66書き物。ウルスリ編。5か。

来たきた。

幼馴染の恋愛トークが、面白すぎて。

コレは一人で独占するには惜しい、というか、さらに引っ掻き回す人材が必要だと。

最適の人材を。

(ねー、レティ!!!!)とパールを使って呼び出す。不機嫌そうな声はいつものことだ。
なにやら物騒なコトを言い出してくるが、コトが「乙女の悩み」と聞いた瞬間、すっ飛んでくる気まんまんらしい。
そして、会話が終わるや否や、スグに来た。実際、テレポで来るとしても、こんなには早いわけが無い。
おそらく、弓術の高速足捌きと。レアな品、エルメスの靴ぐらいは用意してるのだろう。
やりすぎじゃね?どんだけ?


エレゼンの従姉妹二人は、そろって沈痛な表情になっていたのを。

「諦観」という字に切り替えたようだった。

「おーい、スゥ?なんかおもしろそうじゃないの?」と笑顔満面の幼馴染。
「彼女たちにすれば、悲痛なもんだいだけどねえ。」
「お、そこをあたしが笑顔にするわけだネ?」
「「大きなお世話です、レティさん。」」ハモる。

「まあまあ。」とレティ。
「とりあえず、ラム。」
「レティさん、ウチはカフェですが?」「ああ、そうだったわね。じゃワイン。」
「どっちにしてもお酒なんですね・・・。」「ラムなら、わたしのお店から数本くすねてきますけど。」とウルスリ。
いや、それはちょっと。と突っ込もうかと思ったが。「ソレ、ナイス!ダンナもいそうだし、今から行くか!」
げ。「レティ、まてまて。ちょっと待て。今から目の前で血の惨劇なんぞは見たくない。さらに言えばなんの解決にもなってないから。」

「えー、あのバカどうしてくれるのよー?」とコッチを見る。すでに酒がはいってる?

「ねえ、二人とも。こー言うのはなんだけど。やっぱマズかった?」
とりあえず、自分の失態?を確認してみる。
「スゥさんの、そのナンというか、空気を読み違えるスキルはハンパないんじゃないでしょうか?」とカウンターのミューヌ。
「ダメでしょ?」と短くウルスリ。

んー、さすがに。と。
後悔し始めたところに、レティがなにやら言い出した。
「ねー、ウルスリはいいじゃん。バデロンで。もう引っ付いちゃえよ。一回は寝てるんでしょ?」と爆弾発言。「ダンナから聞いてる、っての。」
少し浅黒いエレゼンの女性は、顔を真っ赤にしながら煙をふいている。
「え、いや、あれは、その、強引に、じゃなく、その・・むしろ自分が・・だから、それはえっと・・。」完全にアガリである。テンパイの後、完成。

顔が一瞬、硬直。(え?そうなの?)
「まじで?」と。「あらあんた、知らなかったの?」「そうなの!?ウルスリ!!」
と三者三様の返しに。「・・・・・・・・・・ぼふん。」と意味不明の反応なウルスリ。

(後から聞いた話じゃ、自身を買い取ったバデロンは全く手を出すこともなく、添い寝だけだったらしい。
船の寝床は船長以外は狭いものだ。どこかに寝かせておくと、誰が手を出すか分からないゆえ、「そばに居ろ」ということだったらしい。
もっとも、酒場に行ってからも一緒に寝てたそうだから、関係が有ったかもしれないが。)

「で」と。ウルスリが石化してしまったので、次の標的に。
「そーいえば。ミュー、例の彼とは?」とわたし。
「ぇ!」「まてまて。スゥ。なんだそれ?」とレティ。
「いやね、リムサ出身で、なんかウルダハで一旗あげるってエレゼンのにーちゃんがさ。やっとこさココまで来たらしくって。で。」
「ほうほう!」「ちょっ!それは言わないって約束が!!」「レティって身内じゃない?」
「えーひどー。ファイアとなえちゃうゾ♪」「レティ、ソレやったら槍で串刺しだゾ?」

物騒なやりとりの後。

「もういいじゃないwここまで話出たら。」とわたし。

「はい、ですね。」とミュー。

この子はこのカフェを任されて以来、「僕」みたいな自分の言い方を替えたり、あえて男じみた言い方をするようになった。
もちろん、わたしら(レティとウルスリ)の居るときは、モトに戻るが。なんでも、冒険者にナメられないようにするため、だとか・・。
それで、冒険者からは、「カフェの花は高い」とまで言われてたのだが。

「実は、一月くらい前に、「冒険者、復帰したんだ。リンクパールもらってくれ」って。」
ミューヌは少し困り顔ながらも、嬉しそうだったが。
「その、わたしは冒険なんてしたことないから、お断りしたんですよ。」
レティの顔が青ざめていく。
「もったいなー・・・・。」
わたしも・・「そこは繋がっておくべき?」
二人そろって声を出す。ちなみにウルスリは今も茹で上がったまま。

「ねね、どんな人?」とレティ。先を越された。チッ!

