岩山と草原があふれる地。
クルザス。
イシュガルドの城があったり、ゼーメル要塞などの主要な建造物があるが・・。
「で?どこまで行くんだよ?」
金髪の少年は目の前を行く、黒髪の少女に問いかける。
「うるさい。その辺のザコだけやっておけよ。」
「見た目の割には、可愛くないな。」
「今すぐ死にたイなら、ご希望に添えてやる。」
「10秒もらえるなら、土下座して謝るよ。」
「ち・・。ジョークのセンスに免じて・・。おい。」
「ん?」
「黙ッてろ。」
草陰。
岩の裏。
その合間から。
「・・。」「・・・・。」「・・。」
(アイツ、か。)
白銀色の鎧に身を包んだ人物。
ネール。
(確かに見た目はヤバイな。)
(あのさ。おれがなんでこんなヤバイのに突っ込まされてるんだ?)
(帝国の話が欲しイだろ?)
(ムチャすぎだろ。)
(つまらん男だナ。)
(焚きつけるのは上手いな。しょうがない。)
(上手くいけば、抱かれてやッてもいいぞ?)
(生憎、先約がいるのでね。)
(空手形ぐらいじャダメか。じゃあ行くぜ。)
茂みから貫身の剣と共に。短剣を放つ。
帝国の諜報員らしき男2人に突き刺さる。
こっちに密偵の視線が来る。
走り出した少年は、まずその一人に切りかかり、斬り倒す。
「こ。こいつ!」と相手が言う間に。
矢が顔面に3本。
額を中心に、両目。
綺麗な三角形を矢が描いて、男が倒れる。
「やァ。あンたがネールだね。」黒髪の少女。
「・・・。お前ごときに名乗る必要も無い。」全身を甲冑に身を包んだ男は。
「あア、そうかい。」黒髪の少女は金色の眼で睨みつける。
「ねぇ。マリー。」
「・・。」
パールでの会話。
寝台に寝転がったブルーグレイの髪の少女。
「マリーってば。」
「マユちゃん・・。ごめん。」
「その・・。」
「お兄ちゃんのこと、でしょ?」
「・・・うん。」
同じ宿、「宿まり木」
すでに深夜。
「お兄ちゃんは・・私でも知らない事が多いの。」
「え?」
「例えば剣術。私の剣術の師匠はお兄ちゃん。」
「そうなの?」
「それ以外でも、いろいろと修練してるみたい。」
「・・・。」
「マユちゃん?」
笑顔で。
「惚れた者の弱み、ね。」
「はう。」
パール越しの返事は、なんともはにかんでいるのか。
「もう少し、待ってみる・・。」
「うん。応援するよ。」
「ありがと。」
「それじゃ・・。おやすみ。」
「うん。おやすみ。ありがと。」
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前半と後半どちらも違う意味で熱いんじゃよ~w
Syakunage Ise (Hyperion) 2012年09月01日 10:35
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>しゃくなげさん。まいどw
そうねーw熱いですwww
今回の書き物は1話で2度オイシイw
Mayuri Rossana (Hyperion) 2012年09月02日 04:01