215書き物。少女の一日のさらに続きの続きに続いてみる。

白い服の袖から、同じくらい白い手が。
両手の指を使って、空を四角く切り取るように。
その指の中の情景を満足そうに。
高い木々に阻まれながらも、空は綺麗だ。
もうすぐ夕焼けになるだろう空は、さらに色合いを増し、そのコントラストを短い時間で塗り替えていく。
「やっぱ、ココ好き。」
白いハーフローブに身を包んだ少女はしばらく空を見上げ、両手を空の景色を切り取る事に没頭していた。

グリダニアの夕暮れは早い、といわれるが、
高い木立に囲まれているせいでもちろん陽が落ちる時間が違うわけではない。
とはいえ・・。日暮れ時と言われれば・・。

「なあ、にいちゃん。」「なんだ?弟よ。」

薄くゆらいでいく日暮れの空を自由に切り取っていく少女は、先の会話に気がついていない。
ブルーグレイの髪を風に任せ、あっちこっちの空を指で切り取っていく。
そこに、少し違和感が。
ふっと気がつくと、誰かが自身のスカートに当たる部分をつまみあげながらついてきている。
「この!」と不意打ちの裏拳を放つが、誰もいない。「へ?」あらためて見ると。
「ねえちゃん、もっとかわいい色のパンツはけよ。」「弟よ、それは大人の色だ。」
「は?」
裏拳を軽く素通りさせたララフェルの兄弟?は短い丈のローブを全開にする勢いで巻き上げて走り去っていった。
「うああああ!」
陽が陰ってきたとはいえ、丸見えだっただろう・・・。
少し泣きたくなってきたが、このファッションには自信があるし・・。

「あまり大声だと、当然目立つよ。」とパールからエレゼンの男性が。
「アルフレートさん?」
「十分に魅力的じゃないかな?」
「見テマシタ?」と辺りを見まわす。
「あの大声じゃ、見つけるどころじゃないね。」近くの道から顔を出すエレゼンの男性。「うー。」と少女。
「でも、自然と似るものだね。」声は苦笑に感じた。
「え?」「いや、気にしないでくれ。」「そんな!」  「まあ、そういうことだよ。」

「これからは?」と少女。辺りは徐々に影が落ちてきて、
そして、その影を逃がすように、灯篭の灯りがついて廻る。
「そうだね、まずはマユちゃんを夕食に誘ってみようか。」「え!?」
「えーと、その、あのその。奥さんがいらっしゃるんでは。。?」
「その家内が是非とも、と言ってるんだ。パイが好きなんだろう?家内の得意料理に点数をつけてやってくれ。」
「えー!さらにムリですよ!ソレって!」
「まあまあ。今日は休日だしね。そうしないと俺も夕食にありつけないんだ。」なかば強引に少女を自宅に・・。


玄関をくぐる。


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不倫ダメ 絶対(違うw)
Miyavi Ozzy (Hyperion) 2012年05月26日 21:02

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>みやびたんwいらっさいw
不倫ちゃうしwww
なんかACみたいな言い回しwww
Mayuri Rossana (Hyperion) 2012年05月27日 01:34

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