213書き物。少女の一日のさらに続き。

「まったく、しつこいったらありゃしない。」

カーラインカフェで冒険者の男に絡まれ、頭を散々踏みつけたおしてようやっと気が晴れた少女がぼやく。

緑の空気が爽やかな街、グリダニア。

「えぐい・・・・。」と給仕の少女が言っていたが、当然の報いである。

どうしよっかな?
今日は一日ヒマで。
とりあえず食事も終えて(デザートともいうが。)この後の行動計画を練り練りする。
やっぱり買い物かなあ?
お洒落な服を買ってくればどうか?とエレゼンの男性からのアドバイスに従うとしようかしら?
自身を見下ろす。白いシャツに紺色のスカート、丈はヒザまである。
「ちょっと野暮ったいかなあ?」実家に居たときに好んで着ていた服だが、街まで来ると、ちょっと地味だ。
「そーだ、この先にリテイナー通りがあったわね・・。行ってみよう。」

冒険者の代わりに、アイテムその他を委託販売してくれる業者。リテイナー。
大体、街にはその一角があって、好きに買い物が出来る。

「いいのあるかなあ・・。」
ブルーグレイの髪を風にさらしながら散歩がてらに歩いていく。

「あ、そこのお嬢さん!」とエレゼンの男性。
「はい?」
「僕とお茶しませんか?」
「イヤ。」
「では、スイーツなんかを食べません?」
「さっき食べたところ。」
「では・・」「ウザい!」手が出ている。吹っ飛ばされる男。
「鬼、鬼哭隊に通報してやる!」「どうぞ。スウェシーナ副隊長によろしく。」
「へ?」
パールを取り出すと「あ、スウェシーナさん?マユです。」
「はい、じつは。はい。」
わざと聞こえるように伝心する。
「忙しいところすみませんでした。」と伝心を終える。
「鬼哭隊に出頭するように、だって。よかったね、お話きいてもらえるわよ?」
「はぁ?」
「じゃあね。」

エレゼンの男性は呆気にとられたまま立ち尽くす。


さて、そろそろリテイナーの通りだ。

通りの入り口でリストを見つめる。大まかな内容だが商品があまりにも多岐にわたる為、
あるていど見繕わないとそれこそ一日では買い物が終わらない。

「うーん、どうかなあ?」
小さいイラストがついているので、おおよそのデザインがわかる。
そして、値段もついているので誰から買うのかもある程度選べるし、
その商品を選んでマーカーと呼ばれる羽を手にすれば、売っているリテイナーがわかる仕組みだ。

うーん、これいいなあ・・。げ。値段すご・・・。こっちは・・・。ちょっと色がなあ。んー、コレいい・・。けど・・・。
ちょっと過激かしら?あ、前のドレス・・。このシャツなんていいけど・・・。胸元開きすぎじゃないかなあ。よし、これにしよう!

白いローブ、とはいっても丈は短めだ。
「うん、これはかわいい。」値段もお手ごろだった。
ただ、ワンピースみたいな服なので、脚をどうするか?・・。
ま、いっか。あとはブーツかな?

満足な買い物を終えると、陽はかなり傾いていた。


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もうちょっとデレが欲しいなあw
Sanshi Katsula (Hyperion) 2012年05月26日 14:20

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>サンキさん、いらっしゃい♪
ツンツンです。たまにデレw
Mayuri Rossana (Hyperion) 2012年05月27日 07:12

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