659外伝。二人の出会い。ウルダハにて・・・・

ヒュウオオオオオッ
乾いた風に砂埃が混じる。
おもわず頭に巻いたターバンで目鼻や口を押さえる。
そのかわり、ぴょこん、とした耳が出てしまい、ざらざらとした感触が。
「うにゃああ!」
濃いグレーの髪のミコッテ。
ストレートな髪質なのだが、度重なる乾いた(そして砂まじりの)風に弄ばれ、あちこちがほつけているというか、跳ねるに任せている。
ついでに言えば長めの耳の中にも砂埃は遠慮なく侵入してくるため、その度に立ち止まり、耳用の掃除布で綺麗にしてやらないと、そのうち「耳の形」のオブジェになりそうだ。
そんなワケで髪の手入れはどうやら3の次あたりになりそうだ。
「う~社長、よくこんなトコに出勤してたにゃあ・・・」つい、訛りもでようというものだ。

先日、拝命した辞令によればこの街の鉱山ギルドとの提携事務所の責任者(代理だが)に任命されたまでは良かったが。
まさか、ここまで環境が劣悪だとは思いもよらなかった。
正直、社長が此処に来るのがイヤだから、自分に押し付けたんじゃなかろうか?などと邪推もでようものだ。
(しかしながら、マルス社長は個人でもこの街をベースに採掘に勤しんでいたらしい)とは、姉セネリオ談だ。
なにせ、アマジナ鉱山社ともツ-カーらしい。
自身の邪推を恥じながらも、かといって現状が変わるでもない。「はぁ・・。」そこで。

「きゃあっ!」と。若い女性の声。
周りを見る。
噴水が近くにあり、比較的 砂埃の少ない(視界がいい、ともいう)場所だが、目の前には露店や、冒険者らしき人達は見受けられるが、とてもぶつかるような距離でもない。
「あれ?」
その時。
「どっち向いてるンだよ!」足元から声が。
あ・・・・・そういえば足元には注意を向けていなかった。このあたりは露店といってもちゃんと店舗のあるテントと、足元に並べた商品を思い思いの値で売るバザールがある。
どうやらバザールの女性の商品に引っ掛けてしまったらしい。
足元を見やると、淡い茶色の髪をショートボブにしたミコッテの女性。年の頃はおなじくらいか?
「ご、ごめん!この街、初めてだったの(過去にきたことあったっけ・・?)」
「ふうん。ワタシの売り物は一級品だよ。傷物にされちゃ困るんだよネ。」
「わ、わかったわ・・・じゃあ、そこのピカピカの盾っておいくら?(せねっち用かなあ?経費でおちればいいんだけど・・・)」
「駄目ッ!超絶絶対完璧に駄目ッ!!」えええええええ!?
「え?」
「これは、ワタシのお店の大切な看板なのっ!売り物じゃないのっ!」
「あ、それはごめん。あ、申し遅れたけど、私はエリス・ローウェルっていうの。この近くに事務所を構えるアリティア物産の社長代理で赴任してきたところなのよ。」
「ふうん、聞いたコトあるな~。アマジナさんトコと懇意なんでしょ?」
「まあ、その引継ぎのご挨拶にね。」
「あ、そうだ。ワタシはエフェメラ。エフェメラ・ミトア。エフィでいいよ。」
「そう、エフィ。私もエリス、でいいわ。」
「ま、鍛冶一般取り扱いしてるから。刃が欠けたらいつでも。」
「助かるわ。こっちも都合のつきそうな素材があれば、安価で出してあげるから。」
「それも助かるね。」
「じゃあ、仲直りも兼ねて、こういう感じでいいかな?エフィ?」
「そうね、ワタシも入用な時はたまんないからね。」

「よーし、今晩、一緒にご飯食べよう!いい所を案内してね、エフィ。」
「まーかせて。エリスも・・・そうねえ、ワインくらい持参してもらおうかしら。この辺のワインは甘すぎてね。」
「「まかせて」」

こうして二人の仲は深まっていく。


----------コメント----------

おぉー、エフィとの出会い編キタ――(゚∀゚)――!!

誤字
誤 ”なにせ、アマジオ鉱山社ともツ-カーらしい。”
正 アマジナ
Marth Lowell (Durandal) 2013年08月10日 20:14

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>マルスCEO、ナイス!
けっこう急いで描いたからシクったw
さっきの「辞令編」は布石でしたw
Mayuri Rossana (Hyperion) 2013年08月10日 20:17

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あw、言い忘れてたw

HPのリンクちゃんと貼れて無いよw
Marth Lowell (Durandal) 2013年08月10日 20:22

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>マルスCEO、失敬w
ちゃんとしたw
Mayuri Rossana (Hyperion) 2013年08月10日 20:25

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カウルなら耳ポケットついてるのに('A`)

(社長カウルマニアだし^^)
Marth Lowell (Durandal) 2013年08月10日 20:55

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>マルスCEO、なるほどw
だから平気だったのねw
Mayuri Rossana (Hyperion) 2013年08月11日 01:25

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追記

これとか
http://lodestone.finalfantasyxiv.com/rc/diary/entry?e=479011

これとか
http://lodestone.finalfantasyxiv.com/rc/diary/entry?e=260337

これとかw
http://lodestone.finalfantasyxiv.com/rc/diary/entry?e=475537
Marth Lowell (Durandal) 2013年08月11日 09:39

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>マルスCEO、カウルコレクターw
カウルって、そういえばあたしは持ってなかった気がするw
Mayuri Rossana (Hyperion) 2013年08月11日 12:39

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>マユリさん
うむw
社長の趣味はそこまでお金のかかることでは無いんです^^
Marth Lowell (Durandal) 2013年08月11日 13:00

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>マルスCEO、しかしカバンの圧迫はそれなりかとw
まあ、人の事言えないけどねw
あたしのカバンの7~8割がオサレ装備だしw
Mayuri Rossana (Hyperion) 2013年08月11日 13:13

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>マユリさん
装備コレクションは場所に困るねw
まぁ複垢だから自分は大丈夫だけどw
新生はバインドあるから別垢に移すのは素材オンリーかなぁ。
Marth Lowell (Durandal) 2013年08月11日 13:24

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>マルスCEO、バインド云々はわかりましぇん。(・ω・)
まあ、なんとなく過ごしてみたいです・・・・・。
Mayuri Rossana (Hyperion) 2013年08月11日 23:01

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>マユリさん
新生は装備を使うとトレードにロックがかかるのよ、中古防止で。
Marth Lowell (Durandal) 2013年08月11日 23:05

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>マルスCEO、なるほど。
製品はあくまで「新品」なのですね。
ま、そのぶん価値が減りにくいんだろーなーとw
Mayuri Rossana (Hyperion) 2013年08月11日 23:12

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「どっち向いてるンだよ!」──って、フネラーレ、ウルダハで何を!?
というのが最初の正直な感想でした、人見知り(-1CP)のエフェメラです。
まぁ、人見知りも過ぎると商売上がったりなので、たまには強気で?
Ephemera Mitoa (Durandal) 2013年08月14日 18:46

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>エフィ
あのころはエフィも若かった^^
Marth Lowell (Durandal) 2013年08月14日 19:16

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>エフィたん?エリスとまちがry
人見知りから強気に出る、というのは結構あるかもw
Mayuri Rossana (Hyperion) 2013年08月22日 12:43

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>マルスCEO、そうねえw
リーナとの別れから、それほど経ってない、かしら。
ただ、盾だけは毎日欠かさず磨いているかと。
彼女にとっての夢の日々の思い出だから。
Mayuri Rossana (Hyperion) 2013年08月22日 12:46

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