「隊長!僕は・・・。」
グリダニア。この緑の街で治安と自衛を司る鬼哭隊本部にて。
「ふむ。」と頷く隊長。
「双蛇党に参加します。」
茶色の髪、細面の少年は毅然と告げる。
外で待っていた少女に、「待たせたね、言ってきたよ。」と。
夕暮れ時、日も陰りだした頃。
「ほーんと、待ってましたよ。」とブルーグレイの髪の少女。
なんせ、午後のお茶が済んでから今まで。どれだけ待たせただろう?
周りには小枝で描いたラクガキや、小石のオブジェ?、果てはボロクズ同然になった自分の荷袋など・・。
「え?」
「なによ?」
「もしかして、それ、僕のカバン?」
「さあ?落し物じゃないかしら?」
「ちょっとまったああああ!」
「待たせるほうが悪い。」この一言でケリがついてしまった。
幸い中身の方はダメージが無い・・。彼女なりの気遣いだろうか?
「お腹すいてない?」と軽く聞いてみる。
そろそろ夕暮れ、食事時ではある。
「ネルケのオゴリなら。」
素で返す少女。
(相当、怒ってるなぁ・・。やっぱり・・。)
「じゃあ、近くの露店で美味しいサンドが食べれるんだ。行こうか。」
「む!行く!」
少女は難しい表情から、一気に華やかになる。
「・・・・・でね、現状としては、帝国に対抗するには・・。」
「どーでもいいんだけどなあ・・・。」と少女はうっかりともらし。
「ちょっと!マユちゃん?それはダメだとおもうよ!」
さすがにツッコミをいれてしまう。
「えー。ネルケ、真面目すぎ。」少女は最初の一口を頬張ってもぐもぐしながらつぶやく。
「そんなことないって、マユちゃんが投げすぎなんだって。」と、とりあえずジュースでノドを潤す。
「マユちゃん、じゃあなんだってカンパニーに?」
これは実際聞いておきたかった質問。
「んー。なんとなく。」少女の表情は読めない。
そこに。
「おー!ネルケ君。なにしてるにゃ?」(げ?先輩?)
「あ!先輩!」(やばっ)
「だれ?」と少女が聞いてくる。(絡むのはヤメテ・・。)
「誰かと問われればにゃ、あたいはシャン・ズィッティヒ。この子の先輩にゃあ。」
と。明るいオレンジ色の髪を短めに刈って、左右には髪飾りの分だけ伸ばしてある、少し変わった髪型。
目元には青い刺青がしてあって見れば忘れないインパクトがある。
そして。
「あ、そうですか。あたしはマユです。マユ・ガ・・・マユ・ヴィルトカッツェ。」
(あれ、そんな名前・・。というか、いい損ねたのは?)
「マユちゃんの家名、初めて聞いたかも。」(というか、新鮮・・・。)
「グリダニアの家名なのにゃ?」と先輩。
「あ、母方の家名なの。」
「で、先輩。どうしたんです?」正直、このタイミングで出会うのは・・。
「君たちがいつ行くか気になって見に来たのにゃ。」ニコニコ顔の先輩。
「え?知ってるんです?ネルケの先輩ってコトは鬼哭隊の方ですよね?」と少女。
「そうだったにゃ。でも今は双蛇党の同志にゃ。」と満面の笑みのミコッテ。
「え?」隣りの少女も「?」マークな顔。
「聞いてなかったにゃ?増員するってあたいなのにゃ。」
少女の顔を見る。こっちを見ている。キョトンとした表情。案外・・・・
「私もその一人です。」いきなり横から声がかかる。
「トリコロール、といいます。」青いローブ、帽子のミコッテ。
表情は読めないが・・。
「どうも。」と少女が一礼をし、自身も。
「あ、どうもネルケと申します。」と一礼。
少女の態度、というか雰囲気がいきなり変わったような気が・・。
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いや~久しぶりに他人の日記みたw。
で、何?ハーレムな展開?
Bob Dalus (Hyperion) 2012年04月14日 02:56
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>ぼびー、いらっさいw
久しぶりでこのコメ、さすがぼびーw
ちなみに、ハーレムにはならんよーなw男子一人だけどw
Mayuri Rossana (Hyperion) 2012年04月14日 12:25