「いやあ。情けない。」
ハイランダーの男性(女性は見たことない。)は、ガハハと照れながら?
さきに起こったことを語りだす。
カーラインカフェ。
グリダニアにある最大のカフェで、冒険者ギルドも経営している。
露店のカフェもあるが、そこはギルドがあるゆえ客は後を絶たない。
で。
そのカフェの一角にその男性はいた。
ハイランダーだろうか?筋骨隆々の体からは、少年のイタズラに倒れるともおもえなかったが・・・。
「ああ。俺の名前はシルビルト。」
「あたしはマユ。」とブルーグレイの髪を肩で切りそろえた少女と
「僕は鬼哭隊のネルケです。」
少女と青年は事情を聴くのだったが・・・・・。
「いや、正直ビックリしたんだよ。まさか子供の持ち物にあんなのがあるなんてね。」
「ええと。なにがあったんですか?」とマユ。
「あるものを取ってきてくれないと、お母さんが倒れてしまう!なんて言われてね。
コウモリを数匹持っていったんだ。すると。」
「お返しに魚の目玉をくれた、と。」とネルケ。
ハイランダーの男性はそれこそ目をむく。
「ああ、よく知ってるな?」
「ええ、あたし達がその目玉を集めたから。」
「なんだって!?」と驚くハイランダー。
「むう。君達にあたっても仕方なかろう。それで君達はなにかイタズラをされたんじゃないか?」と聞いてくる。
「ああ、それは問題ない。」とネルケ。
「ああ、それはこのヒトがひっくり返っただけで。」とマユ。
苦い顔のネルケ。
「ふむ、やはりイタズラか。何を?」
「コウモリが。しかしながら、ひっくり返ったのはありえません。」
「うそこけ。」
しばしの無言の後。
「いや、実は。」
とシルベルト氏。
「こんなイタズラばっかりを子供にさせておくのはよくないかと思ってね。」
「確かに。」とはネルケ。
(あー、仕返しかー。大人気ないけど、まあ、確かにね。)とはあたし。
「それで、俺は一案あるんだが・・。」
彼から聞いたプランはこうだ。
自身が「鬼」に見えるようにするために一芝居打ってくれと。
それがイタズラの歯止めになるように、できるだけコワいようにしたいから、と。
それでもって、なぜだかムントゥイ遺跡まで・・。
「マユちゃん、がんばろう!」
「うん。そーねー。」
なんであたし、ココにいるんだろ?