「無いとおもうにゃー。」
「おいおい!」
一同で笑う。

「お待たせしました!」
料理がいくつか運ばれ。
「あのヒトには関わらない方がいいですよ。」と、そっと小声で

「おーぅ、怖いね・・。」
「ていうか、マリーちゃん知り合いおおいにゃ。」
「ああ、まあ、そのね、うん。」
「まあ、それよりも食おうぜ。」といいながら真っ先に食べ始めるグリュック。
「相変わらずだな。」
「はは!」二人の少女が笑う。

夜が始まっていく。


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オチがリクエストが重なってすごいことになってたんじゃよ~w
G並み・・・。一瞬どっかの二足歩行兵器が頭に浮かんだんじゃが
きっと6本足の黒い方じゃろな~w
Syakunage Ise (Hyperion) 2012年10月01日 14:33

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>王様いらっしゃいませwwww
リクエストには、できるだけお応えしますw
6本足の歩行兵器ですよ?
ヤツはマジすげえw
兄のエアガンで、全弾12発中、5,6発はあてたのに、逃げられました・・。
Mayuri Rossana (Hyperion) 2012年10月01日 14:50

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