288書き物。少女の独り言。

グリダニアのカフェ。

カーライン。

その店に勤める少女。カナル、ことカナーリエンフォーゲル。

淡いストレートの金髪と、それに見合うような白い肌。
女主人のミューヌとは、ある意味反対の色合いだが、彼女はミューヌみたいな感じに憧れている。

「じゃ、カナル、後はよろしくね!」
とミコッテの少女、オーアとハイタッチで交代するのはいつもの事だが・・・。
「むふふー。」と。
「え?なにかあったの?」
「むふふー。なの。」
そういえば。
テーブルで一人突っ伏してる少女は・・・・・。
「んじゃ、お疲れ様。」ミコッテの少女は帰っていく。

「あの?」
突っ伏した少女に声をかけてみる。
女主人ミューヌはまだ来ていないし、朝方(グリダニアの朝は遅い)なので、お客もほとんど居ない。

「ヴーーーー。」
年頃の少女らしくもない返事でもって、「コレは面倒だ。」と認識。
「風邪ひきますよ?」と無難に。
「フラれた・・・・。」
ブルーグレイの髪を短めに切りそろえた少女は、ぐったりしている。
「あ、あの?」
「かもしれない・・・。」





んー。
正直、自分としては恋愛には疎いのかもしれない。
同僚のオーアや、イーリスは積極的だけれど。

んー。

目の前の少女は、件の金髪にフラれたのだろうか?
お気の毒。
もう明け方だが、・・「宿の手配、しましょうか?」
「・・・うん。」

部屋まで送り届けて。

んー。
私はどうなんだろう?こう、キリッとした男性に出会えるのだろうか?
父親は神勇隊にいるので、紹介とかそのうちきそうだけど・・。
どちらかと言えば、オーア達みたいな恋愛はしてみたいなあ・・。

「あ、カナーリ。おはよう。」女主人ミューヌ。
「おはようございます。」

そーいえば、ミューヌさんも・・。ラブラブだったんだよね・・。



ううん。私も頑張らなければ。


今日もひたむきに仕事に励む。





実はファンはかなり多いのだが、気がつかない、というのも損な話ではある。

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