えっとねえ。と首をかしげながら。

「黒髪を後ろに束ねて、少し浅黒い、かな?のフォレスターの人。」
フォレスター、というのはエレゼンの部族の一つ、主に「森の人」という名のごとく、野外での生活が主の部族だ。
そういえば、ミューはドッチの出身だろう?この引っ込み思案からして、
シェーダー(洞窟を主体に生活をしていた部族。今はもちろん色々活躍しているが。)
かな?

「そいつさ、名前覚えてる?」とレティ。
「え、なんとなく・・。ですが。どうして?」
「え、いや。ココにパールがあってさあ。今、繋がってる連中の中にそれらしいの、いるんだよねえ。」
「!!!!!」「まじで?レティ?呼び出しちゃえ!」
「あー、アルト君?今、大丈夫?」と言い出すと、ミューヌもボンっ!って硬直してしまった。

「で?」「え?」「いや、だからその人」硬直した二人を眺めつつ。魔女が。
「ああ、うちに来た時にまだメンバーが少ないから、宣伝をお願いします!てもらったのよw」
「ああ、ミューに個人的に渡したわけじゃ?」
「どうだろねえ?」「とりあえず、スゥ。そこの棚からワインもってこいよ。」「なんでわたしがっ!」
「だって、そこに彫刻が二つあるじゃないか。ソレを肴に一杯やろうぜ。」
「応えになってないし。」と言いながらカウンターの向うに行き、ワインを開ける。
(あ。これって窃盗だよねー?)と思いつつ。


まあ、相談料?かな?  相棒はニタニタしながら「安くついたな?」と。

おーこええwしかし、当初の思惑以上に引っ掻き回す、というかトドメ刺したなw
ナイス人選。
・・・・・・・・・・・そういえば、コイツ。わたしの時もなんだかんだでネタにされたな・・・。
まあ、おかげで結婚できたし・・・。夫はいまでも、魔女にノされたトラウマから離れられないみたいだし。
ウチに来たらまず引きこもって一度も顔合わさないし・・・。さすが、天魔の魔女。
さて、この悩める二人にわたしのトコみたいな事が起こればいいのに。と魔女の活躍に期待してみる。


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ワールドを越えて友情出演のアルトさんw
この後、Ls編でもご登場願いますが、ミューヌさんとどうしたいですか?w


----------コメント----------

途中、読んでてふいてしまった。びっくりしたー!登場が予想の斜め上すぎ。(笑)
とは言え、いつも楽しみな物語に出させてもらえて、ニヤニヤがとまんないです。
冒険者復帰したとかメンバ少ない時期とか細かいとこが実際とリンクしてて嬉しいです。
せっかくなので書くときの足しになればですが、その頃は弓でカンスト目指してました。なのでグリダニアでリーブも結構受けてます。
槍もフェイント覚えるためやってたし、スゥさんが見知っててもおかしくないです。…アリバイ成立。(笑)
この流れでいくとグリダでレティ母さんの戦いっぷりを見て格闘を志しそう?
格闘なってウルダハにまた移ったので、ミューヌさんとはペンパル&冒険でグリダに来たらカフェに寄る感じでいかがでしょー。
その日の冒険譚とかきっと便りに関しては筆まめな事でしょう。
日記書いてるのもこういう設定に裏づけが…!(苦笑)
そこから先は全国のミューヌファンを考慮して行間判断で。(笑)
Ls編まで出してもらえるなんて~恐縮です。
Alto Springday (Sargatanas) 2011年11月07日 03:24

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む自分からだと・・・・・。
つまり逆・・・・・
Bob Dalus (Hyperion) 2011年11月07日 05:27

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>アルトさん、いらっしゃい♪
そうんなんですw
今後の話の盛りかたを考えていきますwww
Mayuri Rossana (Hyperion) 2011年11月07日 06:59

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>ぼびーいっらさいw
うん、バデロンはあたし的には、ストイックなんだよね。
逆にそうしないともっと悲惨な目に遭うかもって勘違いして、自分を売り出しちゃったトコロが、逆に腹が立ってからかっている、という感じwバデロン的にw
Mayuri Rossana (Hyperion) 2011年11月07日 07:04

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深夜テンションで自分の足跡を書いちゃいましたが、マユリさんの自由に書いちゃってくださいねー。
ばんばん盛ってください。(笑)
職場でもなんとなくニヤニヤがとまらないアルトでしたー。
Alto Springday (Sargatanas) 2011年11月07日 12:33

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>アルトさん、おっけーw
少しペースダウン気味ですが、できるだけ連投をw
以前から話を聞いてた&ノリで書いてるので、できるだけ設定には生かして行きたいwぼちぼち60話くらいまでいってるのかしらんw
細かい描写を付け足したら、文庫本くらいになりそうだなあwとかおもったりwLSのみなさんも是非読んでもらってほしいなあw
Mayuri Rossana (Hyperion) 2011年11月07日 13:45

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