110書き物。グリダニアでの・・・・・・・・・・・・・7。

「さてと。」

ムントゥイ醸造庫まではそこそこな距離があるが、歩いていけないこともない。
とはいえ、それなりの距離もあるゆえ行きがけは朝から赴いて一晩たってからの突入にしようか、
というプランだ。疲れた身体で行っては万が一もある。

「で。なんでムントゥイなわけ?」と少女の問いに
「うむ、そこに居るアンデッドが持ってる飾り物をまといたい。ひとつでも持ってると十分コワそうだが、4つほど身につけて驚かしてやろうかと。」
「それは、効果がありそうですね!」
「で、シルベルトさん?」と怪訝な表情の少女。
「ん?」
「あなたはその間どうされてるんで?」ともっともな意見。
「マユちゃん、それは・・。」
「いや、もっともだ。俺は御守りをとりに行って来る。そしてこの御守りで「鬼」から守られる、って芝居って寸法だ。」
「なるほど。」
「コレで懲りてくれるといいんだが。」とシルベルト。
「そういうことなら。んじゃ行こうかネルキ。」
「だーかーらー、ネルケだよっ」
「兄ちゃん、これは尻に敷かれるのが確定だな。」にやりと。

「ありえません!」と少女。
「なんでそうなるんですかっ!」と、ほぼ同時に抗議。

がはははは!と大笑いをするシルベルトに軽く挨拶をすると旅路につく準備。

「とりあえず、キャンプに行こう。」
「なんていうトコ?」
「エメラルド・モスてところ。」
「今からだと夜までに行けるかしら?」
「十分だよ。夜食を買ってから行こう。」
「ほむ。」

いくつかの食事をカフェで買うと、準備を進める。
今は昼前だが、現地につくと夕暮れを越しそうだ。やはりキャンプで野宿がよさそう。

ということで、昼食を取ってから行こうと。
「マユちゃん、よく食べるね。」
「あなた、絶対モテないわ。」
「む、それは聞き捨てならないな。こう見えても・・」
「自分で言い出すようだと知れてるわね。」
「ぐ・・・・。」

しばらく無言の食事の後、キャンプに向かって出発する。
シルベルトは先に御守りを取りにいったようだ。



キャンプ・エメラルドモスに到着。
夕暮れを少しまわったところか。明日も早いので食事の後にすぐ寝る。
「ちょっと、こっちにこないでよ?」
「頼まれても行くものか。」

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