200書き物。しばらくして・・・。幕間の続き。2

赤毛、ソバカスのヒューランの少女、イーリスの朝は遅い。

まあ、単純に仕事場の時間が深夜だから、ということもある。

ということで、夕方に入るハズだったのだが、若干遅れたとしても相方が文句を言うコトもあるまい。
カフェの主人はそれほど気にしない、というか、これも自身の人徳だろう。

で。カフェに。

「遅すぎるにゃああああ!!!」
相方が死にそうな表情で怒鳴ってくる。まあ、いつものことだけど。

黒髪クセっ毛のミコッテの少女は両手に大丈夫か?といわんばかりの皿などを持っている。
「あ、ごめーん。」普段は出さないミコッテ特有の訛りまで出たということは、相当忙しいのだろう。
とりあえず謝っておいた。主人、ミューヌさんもかなり忙しそうだ。
「やっばいかなー。」
明け方に家に戻り、そのまま寝て。
昼過ぎに起きだして、湯浴みをして。
髪を乾かして、どういったスタイルにしようかと思案しながら、服も選んでいたらこの時間に。
「普通だとおもう・・・。」
オーアには聞こえないようにつぶやいたつもりが、彼女の耳がピコピコと動いたのが見えた。

「イーリス?」と物騒な表情で睨んでくる。

「あ、はいはい。どこのテーブルかしら?」
「1番と4番。新規の2番のオーダー聞いて!」
意外と仕事はよく出来るオーアであった。


この後、説教とグチとなんだか覚えていない話と。

「え?マジ?」と、とある3人の意外な展開を聞かされると、気分は上々になってきた。
「おもしろそーう!」
「そこは普通に反省しとこう?」とミコッテの少女。
「話題を振って来るオーアが悪ーい。」
「まあねー。」
片付け物をしながら。
「カナル、居たらもっと叱られてたかなあ?」
「そーねー。カナル、時間にうるさいからね。」

「君たち?」と女主人。
「すみませーん。」「はあい、ミューヌさん。」


やはり平和である。

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